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Oracle Enterprise Manager Configuration Change Consoleユーザーズ・ガイド
10gリリース5(10.2.0.5) for Microsoft Windows or UNIX Systems
B55858-01
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4 ポリシー構成の理解

Configuration Change Consoleは、コンポーネントと監査アクションの定義に従ってインフラストラクチャの変更に応答します。コンポーネントに対して定義するルール・セットは、製品の使用方法に一部依存します。様々な使用方法に対応するルール・セットを定義し、必要に応じてそれらを有効化または無効化できます。監査アクションでは、コンポーネントでイベントが発生したときに実行するアクションを定義します。コンポーネントと監査アクションを使用して、次のことを行います。

ルール・セット・タイプ

Configuration Change Consoleでは、2つのルール・セット・タイプを使用してインフラストラクチャの異なる要素を監視できます。

表4-1 ルール・セット・タイプ

ルール・セット・タイプ 監視対象: 構成するConfiguration Change Consoleオブジェクト:

コンポーネント・ルール・セット

CRM、ERP、HRISアプリケーションなどのアプリケーションの特定の構成アイテム。

コンポーネント・ルール・セットには、コンポーネントの名前とバージョン、コンポーネントが稼働しているオペレーティング・システム、アプリケーションによる変更が発生する内部または外部(あるいはその両方)のルールのリストなど、監視する必要のある特定の構成が含まれます。

コンポーネント: データベース、アプリケーション・サーバー、パッチなどのより大きなビジネス・アプリケーションの構成要素。

ルール・セット: このコンポーネントの一部として監視するデータのタイプ(ファイル、プロセス、データベース変更など)。

ルール: ルール・セットごとに監視するアイテムのセット。

アプリケーション: まとまって完全なビジネス・アプリケーションを表すコンポーネント・インスタンスの集合。

しきい値ルール・セット

管理デバイスの重要なしきい値またはイベント。

しきい値ルール・セットでは、アクティビティおよびイベントが所定のしきい値を超えたときに、アクションを実行できます。

しきい値ルール・セットでは、CPU使用率、システム・ログ・エラー、データベース・エラー、ユーザー・アクティビティなどの特定のリソースを監視します。

詳細は、「しきい値ルール・セットの理解」を参照してください。


監視するデータおよびイベント

ポリシーを定義する前に、監視する対象を識別する必要があります。ここでの目的は、コンプライアンスおよび変更管理ポリシーからの逸脱の可能性を監視するためにデータを収集することです。エージェントにより収集されるデータの量は、Configuration Change Consoleデータベースのサイズと、レポートおよびインタラクティブ表示の応答性に影響します。

監視する対象を決定する場合、次のようにポリシーの目的を考慮してください。


注意:

不要なデータが収集されることを防ぐため、一部のイベントの監視は避ける必要があります。たとえば、継続的に変更されるログ・ファイルの監視を選択すると、Configuration Change Consoleデータベースに不要なデータが大量に格納される可能性があります。

アプリケーションの監視

アプリケーションを使用して、ビジネス・アプリケーションを作成するために組み合せる定義済コンポーネントの種類を分類します。アプリケーションにより、異なるオペレーティング・システムで稼働する要素を組み合せて、ビジネス・アプリケーションとの関連に従って変更のビューを表示できます。たとえば、顧客注文処理アプリケーションには、Oracleデータベース・インスタンス、アプリケーション・サーバー・インスタンス、メッセージング・システムまたはファイアウォールを含めることが可能です。この使用例における個々の要素は、コンポーネントと呼ばれます。これらのコンポーネントは、顧客注文アプリケーションを表す1つのアプリケーションにグループ化できます。

1つのコンポーネント・インスタンスは、複数のアプリケーションに含めることができます。これは、レポート目的や管理目的で役に立ちます。前述の例において、顧客注文処理アプリケーションのOracleインスタンスは、Financeアプリケーションの一部にもなります。


ヒント:

コンポーネントやアプリケーションに名前を付ける前に、ネーミング規則を決定してください。名前は、コンポーネントやアプリケーションの目的を示すように指定します。これにより、Configuration Change Console製品の管理が非常に簡単になります。