Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleユーザーズ・ガイド 10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems B55858-01 |
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この項では、Configuration Change Consoleサーバーおよびエージェントを管理する際の様々なタスクについて説明します。
注意: この章で説明されているすべての画面を使用するには、スーパー管理者ロールを持つConfiguration Change Consoleアカウントを使用する必要があります。 |
管理メニューのサーバー構成およびレポート・セクションは、Configuration Change Consoleサーバーおよびデータベースを管理する際に役立ちます。
エージェント構成およびレポート・セクションは、エージェントのステータスとスケジュールの監視、リモートからのエージェントの一時停止、停止または起動、およびエージェント・ソフトウェア・バージョンのアップグレードを行う際に役立ちます。
後続の項では、使用可能なサーバー構成オプションについて説明します。次の各オプションが含まれます。
通知電子メール用の電子メール・サーバー接続情報の構成
SNMPトラップ用のSNMPサーバー接続情報の構成
サイズしきい値と自動パージを使用したデータベース・サイズの管理
チーム・デバイス制限設定の有効化と無効化
エージェント・アーカイブ・ファイル制限の構成
管理アラートの構成
ダッシュボードしきい値の構成
サーバーおよびデータベース統計の表示
Configuration Change Consoleでは、監査アクションまたはしきい値ルールにより生成された通知に対する応答の送信および受信に電子メールを使用します。電子メール構成画面を使用して、電子メール通知に使用される電子メール・アドレスと、必要なメール・サーバー接続情報を指定します。このアカウントは、電子メール通知の送信と、通知確認の受信に使用されます。
警告: 電子メール・アカウントは、Configuration Change Console通知専用のものを使用してください。このアカウントの電子メールは、ソフトウェアによって定期的に消去されます。 |
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「電子メール管理」の順に移動します。
電子メールを構成するには、次の手順を実行します。
使用する電子メール・アカウントのログイン名とパスワードを入力します。
このアカウントの電子メールは、ソフトウェアによって定期的に消去されるため、Configuration Change Console通知専用のアカウントを使用してください。
「電子メール送信有効」チェック・ボックスを使用して、電子メール通知を有効化または無効化します。
メール・サーバーおよびメール・ストアの情報と、電子メールの送信元アカウントを入力します。
「電子メール確認有効」チェック・ボックスを使用して、確認を有効化または無効化します。
確認を受信するメール・サーバーのタイプと、メール・ストア情報を入力します。
システムにより、設定が正しいことを確認する確認電子メールが選択した管理者に送信されます。認可に失敗すると、同じ情報を含む画面が表示されます。この場合、情報を更新するか、変更を取り消す必要があります。
「保存」をクリックして変更を保存します。
Configuration Change Consoleでは、監査アクション、しきい値ルールまたは管理アラートに基づいて生成された通知に対してSNMPトラップを生成できます。「SNMP管理」画面を使用して、使用可能なSNMPサーバーに関する情報を構成または変更します。SNMPトラップを受信するように、環境内の複数のSNMPサーバーを構成できます。この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「SNMP管理」の順に移動します。この画面には、構成済のすべてのSNMPサーバーに関する情報が表示されます。既存のSNMPサーバーを変更するには、「インスタンス名」列のリンクを選択します。SNMPサーバーを追加するには、「SNMPサーバーの追加」ボタンをクリックします。どちらの場合も、「SNMPサーバーの追加/編集」画面が表示されます。SNMPサーバー情報を入力または変更するには、次の手順を実行します。
SNMPサーバーのインスタンス名を割り当てます。これは、監査アクション、しきい値ルールまたは管理アラートを構成したり、トラップの送信先となるSNMPサーバーを選択するときに表示される名前です。
SNMPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
サーバーのトラップ・リスニング・ポートを入力します。これは、SNMPサーバーがトラップをリスニングするポートです。通常、このポートは162です。
オプションで、インスタンスの説明を追加します。
「保存」を選択して変更を保存します。
サーバーを構成したら、インストレーション・ガイドの付録Aに記載されている2つのMIBも、SNMPトラップを受信するソフトウェアにインポートする必要があります。これにより、公開されたOIDを読取り可能なテキストに変換できるようになります。
このようなSNMPサーバーを設定すると、通知が正常に発生したときのトラップの送信先としてそのSNMPサーバーを選択できます。
SNMPトラップ受信者が受け取るトラップは、通常、次のような内容です。
表12-1 SNMPトラップ受信者での内容
OID | 型 | 値 |
---|---|---|
SysUpTime.0 |
TimeTick |
17日10時間3分48秒 |
snmpTrapOID |
OID |
occNotifNotificationSent |
occNotifInfoMessage |
String |
デバイスSERVERABC上のアプリケーション・コンポーネントOracle EMCCC Agentのファイルc:\oracle\configurationchangeconsoleagent\config\probe.propertiesは、05/04/2009 17:07:35 GMT(ローカルOCC時間05/04/2009 13:07:35 EDT)にユーザーnt authority\systemにより変更されました。 |
Configuration Change Consoleには、データベース・サイズを管理するための管理者用のツールがあります。データベース・サイズ保護機能により、Configuration Change Consoleデータベースに対してしきい値が設定されます。データベース・サイズがこのしきい値に到達したときに通知を送信するよう構成できます。データベースのパージを構成することで、保存ルールに基づいてデータベースから古いデータを自動的に削除できます。
「データベース・サイズ保護」画面で通知しきい値を設定することで、収集したイベントでデータベースが一杯になり、領域が不足することを防止できます。
表領域の合計割当て領域に対する割合として、空き領域の最小容量を設定します。使用可能な空き領域がこのしきい値を下回ると、ソフトウェアによりサーバー・ログにエントリが書き込まれます。しきい値ルールを構成して、このイベントの発生時に管理者に通知を送信できます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「データベース・サイズ保護」の順に移動します。
しきい値ルールを構成するには、次の手順を実行します。
合計割当て領域に対する割合としてしきい値を入力します。入力可能な割合の値は、0から20です。表領域名は、インストール時に設定されており、表領域設定が変更されていない場合、更新できません。
「保存」をクリックして変更を保存します。
Configuration Change Consoleでは、データベースが一杯かどうかにかかわらず、事前定義済の期間経過後に自動的にデータベース・データがパージされます。この期間は、データのタイプに応じて変化する可能性があります。
「データベースのパージ」画面には、データベースに格納されている変更データの選択したタイプに対応するパージの詳細が表示されます。この詳細には、データがデータベースに保持される日数と、最後のパージの日時が含まれます。
次のデータ・タイプが表示されます。
アプリケーション内部イベント: メンバー表には、レジストリやデータベース変更など、内部アプリケーション・イベントに関連する情報が含まれます。
ファイル・イベント: メンバー表には、作成、変更、削除など、ファイル変更に関連する情報が含まれます。
通知: メンバー表には、2つのソリューションにより生成された通知に関連する情報が含まれます。
アウトバウンド・チケット: メンバー表には、アウトバウンド・チケットに関連する情報が格納されます。
プロセス・イベント: メンバー表には、起動と停止など、プロセス変更に関連する情報が含まれます。
プロセス実行: メンバー表には、監視環境内で現在実行されているプロセスに関連する情報が含まれます。
製品ロギング: メンバー表には、Configuration Change Consoleのログ・ファイルに関連する情報が含まれます。
SQL問合せ: メンバー表には、SQLインベントリ、スナップショットおよびSQLトレースの各エージェント・モジュールを通じて監視対象データベース・インスタンスに対して実行されたSQL問合せにより戻されたデータに関連する情報が含まれます。
システム・リソース統計: メンバー表には、CPU、メモリーおよびディスク領域の使用率など、システム・リソースの使用率に関連する情報が含まれます。
ユーザー・イベント: メンバー表には、ユーザーにより開始された変更に関連する情報が含まれます。
特定のデータ・タイプのデフォルト保存期間を変更するには、特定のカテゴリおよび表の「保存日数」列のリンクをクリックします。これにより、データ保存期間の新しい制限を設定できる画面が表示されます。
チーム・デバイス制限機能を使用すると、チーム・メンバーが自分のチームに割り当てられたデバイスの構成とデータのみを参照できるようにConfiguration Change Consoleを制限できます。この構成画面でチーム・デバイス制限を有効化または無効化できますが、設定の変更を反映するには、チーム・サポート割当ての構成も完了する必要があります。
チーム・デバイス制限は、デフォルトで有効ですが、その制限はチーム・サポート割当てを作成した場合にのみ反映されます。この機能を無効化するには、「管理」→「サーバー構成」→「チーム・デバイス制限」を使用します。
Configuration Change Consoleを構成して、重要なファイルの変更時にそれらのファイルを自動的にアーカイブできます。
「アーカイブ・ファイル構成」画面を使用して、アーカイブするファイルの最大数と、特定のアーカイブ・ファイルのコピーの最大数を設定します。この設定により、エージェントの監視するマシン上に大量のコピーが格納されないようにします。
Configuration Change Consoleを構成して、Configuration Change Console内で(管理者の直接的なアクションを必要とする)重要なイベントが発生したことを自動的に管理者に通知できます。この機能を有効化すると、そのような重要なイベントの発生時に、指定した管理者に電子メールが送信されます。電子メール通知には、イベントの日時、適切なイベント・トレース情報(スタック・トレースなど)、および通知のエスカレーション・オプションがリストされます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「管理アラート」の順に移動します。使用可能なアラートは、次のとおりです。
低すぎるデータベース列の精度: 列により許可される値タイプより大きい値を列に挿入しようとした場合に発生します。たとえば、64文字のみを格納できる列に100文字の文字列を挿入した場合や、整数のみを格納できる列に小数を挿入した場合などです。
進行中のデータベースの停止: データベースの停止中にデータベース操作を実行しようとした場合に発生します。
データベース・サイズ超過しきい値: データベース表領域の使用量が「データベース・サイズ保護」画面で指定されたしきい値を超えた場合に発生します。
データベースの一意性制約違反: 一意値のみを格納できる表領域の列に(一意ではない)重複値を挿入しようとした場合に発生します。
データベース表使用率超過しきい値: データベース表領域の使用量の拡大率が予測された拡大率を超えている場合に発生します。
列に対して大きすぎるデータベース値: データベースに書き込むために選択された値が所定の列に対して大きすぎる場合に発生します。
古すぎるデータベース・スナップショット: 通常、データベース・ロールバック・セグメントのサイズが小さすぎる場合に発生します。
レポートの致命的なエラー: スケジュールされたレポートの生成に失敗した場合に発生します。
アウトバウンド電子メール数超過しきい値: 特定の時間間隔内に送信された電子メールが多すぎる場合に発生します。
エージェント内部監視接続エラー: 接続が失われたために、エージェントがアプリケーション内部監視操作を正常に実行できない場合に発生します。
エージェントSQLトレース/DB2データ損失: DB2内のデータ・パイプに障害が発生し、エージェントへのデータ・フローが遮断または制限された場合に発生します。
レポートPDF実行時超過しきい値: 生成されたレポートのデータが最大サイズを超えた場合に発生します。この場合、サイズ制限以内のデータのみがレポートに含まれます。
エージェントでの状態の変更: エージェントがそのステータスを「実行中」から「ホールド」などに変更した場合に発生します。
エージェント・コマンドの失敗: エージェントがsysinfoやfilewatchなどのネイティブ・コマンドを実行しようとして失敗した場合に発生します。
通知: アウトバウンド電子メール量がしきい値を超えました: 特定の時間間隔内に送信された電子メールが多すぎる場合に発生します。
管理アラートをアクティブ化するには、次の手順を実行します。
アラートの「アクティブ」ボックスを選択します。
通知を受信する管理者を選択します。
電子メール通知が経由するSNMPサーバーを選択します(オプション)。
通知のエスカレーション優先度レベルを選択します。これらの優先度の詳細は、「エスカレーション優先度」を参照してください。
「保存」をクリックします。
アラートにデバイス割当てが必要な場合は、「デバイス割当て」カウント・リンクをクリックします。
ポリシーへのデバイスの割当て画面で、ポリシーをデバイスに割り当てます。
関連するデバイスでエージェントを更新します。
ポリシー・コンプライアンスのダッシュボードで使用するしきい値は、「ダッシュボードしきい値構成」画面を使用して確定します。コントロールしきい値は、ダッシュボード・ダイアルのイベント・アクティビティの表示方法に影響します。
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「ダッシュボードしきい値」の順に移動します。
フレームワークと関連ポリシーを選択します。製品に付属する使用可能なフレームワークとポリシーの組合せのリストは、「フレームワークとポリシー」を参照してください。
リストされたサマリーごとに、低しきい値と高しきい値を設定します。各サマリーは、ダッシュボード・ダイアルまたはダッシュボード画面のタブにマップされます。コントロールのサマリー・ダイアルにおいて、低しきい値は、針がダイアルの緑色の部分に表示される基準を示し、高しきい値は、針がダイアルの赤色の部分に表示される基準を示します。値が低しきい値と高しきい値の間にある場合、針は黄色の部分に表示されます。
注意: しきい値に0未満の値または100を超える値を指定することはできません。また、低しきい値に高しきい値以上の値を指定することもできません。しきい値フィールドは、すべて必須です。 |
コンポーネントのルール作成では、オプションで統合LDAPサーバーからユーザー・ベースのルールを取得できます。LDAP統合の構成画面では、Configuration Change Consoleのインストール環境を1つ以上のLDAPサーバーに統合できます。
「新規インスタンスの追加」ボタンをクリックするか、インスタンス名のリンクをクリックすると、LDAPサーバーを追加または更新できる画面に移動します。
次の管理者画面(レポート)にアクセスするには、「管理」→「サーバー・レポート」の順に移動します。
表12-2 管理者レポート
レポート | 説明 |
---|---|
アクティブ・セッション |
Configuration Change Consoleサーバーに現在ログインしている人の情報が表示されます。 |
システムおよびデータベース・ログ |
指定した時間間隔内に出力されたシステムおよびデータベース・エラー・メッセージが表示されます。 |
ログ・ファイル |
システムにより生成されたすべてのログがリストされます。個々のログ・ファイルを表示およびダウンロードできます。ar-server.logファイルでは、ログを空にしてその内容を(「ロールオーバー」リンクにより提供される)別のファイルにコピーできます。 |
仕様変更ログ |
ポリシー割当てタイプと監視方法に基づいて、ユーザー指定の時間枠におけるポリシー仕様の変更ログが表示されます。 |
データ増加傾向 |
ユーザー指定の時間間隔における、所定のConfiguration Change Consoleエージェント・モジュールの時間経過に伴うデータ増加が表示されます。 |
診断レポート |
デプロイに関する問題の診断に使用できる監視環境の構成および現在の監視情報が表示されます。 |
Configuration Change Consoleエージェントは、各監視サーバーにインストールされ、監視サーバーから変更イベントを収集し、それらの変更をConfiguration Change Consoleサーバーにレポートします。エージェントは、JMS(Java Messaging Service)バスを通じてサーバーと通信します。
エージェントとJMSバスの接続がなんらかの理由で失われると、エージェントは接続が回復するまでデータをローカルの監視デバイスにバッファします。その後、エージェントは、バッファしておいた収集データをサーバーに送信し、通常の動作を再開します。バッファの最大サイズには制限があります。各エージェントは、5MBまたは2時間という制限のいずれか一方に到達するまでデータを保持できます。このサイズ制限は、エージェントのインストール時に構成可能です。
エージェントは、スケジュールに従ってデータを収集し、データベースに送信しますが、このスケジュールはエージェントのタイプや監視する情報に応じて異なります。エージェント・スケジュール・テンプレートにより、エージェントのデータ収集および送信の間隔と、監視に使用されるモジュールが定義されます。これらのモジュールは、次の項で説明します。
エージェント・スケジュール・グループは、特定のスケジュール・テンプレートに割り当てられたエージェントのグループです。
エージェント・スケジュール・テンプレート・グループ割当て画面で、管理者は、各エージェント・スケジュール・テンプレートを使用するデバイス・グループを指定できます。各スケジュール・グループには、任意の時点で1つのテンプレートのみを関連付けることができます。
エージェント・スケジュール・テンプレートでは、次のエージェント・モジュールが使用されます。
HostConfig: システムの基本情報を収集します。
CPUConfig: プロセッサ構成を調査します。
CPURunning: プロセッサのリソース使用率を追跡します。
MapiMonitor: MAPI関連のすべてのシステムおよび通知情報を追跡します。
MemConfig: 物理および仮想メモリー構成を調査します。
MemRunning: すべての物理および仮想メモリーのリソース使用率を追跡します。
FSConfig: 既存のファイルシステム構造を調査します。
FSRunning: すべてのファイルシステムのリソース使用率を追跡します。
IPConfig: ネットワーク構成を調査します。
FileRunning: ファイルの変更を追跡します。
UserRunning: ユーザーのログインとログアウトを追跡します。
ProcessRunning: プロセスの起動、停止およびリソース使用率を追跡します。
Configuration Change Consoleには、次のデフォルトのエージェント・スケジュール・テンプレートが付属しています。
パフォーマンスおよび変更: すべてのパフォーマンスおよび変更関連の問題を追跡します。すべてのモジュールで構成されます。
パフォーマンスのみ: パフォーマンスに関連するリソース使用率を追跡します。
変更のみ: すべての変更関連の問題を追跡します。変更モジュール(HostConfig、FSConfig、FSRunning、IPConfig、FileRunning、UserRunningおよびProcessRunningモジュール)のみで構成されます。
MAPIブローカ: すべてのMAPI関連の問題を追跡します。
NT Lite: Windows NTベースのデバイスのパフォーマンスおよび変更関連の問題を追跡します。WMI 1.5がインストールされていないNTデバイス用の最小限のモジュール・セットで構成されます。HostConfig、FSConfigおよびFileRunningモジュールが含まれます。
OS/400: OS/400ベースのデバイスのパフォーマンスおよび変更関連の問題を追跡します。OS/400エージェントによりサポートされるすべてのモジュール(HostConfig、FSConfigおよびFileRunning)が含まれます。
デフォルト: システムの基本情報を追跡します。HostConfigモジュールのみが含まれます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「エージェント構成」→「テンプレートのスケジュール」の順に移動します。
各モジュールのスケジュールの詳細を表示するには、「有効モジュールの数」列のリンクをクリックします。これにより、各モジュールの間隔とオフセットがリストされた、次のフィールドを含む画面が表示されます。
「間隔」(秒単位)は、エージェントがデータを送信する頻度です。
「オフセット」は、モジュールの最初の実行における時間オフセットです。たとえば、「間隔」が60で「オフセット」が30の場合、初期プロセスは1サイクルを完了するのに90秒かかりますが、その後は通常の60秒間隔となります。
この画面で定義する間隔は、エージェント・モジュール名のリンクをクリックすると変更できます。デフォルトで設定される間隔およびオフセットの値は、推奨される間隔です。ただし、エージェントが頻繁にイベントをレポートしないように間隔を延長することもあります。
しかし、間隔の設定を長くしすぎることには注意が必要です。たとえば、「AppRunning」間隔は、すべてのコンポーネント内部モジュール(データベース監視、Active Directory監視など)に関するレポートおよび監視の間隔を制御するために使用します。間隔を長く伸ばしすぎると、発生したイベントが監査ログから抜け落ちたり、レポートできなくなる可能性があります。
「エージェント・スケジュール・グループ」画面には、エージェント・スケジュールグループと、各グループのデバイス数が表示されます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「エージェント構成」→「グループのスケジュール」の順に移動します。
各管理デバイスは、スケジュール・グループに属している必要があります。デバイスは、一度に1つのグループにのみ属することが可能で、各グループは1つのスケジュール・テンプレートにのみ割り当てることができます。割り当てられたスケジュール・テンプレートは、スケジュール・グループ内のすべてのデバイスに適用されます。
エージェント・スケジュール・グループを変更するには、「グループ名」列のリンクをクリックします。
新規スケジュール・グループを追加するには、「スケジュール・グループの追加」をクリックします。
どちらの場合も、「スケジュール・グループの追加または更新」画面が表示されます。この画面で、グループを指定し、スケジュール・グループに割り当てるデバイスを選択できます。
「スケジュール・テンプレート・グループ割当て」画面を使用して、スケジュール・テンプレートにスケジュール・グループを割り当てます。「エージェント・スケジュール・テンプレート」画面で、「スケジュール・グループの数」のリンクをクリックし、特定のスケジュール・テンプレートにスケジュール・グループを追加します。
1つのスケジュール・テンプレートは、複数のスケジュール・グループに割り当てることができますが、1つのグループはただ1つのスケジュール・テンプレートにのみ割り当てることができます。割り当てられたスケジュール・テンプレートは、スケジュール・グループ内のすべてのデバイスに適用されます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「エージェント構成」→「テンプレートのスケジュール: スケジュール・グループの数」リンクの順に移動します。
管理者は、マシンに直接アクセスせずに、一元的な場所からエージェント・サービスを停止、一時停止、保持、再開または再起動できます。
注意: 停止したエージェントは、インストール先のデバイス上で手動で再起動する必要があります。 |
使用可能なオプションは、次のとおりです。
ホールド: エージェントは、引き続きデータを収集してそれをローカルにバッファしますが、エージェントの通信が再開されるまでデータを送信しません。
一時停止: エージェントを一時停止します。エージェントの通信が再開されるまで、エージェントはデータを収集せず、送信もしません。
再開: 「一時停止」または「ホールド」状態のエージェントによるデータ収集および送信を再開します。
再起動: 実行エージェントを再起動します。
停止: エージェントを停止します。このコマンドの発行後、エージェントは管理デバイス上で手動で再起動する必要があります。
「エージェントの管理」画面で、デバイスやデバイス・グループごとにエージェントの現在の状態を変更できます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「エージェント構成」→「エージェントの管理」の順に移動します。
エージェントを管理するには、次の手順を実行します。
管理するデバイス・グループまたはデバイスを選択します。
「ホールド」、「一時停止」、「再開」、「停止」または「再起動」を選択します。
「送信」をクリックしてエージェントに対する操作を有効化します。
アクションを確認するよう求める確認メッセージが表示されたら、「OK」をクリックします。
Configuration Change Consoleにより、プライマリ・サーバーのWebベースのインタフェースからエージェントをリモートでアップグレードすることが可能になります。サーバーのインストールには、サーバーのバージョンと一致するエージェントのアップグレード・コードがすでに実装されています。環境をアップグレードする際、まずリポジトリおよびサーバーをアップグレードし、次に新しいバージョンのサーバーからエージェントのアップグレードを実行します。つまり、サーバーのアップグレードからエージェントのアップグレードまでには間があり、エージェントは前のバージョンのまま稼働しています。
この画面にアクセスするには、「管理」→「エージェント構成」→「アップグレード」の順に移動します。
この画面では、デバイス・リストをデバイス・グループによってフィルタし、アップグレードするデバイスを1つ以上選択できます。デバイスの表には、デバイス名、オペレーティング・システム、現在のエージェントのバージョンおよびアップグレードできる最新のバージョンが表示されます。「ステータス」列には、アップグレード・ステータスが表示されます。10.2.0.4のエージェントにはバージョン5.1.0、10.2.0.5のエージェントにはバージョン5.1.1があります。
この表では、アップグレードするデバイスを1つ選択するか、すべてアップグレードすることを選択できます。アップグレードするデバイスを選択すると、アップグレードの時刻をスケジュールするか、すぐにアップグレードを実行できます。
アップグレードのスケジューリングおよび成功に基づいて、「アップグレード」画面の「ステータス」列には次のように表示されます。
保留中: アップグレードはスケジュールされていますが、まだ実行されていません。
実行中: アップグレードは現在進行中です。
--(正常なステータス): 「保留中」または「実行中」に続くステータスで、アップグレードが正常に完了したことを示します。
取消: スケジュールされたエージェントのアップグレードが取り消されました。別のアップグレードがスケジュールされるまで、エージェント・ステータスはこの状態のままです。
失敗: エージェントのアップグレードの実行から15分しても、エージェントからレスポンスがありませんでした。
Configuration Change Consoleには、エージェントの可用性および統計に関する情報と、エージェント・ログ・ファイルを確認できる読取り専用の画面がいくつかあります。
使用可能なエージェント・レポートは、次のとおりです。
統計: 「エージェント統計」画面には、管理デバイスでエージェントにより実行されているプロセスの情報が表示されます。この画面には、カウンタが最後に消去されてから送信されたメッセージおよびインスタンスの数が表示されます。各インスタンスは、単一の変更を表します。この画面でカウンタを消去できます。
ログ・ファイル: すべてのエージェント・デバイスまたはエージェント・デバイスのグループがリストされます。特定のデバイスから圧縮されたログ・ファイルを取得できます。
可用性レポート: この画面には、指定した時間間隔における特定のデバイス上でのエージェントの可用性が、グラフィカル形式で表示されます。