Oracle Enterprise Manager Oracle Collaboration Suiteメトリック・リファレンス・マニュアル 10gリリース2(10.2) B28462-01 |
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「E-Mailウィルス・スクラバ」ターゲットは、サポートされているサード・パーティのウィルス・スキャン・エンジンとともに使用され、ウィルス進入の危険性が高いメッセージを定期的に選択してスキャンするバックグラウンド・サービスです。プリスキャン・フィルタと呼ばれる選択条件は、管理者によって構成されます。このターゲットには、可用性、進捗、およびVirus Scrubberサービスの状態を判別するためのメトリックおよびゲージが含まれます。
「メッセージ(Messages)」カテゴリには、進捗およびウィルス・スキャン・タスクのステータスに関する情報を提供するメトリックが含まれます。
このメトリックは、サポートされているサード・パーティのスキャン・エンジンによって識別された、ウィルスに感染したメッセージの数を分単位で測定します。このメトリックは情報提供のみです。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
このメトリックは、識別され、修復されてから元のユーザーのフォルダに戻された感染メッセージの数を分単位で測定します。このメトリックは情報提供のみです。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 60分ごと |
このメトリックは、ウィルス・スキャンのためにウィルス・スクラバ・サーバーによって選択されたメッセージの数を分単位で測定します。このメトリックは情報提供のみです。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 60分ごと |
このメトリックは、サポートされているサード・パーティのスキャン・エンジンによって送信され、スキャンされたメッセージの数を分単位で測定します。このメトリックは情報提供のみです。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 60分ごと |
このメトリックは、サポートされているサード・パーティのスキャン・エンジン用にスキャンするためにVirus Scrubberサービスによって選択されたメッセージの数を表示するゲージです。このメトリックの値は、ユーザーのフォルダから削除されたにもかかわらずウィルス・スクラバによってまだスキャンされていないメッセージの数を示します。この値は、常に低く一定していることが求められます。値が大きい場合や増加し続けている場合は、サポートされているサード・パーティのスキャン・エンジンによるウィルス・スキャンの速度が遅すぎて、ウィルス・スクラバ・サーバーがプリスキャン・フィルタを使用してメッセージを選択する速度に対応できていないことを意味します。値が大きくなるほど、電子メール・ユーザーのフォルダからメッセージが消えている状態が長くなります。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 |
---|---|
すべてのリリース | 60分ごと |
ユーザーの処理
メトリックの値が著しく増加し、減少するのに時間がかかりすぎている場合は、次のことを実行します。
サード・パーティのスキャン・エンジンが正しく効率的に構成されているかどうか確認し、このエンジンが正常に動作していることを確認します。詳細は、サード・パーティのスキャン・エンジン・ベンダーのドキュメントを参照してください。
「Virus Scrubberサービス」の「同時実行性レベル」パラメータを適度に増やし、スキャン率を上げることを検討してください。パラメータの値を変更したときは、必ずサーバーをリフレッシュしてください。
ウィルス・スクラバ・サーバーのパラメータ設定で「段階的プリスキャン」オプションを選択することを検討してください。パラメータの値を変更したときは、必ずサーバーをリフレッシュしてください。
「レスポンス(Response)」カテゴリには、Virus Scrubberサービスの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供するメトリックが含まれます。
「ステータス(Status)」メトリックは、Virus Scrubberサービスの「稼働中」または「停止中」のステータスに関する情報を提供します。Virus Scrubberサービスのステータスが「停止中」になるのは、このサービスに対して構成されたすべてのインスタンスが停止している場合です。デフォルトでは、サービスは起動されません。
メトリック・サマリー
次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。
表57-2 メトリック・サマリー表
ターゲットのリリース | 評価および収集頻度 | アップロード頻度 | 演算子 | デフォルトの警告のしきい値 | デフォルトのクリティカルのしきい値 | 通知前の発生の連続回数 | アラート・テキスト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
すべてのリリース |
5分ごと |
毎サンプル後 |
= |
0 |
定義なし |
1 |
E-Mailウィルス・スクラバが実行されていません |
ユーザーの処理
レスポンス・ステータスの障害は、ウィルス・スクラバ・サーバーが実行されていないことを意味します。実行されていないサーバーでは、既存の電子メール・メッセージへのウィルス・スキャンを実行できません。Virus Scrubberサービスを起動するには、電子メール・アプリケーションのホームページで、Virus Scrubberサービス・ターゲットを選択して「起動」ボタンをクリックします。サービス停止の原因を調査するには、Virus Scrubberサービス、Virus Scrubberサービスの特定のインスタンス、およびこのVirus ScrubberサービスがメンバーとなっているOracle Emailアプリケーションによってアラートが生成されていないか確認します。また、次のチェックを実行してください。
OPMNログ・ファイルをチェックします。
ログ・ファイルの内容をチェックしてエラーがないか確認します。エラーが発生している場合は、エラー状態を修正します。
サービスを再起動します。