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Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28462-01
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19 E-Mail POPサービス

「E-Mail POPサービス」ターゲットを使用すると、Oracle Emailシステムをサービス・レベルで監視できます。このターゲットは、POPサービスが使用可能であり妥当な時間内に応答しているかどうかを監視するために定期的に実行される、クライアントのようなプロトコル・オペレーションによって監視されます。このターゲットは、Oracle Email POPサービス・アドレスへの接続に使用するホスト名およびポート番号を参照するように、手動で構成する必要があります。POPサービスは、単一ホストから実行するか、大規模なインストールでネットワーク・ロード・バランサまたはネットワーク・アドレス・トランスレータを使用して実行できます。

19.1 レスポンス(Response)

このカテゴリのメトリックは、クライアント・アプリケーションから見たOracle Email POPサービスのレスポンス特性を取得します。

19.1.1 接続時間(ミリ秒)(Connect Time (ms))

このメトリックは、POPサーバーがクライアントからのネットワーク接続を許可するのにかかる時間を示します。また、このメトリックは、Oracle Net Servicesリスナーのパフォーマンスも示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表19-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

100

2000

2

POPサービスへの接続時間は<value>です。


ユーザーの処理

なし。これは情報提供のみです。このメトリックは、「合計時間(Total Time)」メトリックに集計されます。

19.1.2 ログイン時間(ミリ秒)(Login Time (ms))

このメトリックは、接続済クライアントがPOPサーバーにログインするのにかかる時間を示します。また、Oracleディレクトリ・サーバーのレスポンス時間も示します。これは、クライアントがOracleディレクトリ・サーバーに対して認証されるためです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表19-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

2000

5000

2

ログイン時間は<value>です。


ユーザーの処理

なし。これは情報提供のみです。このメトリックは、「合計時間(Total Time)」メトリックに集計されます。

19.1.3 ステータス(Status)

このメトリックは、クライアントがPOPサービスを介して電子メールにアクセスできるかどうかを示します。IMAPサービスが使用可能になるには、少なくとも1つのIMAPサービスおよびOracle Net Servicesリスナーが実行されている必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表19-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

POPサービスへの接続に失敗しました


ユーザーの処理

論理的に、IMAPサービスは、Oracle Email POPサーバーおよびPOPネットワーク接続リクエストをリスニングする関連Oracle Net Servicesリスナーで構成されます。このサービスが停止している場合は、少なくとも1つのIMAPサーバー・プロセスが実行されているか確認してください。また、Oracle Emailシステム用に構成されたOracle Net Servicesリスナーが実行されているかどうかを確認してください。

19.1.4 電子メール読取り時間(ミリ秒)(Time to Read E-Mail (ms))

このメトリックは、POPサーバーを介してOracle Collaboration Suiteデータベース(メール・ストア)からメッセージを取得するのにかかる時間を示します。また、データベースのパフォーマンスも示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表19-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

2000

5000

2

電子メールの読取りにかかる時間は<value>です。


ユーザーの処理

なし。これは情報提供のみです。このメトリックは、「合計時間(Total Time)」メトリックに集計されます。

19.1.5 合計時間(ミリ秒)(Total Time (ms))

このメトリックは、シミュレートされた1つのPOPセッションが完了するのにかかる合計時間を示します。このメトリックは、POPサーバー・ターゲットのパフォーマンス特性に直接依存します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表19-5 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

5000

10000

2

電子メールの読取り合計時間は<value>です。


ユーザーの処理

合計レスポンス時間を短縮するには、POPサーバーのパフォーマンス・レベルを観測し、POPサーバーをチューニングします。また、このメトリックのその他の列を見ると、クライアント・セッションで時間がかかっている操作を特定できます。