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Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース2(10.2)
B28462-01
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54 E-Mail SMTPインバウンド・サービス

「E-Mail SMTPインバウンド・サービス」ターゲットを使用すると、クライアント・リクエストに対するOracle Email SMTPインバウンド・サービスの可用性および応答性を監視できます。このターゲットは、SMTPインバウンド・サービスが使用可能であり妥当な時間内に応答しているかどうかを監視するために定期的に実行される、クライアントのようなプロトコル・オペレーションによって監視されます。このターゲットは、クライアントによってOracle Email SMTPインバウンド・サービスへの接続に使用されるホスト名およびポート番号を参照するように、手動で構成する必要があります。SMTPインバウンド・サービスは、単一ホストで実行するか、大規模なインストールでネットワーク・ロード・バランサまたはネットワーク・アドレス・トランスレータを使用して実行できます。

54.1 レスポンス(Response)

このメトリック・カテゴリは、クライアント・アプリケーションから見たSMTPインバウンド・サービスのレスポンス特性を取得します。

54.1.1 接続時間(ミリ秒)(Connect Time (ms))

この情報メトリックは、SMTPインバウンド・サービスがクライアントからのネットワーク接続を許可するのにかかる時間を示します。Oracle Net Servicesリスナーのパフォーマンスも示します。このメトリックは、「合計時間(Total Time)」メトリックに集計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表54-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

1000

2000

2

SMTPサービスへの接続にかかる時間は<value>です。


54.1.2 ステータス(Status)

SMTPインバウンド・サービスを介してクライアントが電子メールにアクセスできるかどうかを示します。SMTPインバウンド・サービスが使用可能になるには、少なくとも1つのSMTPインバウンド・サーバーおよびOracle Net Servicesリスナーが実行されている必要があります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表54-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

SMTPサービスへの接続に失敗しました


ユーザーの処理

論理的に、SMTPインバウンド・サービスは、Oracle Email SMTPインバウンド・サーバーおよびSMTPインバウンド・ネットワーク接続リクエストをリスニングする関連Oracle Net Servicesリスナーで構成されます。このサービスが停止している場合は、少なくとも1つのSMTPインバウンド・サーバー・プロセスが実行されているか確認してください。また、Oracle Emailシステム用に構成されたOracle Net Servicesリスナーが実行されているかどうかを確認してください。

54.1.3 電子メールの送信時間(ミリ秒)(Time To Send E-Mail(ms))

この情報メトリックは、このデータが最後に収集されてから、配信またはリレーされるメッセージをSMTPサーバーが受け入れるのにかかる時間を示します。SMTPサーバーが「送信」モードで実行されていない場合は、メッセージが受信者に届くまでの時間も示されます。Oracleディレクトリ・サーバーでの受信者の検索に要する時間、およびOracle Collaboration Suiteデータベースにメッセージを格納するのに要する時間も、このメトリックで示される時間に含まれる要素です。このメトリックは、「合計時間(Total Time)」メトリックに集計されます。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表54-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

2000

5000

2

電子メールの転送にかかる時間は<value>です。


54.1.4 合計時間(ミリ秒)(Total Time (ms))

このメトリックは、このデータが最後に収集されてから、シミュレートされた1つのSMTPインバウンド・セッションが完了するのにかかる合計時間を示します。このメトリックは、SMTPインバウンド・サーバー・ターゲットのパフォーマンス特性に直接依存します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表54-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

5分ごと

毎サンプル後

>

2000

5000

2

電子メールの送信にかかる合計時間は<value>です。


ユーザーの処理

合計レスポンス時間を短縮するには、SMTPインバウンド・サーバーのパフォーマンス・レベルを観測し、SMTPインバウンド・サーバーをチューニングします。また、このメトリックのその他の列を見ると、クライアント・セッションで必要以上に時間がかかっている操作を特定できます。