Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleユーザーズ・ガイド 10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems B55858-01 |
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Configuration Change Consoleには、ポリシーへの準拠状況を分析して潜在的な問題を特定する際に役立つ事前定義済レポートのライブラリが付属しています。これらのレポートは、オンライン表示や印刷が可能であり、特定の個人に配布することもできます。独自の環境に固有のレポートを作成するには、事前定義済レポートに基づいてレポート・インスタンスを作成する必要があります。
レポート構成プロセスを完了するには、いくつかの手順が必要です。Configuration Change Console Auditorを使用する前に、一部のタスクを完了する必要があります。他の手順は、Configuration Change Consoleのレポート機能を使用して実行できます。
Configuration Change Consoleのレポート機能を使用する前に、次の手順を実行します。
BI Publisherサーバーをインストールして構成します(エンタープライズでまだ準備できていない場合)。Configuration Change Consoleのインストレーション・ガイドを参照してください。
BI PublisherサーバーにConfiguration Change Consoleレポートを公開します。この手順により、Configuration Change ConsoleレポートがBI Publisher Enterpriseシステムに統合されます。Configuration Change Console製品に付属するレポートのリストから選択できます。Configuration Change Consoleのインストレーション・ガイドを参照してください。
この章で説明されているConfiguration Change Consoleのレポート機能を使用して、次の手順を実行します。
Configuration Change ConsoleのBI Publisherサーバーを構成します(「BI Publisherサーバーの構成」を参照)。
この章で説明されているConfiguration Change ConsoleのBI Publisherデプロイ画面で、ランタイム・パラメータをカスタマイズし、ユーザーがレポート・インスタンスを実行できるようにします。
事前定義済レポートに基づいて、デプロイされたレポートの特定のカスタマイズ・バージョンであるレポート・インスタンスを作成します。
「BI Publisherサーバー構成」画面で、BI Publisherソフトウェアとの統合を完了します。この画面を使用して、BI Publisherサーバーとの接続を確立できます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー管理」→「BI Publisherサーバー」の順に移動します。
次のパラメータを構成します。
WSDL定義: サポートされるBI Publisher Webサービス用のWSDL(Web Service Description Language)のフル定義には、BI Publisherサーバーのホスト名またはIPアドレスおよびポートを使用してアクセスできます。デフォルト・ポートは9704です。
http:// <servername>:<port>/xmlpserver/services/PublicReportService_v11?wsdl
ユーザー名: BI PublisherサーバーのWebポータル・インタフェースへの接続に使用されます。このフィールドでは、大文字と小文字が区別されます。
パスワード: BI PublisherサーバーのWebポータル・インタフェースへの接続に使用されるパスワード
パスワード(確認): 「パスワード」フィールドに入力されたパスワードが正確かどうかが検証されます。
レポート・フォルダ: 公開レポートが格納されるフォルダの名前(書式は/folderName)
このフォルダは、次の場所にあるBI Publisherの集中管理コンソールを通じて検証できます。servernameはBI Publisherサーバーのホスト名またはIPアドレスで、portはアクセス・ポート番号です。
http://<servername>:<port>/xmlpserver/
コンソールへのログイン後、共有フォルダ・リンクをクリックしてフォルダ・ページを表示します。フォルダを特定してフォルダ名を確認します。
有効: BI Publisherサーバー構成の有効化または無効化に使用されます。構成を無効化すると、Configuration Change ConsoleサーバーとPublisherサーバー間のすべてのアクティビティ(BI Publisherからのレポート・テンプレートの同期や、レポートの実行など)は停止または無効化されます。ユーザーは、Configuration Change Consoleシステムの既存のレポートのみを参照できます。
この項では、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleのユーザー・インタフェースを使用してBI Publisherレポートをデプロイする手順について説明します。BI Publisherレポートをデプロイするには、次の手順を実行します。
管理者ログインを使用して、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Console製品のインタフェースにログインします。
ナビゲーション・ツリーで、「管理」→「サーバー構成」→「BI Publisherレポート・デプロイ」を選択します。
「BI Publisherレポート・デプロイ」画面が表示されます。この画面には、BI Publisherサーバーで公開されているすべてのレポートが表示されます。表示される列は次のとおりです。
レポート名: BI Publisherサーバーで公開されているレポートの名前
説明: BI Publisherサーバーで指定されているレポートの簡単な説明
デプロイ済: Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーでユーザーがレポートを参照および実行できるかどうかが示されます。
デフォルト・パラメータ: Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーでレポートの生成に使用されるデフォルト・パラメータが、Configuration Change Consoleのユーザー・インタフェースを通じて構成されているかどうかが示されます。
BIPレポート・サーバーでの最終公開: レポートがBI Publisherサーバーに公開された日付
レポート名のリンクをクリックして、レポートのデフォルト・パラメータの構成や、デプロイ・ステータスの変更を行います。
チェック・ボックスを選択して「チェックしたレポートのデプロイ」ボタンをクリックすると、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーでレポートを使用できるようになります。
レポート名のリンクをクリックして、レポートのデフォルト・パラメータの構成や、レポートのデプロイ・ステータスの変更を行います。
「BI Publisherレポート・デプロイの更新」画面が表示されます。デプロイ用のチェック・ボックスを選択して、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーでレポートを使用できるようにします。
次のレポート要素を指定します。
レポートの開始時間と終了時間: レポート・データセットの開始時間と終了時間を指定します。レポートには、指定した時間間隔内に収集されたデータが含まれます。一部のレポートでは、「現在の時間を含める」オプションを使用して、レポート生成までの過去1時間に収集されたすべてのデータを含めるかどうかを切り替えることができます。
レポート・パラメータ: デフォルトで各レポートに含める一連のデータ要素を指定します。レポート・タイプに応じて、構成可能なデフォルト・パラメータのセットは異なります。これらのパラメータには、個々の監視デバイス(デバイス・グループ)、アプリケーション・ユーザー、個々のファイルなどが含まれます。ほとんどのレポートでは、デバイスとグループのみをレポート・パラメータで選択します。デバイス・グループまたは個々のデバイスを選択できますが、同時に両方を選択することはできません。
Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleのユーザー・インタフェースで表示するすべてのレポートに対して、手順4から6を繰り返します。デプロイされたレポートは、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーですべてのユーザーが参照できます。
「レポート」→「レポートの構成」→「レポート」の順に移動し、Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーにデプロイされた使用可能なレポートにより作成されたすべてのレポート・インスタンスを表示します。
「レポート・インスタンスの追加」ボタンまたはレポート・インスタンス名のリンクをクリックし、レポート・インスタンスを作成または更新します。次の情報を入力します。
レポート・インスタンス名: 一意のインスタンス名
レポート: Oracle Enterprise Manager 10g Configuration Change Consoleサーバーにデプロイされたレポートのリスト(レポート・テンプレートと呼ばれる)
説明: 選択されたレポート・テンプレートの説明。変更することもできます。
実行スケジュール: このレポート・インスタンスのスケジュールを指定します。現在サポートされているのは、「毎日」、「毎週」、「毎月」、「毎月1日」および「なし」(スケジュールなし)です。
オンデマンドで実行: 選択を解除すると、レポートは実行されません。
オンデマンド・パラメータ: レポート・インスタンスを実行する前にパラメータの値を再構成するかどうかを指定します。選択した場合、パラメータ値を再構成する必要がありますが、選択しなければその必要はありません。
優先度: 生成されたレポートの通知を送信する際の優先度を定義します。範囲はP1からP5で、P1の緊急度が最も高くなります。
「レポート・インスタンスの構成」画面の「受信者」列の件数リンクをクリックし、「レポート配布リスト」画面に移動します。
通知を受信可能な個人を指定できます。
レポート・インスタンスの作成後、「レポート」→「レポートの表示」→「レポートの表示」の順に移動します。レポートの「即時実行」リンクをクリックすると、レポートを生成できます。レポートを実行する際、「オンデマンド・パラメータ」チェック・ボックスを選択した場合のみ、独自のランタイム・パラメータを指定できます。ランタイム・パラメータを指定することで、レポートに構成されているデフォルト・パラメータを上書きできます。
レポートが生成されたら、レポート名の横にあるページ・アイコンをクリックし、レポートを表示できます。
「BI Publisherレポート・デプロイの更新」画面を使用して、構成済のBI Publisherレポートのデプロイまたはアクティブ・ステータスを変更できます。
この画面にアクセスするには、「管理」→「サーバー構成」→「BIレポート配布」のレポート名のリンクの順に移動します。
レポートごとに次の詳細が表示されます。「デプロイ済」ステータスとデフォルト・パラメータの構成が可能です。
レポート: レポート名は、BI Publisherデプロイ画面にリンクとして表示されます。このリンクを使用して、BI Publisherデプロイの更新画面に移動できます。
最終公開日: レポートが最後に公開された日時
説明: レポートに含まれる情報の簡単な説明(オプション)
デプロイ済: 現在のレポートがアクティブであるかどうかが示されます。
デフォルト・パラメータ: レポートでパラメータを使用する場合、デフォルトで含めるパラメータを選択できます。たとえば、レポートに各イベントの開始時間と終了時間を含めることや、アプリケーション・インスタンスに対してデバイス・グループまたは個々のデバイスを指定することができます。
オフライン・レポートを構成するには、一般レポートを定義し、インストール・パッケージに付属する事前定義済レポート・ライブラリからレポート・モジュールを割り当てて構成します。「レポート・インスタンスの構成」画面には、すでに構成されているレポートのリストが表示されます。
この画面にアクセスするには、「レポート」→「レポートの構成」→「レポート」の順に移動します。
新規レポート・インスタンスを作成するには、「レポート・インスタンスの追加」ボタンをクリックします。既存のレポート・インスタンスを変更するには、「レポート・インスタンス名」列のリンクをクリックします。どちらの場合も、「レポート・インスタンスの構成」画面が表示されます。次のレポート詳細を入力します。
インスタンス名: レポートを識別する一意の名前
レポート: ドロップダウン・リストからパッケージ・レポートのいずれかを選択します。
説明: レポートの内容または目的の簡単な説明
実行スケジュール: スケジュールする場合、レポートを実行する時期のオプションを入力します。一定の間隔でレポートを実行する必要がない場合、「なし」を選択します。
オンデマンドで実行: このボックスを選択すると、ユーザーは必要に応じてレポートを実行できます。このボックスを選択した場合、実行時にはデフォルト・パラメータ値が使用されます。
オンデマンド・パラメータ: このボックスを選択すると、ユーザーは、実行時に開始時間や配布リストなどのパラメータを指定するよう要求されます。「オンデマンド・パラメータ」を選択せずに「オンデマンドで実行」を選択すると、レポートでは実行時にデフォルト・パラメータ値が使用されます。
優先度: 通知の優先度を設定します。「エスカレーション優先度」を参照してください。
「保存」をクリックして変更を保存するか、「リセット」をクリックしてフィールドをリセットします。
デフォルトでは、どのレポートに対してもデバイスやデバイス・グループは選択されていないため、それらをレポート・インスタンスに割り当てる必要があります。デバイス・モードでは、デバイスを個別に選択できます。グループ・モードでは、デバイスをグループに追加するか、グループから削除すると、レポートは動的に変更されます。ただし、グループ・モードを使用して、個々のデバイスの選択を変更することはできません。デフォルトでは、グループにそのグループのデバイスがすべて含まれます。
この画面にアクセスするには、「レポート」→「レポートの構成」→「レポート」→レポート名のリンクの順に移動します。
レポートに対して1つ以上のデバイスを選択するには、次の手順を実行します。
デバイス・モード(「グループ」または「デバイス」)を選択します。
特定のデバイスまたはデバイス・グループを選択します。
「保存」をクリックして変更を保存するか、「リセット」をクリックしてフィールドをリセットします。
「レポート配布リスト」画面では、レポートを受信する人またはチームを選択できます。
レポートをチームに割り当てると、チームへの参加時に新規メンバーもレポートを受信できます。チームから個人の選択を解除すると、その個人はレポートの受信対象から除外されます。チームを選択せずにチームの個人のみを選択した場合、レポートは、チーム・メンバーシップが変更されても、その指定した個人にのみ送信されます。
「レポート・インスタンスの構成」画面で、「受信者」列のリンクをクリックします。
この画面にアクセスするには、「レポート」→「レポートの構成」→「レポート」→受信者のリンクの順に移動します。
注意: レポート・インスタンスを構成してオンデマンド・パラメータを有効化している場合も、この画面にアクセスできます。BI Publisher画面の「即時実行」リンクをクリックすると、オンデマンド・パラメータの第2のセットとしてこの画面が表示されます。 |
配布リストを指定するには、次の手順を実行します。
ドロップダウン・オプションから「個別のユーザー」または「チーム」を選択します。「チーム」を選択した場合、チームを開くと、そのチームに割り当てられているすべてのユーザーのリストが表示されます。
レポートを受信する特定のユーザーまたはチームを選択します。
「保存」をクリックして変更を保存するか、「リセット」をクリックしてフィールドをリセットします。
デフォルトでは、ユーザーは、Configuration Change Consoleのユーザー・インタフェースを通じてすべてのBI Publisherレポートを表示できます。また、管理者は、指定したユーザーに電子メールを通じて生成済PDFレポートを送信することができます。
この画面にアクセスするには、「レポート」→「レポートの表示」→「レポートの表示」の順に移動します。
レポートを即座に実行する場合、「即時実行」リンクをクリックすると、選択したレポートが即座に生成されます。レポートがオンデマンド・レポートとして構成されている場合、パラメータを入力するよう求められます。レポートが生成され、正常に実行が完了するまでそのステータスは「実行中」に変更されます。問題が発生すると、「最終実行ステータス」にエラー・メッセージが表示されます。既存のレポートを表示するには、レポート名またはPDFアイコンをクリックし、最終実行日時点のレポートを表示します。PDFファイルを表示するには、ローカル・システムにAdobe Acrobat Readerが必要です。
BI Publisher画面には、次の詳細が表示されます。
インスタンス名: レポート名は、実行スケジュールやレポート設定などの項目が表示される「レポート・インスタンスの構成」画面に移動するリンクとして表示されます。レポートが生成されていると、レポート名の横にPDFアイコンが表示されます。PDFアイコンをクリックすると、PDFファイルが表示されます。
説明: ユーザー指定によるレポートの内容と目的
レポート名: インスタンスが関連付けられているデプロイ済レポート
最終実行日: レポートが最後に実行された日付
最終実行ステータス:
完了: 最後のレポート生成は正常に完了しました。
レポートの実行に時間がかかりすぎました: 最後のレポート生成の試行にかなりの時間を要しました。レポートは正しく生成されていません。
レポートは大きすぎるため、切り捨てられました: 最後のレポート生成により、非常に大きなファイルが出力されました。ファイル・サイズの制約を維持するため、生成された最終レポートには、使用可能な一部の情報が含まれていません。
例外が発生しました: 最後のレポート生成の試行でエラーが発生しました。レポートは正常に生成されていません。
レポートを作成できませんでした: 最後のレポート生成の試行で、PDFファイルにデータを書き込むことができませんでした。レポートは正常に生成されていません。
不明な致命的エラー: レポート実行の試行中にエラーが発生しました。レポートは正常に生成されていません。
実行中: レポート実行は現在進行中です。生成されたレポートは間もなく使用できます。
即時実行: このオプションは、「レポート・インスタンスの構成」画面でレポートのオンデマンド実行が構成されている場合にのみ使用できます。オンデマンドのレポート・パラメータ・ウィンドウで、アクションを検証するよう求められます。「いいえ」をクリックすると、レポートは、BI Publisherデプロイ画面で定義されているデフォルト・パラメータを使用して実行されます。「はい」をクリックすると、2つの「BI Publisherレポート・インスタンス・パラメータ」画面の最初の画面が表示されます。
この画面に表示されるパラメータは、レポート・インスタンスの構成内容に応じて異なります。少なくとも、「時間」または「時間範囲」を指定する必要があります。
レポートの開始および終了の特定の時間: レポートは、スケジュールされたレポート実行時間より前の開始時点(日数と時間数を指定)からデータの生成を開始します。その後、レポートは、スケジュールされたレポート実行時間より前の終了時点(日数と時間数を指定)に至り、データの収集を停止します。
時間範囲: 特定の実行時間を指定するかわりに、レポートを実行する時間間隔を範囲として構成できます。レポート実行前の日数および時間数を入力して、レポートの開始と終了の範囲を指定します。現在までの1時間を含めるには、「現在の時間を含める」チェック・ボックスを選択します。
「次」ボタンをクリックしてレポート配布リストを構成します。ドロップダウン・オプションから「個別のユーザー」または「チーム」を選択します。「フィルタの適用」をクリックします。
Configuration Change Consoleソリューションの「レポート」メニューには、その他のオンライン・レポートがいくつか用意されています。
通知履歴: Configuration Change Consoleソリューションにより生成された通知を調査できます。
インベントリ履歴: インフラストラクチャ・コンポーネントの詳細情報が表示されます。デバイスごとに、CPU、ファイルシステム、ネットワーク構成などの情報が提供されます。
アーカイブ・ファイル: アーカイブ・ファイルの情報が表示されます。
デバイス・ルール・サマリー: 特定のデバイスに定義されたすべてのコンポーネント・ルールの情報が表示されます。
これらの各レポートでは、特定のデバイスおよび時間枠を選択し、表示される情報を限定またはフィルタできます。