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Oracle Enterprise Manager Application Configuration Console CLIリファレンス
リリース5.3.2
B56959-01
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2 コマンド

この章では、CLIコマンドの構文と例を示します。


cd

このコマンドを使用して、リソース階層の現在のコンテキスト(場所)を変更します。(コマンド・プロンプトには常に現在のコンテキストが表示されます。)

使用方法:

cd newcontext

引数 定義
newcontext データ階層の新しい作業コンテキストとなる絶対または相対mvPathです。コンテキストにスペースが含まれる場合は、コンテキストを引用符で囲む必要があります。コンテキストは大/小文字が区別されます。

Application Configuration Consoleのすべてのコンテキストが共通のルートを共有するわけではありません。次のルート・レベルのコンテキストを使用できます。

  • /Data: コンテナと構成データのルート・コンテキストです。CLIにログインしたユーザーの場合は、これは、My Workspace/Dataフォルダと同じです。CLIからPublic Workspaceにアクセスすることはできません。

  • /Template: テンプレートのルート・コンテキスト

  • /Authpack: 認証パックのルート・コンテキスト

  • /Resourcespec: リソース仕様のルート・コンテキスト

  • /Group: グループのルート・コンテキスト

特定のルート・コンテキストから、他のルート・コンテキストまたは関連コンテキストに切り替えることができます。コンテナ・コンテキストでは、cdはコンテナとして評価されるmvPathをサポートしています。

次のショートカットを使用できます。

cd .. - the parent context


注意:

Application Configuration Consoleは、一意のコンテナ名を必要としません。たとえば、1つの環境にFolder1という名前のフォルダを2つ持つことができます。CLI cdコマンドで過去の重複したコンテナ名に移動することはできません。

次の例では、cdコマンドを使用して、Dataフォルダから401KプロジェクトのQA環境に切り替え、それからDataフォルダに戻ります。

/Data =>> ls
401K
Portal

/Data =>> cd 401K

/Data/401K =>> ls
Dev
QA

/Data/401K =>> cd QA

/Data/401K/QA =>> cd /Data

/Data =>> cd 401K/QA

/Data/401K/QA =>>

create

このコマンドは、現在のコンテキストに新しいApplication Configuration Consoleオブジェクトを作成する場合や、現在のコンテキストに作成できるオブジェクト・タイプをリストする場合に使用します。オブジェクトの作成に必要な値を入力するよう求められます。

使用方法:

create [objectType]

引数 定義
objectType 作成するオブジェクトのタイプです。タイプは、現在のコンテキストに有効なものである必要があります。objectTypeを指定しない場合は、現在のコンテキストに作成できる有効なオブジェクト・タイプがリストされます。

有効なオブジェクト・タイプを指定すると、オブジェクトの作成に必要な追加情報を入力するよう求められます。オブジェクト・タイプのUISpecにより、必要な追加情報とプロンプトのテキストが決定されます。

次の例では、プロジェクトに新しい環境を作成します。

/Data/401K =>> ls
Dev
QA
Staging

/Data/401K =>> create

Allowed type for creation:
Asset
Layer
Resource
Folder
Environment
Project
ResourceView

/Data/401K =>> create Environment
Environment Name: Production

/Data/401K =>> ls
Dev
QA
Staging
Production

この例は、アセットを作成する際の対話形式のプロンプトを示しています。

/Data/Bluefish =>> ls
Redfish
Dev
Asset1

"list" successful.
/Data/Bluefish =>> create asset
Asset Name:
==>>  Asset2
Auth Pack:(select an index from the following)
1.  solarisv120
2.  solarisv125

==>> 1
Resource spec:(select an index from the following)
1.  AM_IHS
2.  AM_WebSphere_Plugin
3.  AM_WebSphere

==>> 3
Base path:
==>>  /
/Data/Bluefish =>> ls
Redfish
Dev
Asset1
Asset2

"list" successful.
/Data/Bluefish =>>

delete

このコマンドを使用して、指定したタイプおよび名前のオブジェクトを現在のコンテキストから削除します。

使用方法:

create [objectType]

引数 定義
objectType 削除するオブジェクトのタイプです。タイプは、現在のコンテキストに有効なものである必要があります。objectTypeを指定しない場合は、現在のコンテキストで削除できる有効なオブジェクト・タイプがリストされます。現在のコンテキストで可能であれば、認証パックおよびグループを削除できます。
objectName 削除するオブジェクトの名前です。

次の例では、プロジェクトから環境を削除します。

/Data/401K =>> lsDevQAStagingProduction

/Data/401K =>> delete environment Production

/Data/401K =>> ls
Dev
QA
Staging

/Data/401K =>>

exit

このコマンドを使用して、CLIセッションを終了してコンソール・ビューを閉じます。

使用方法:

exit


help

このコマンドを使用して、使用可能なコマンドのリストを表示するか、またはコマンドの構文および説明を表示します。

使用方法:

help command

引数 定義
command 構文および使用説明を表示するコマンドです。

次の例は、cdコマンドのヘルプを示しています。

/Data =>> help cd
  usage: cd [newcontext]

  Changes the CLI's current context.
The "root" level contexts can be
     /Data - the Container root context
     /Template - the Template root context
     /Authpack - the Authpack root context
     /Resourcespec - the Resourcespec root context
     /Group - the Group root context

   From a particular root context, you can switch to other root contexts
   or to relative contexts. In the container context cd supports mvpath that
   evaluates to containers.

  For example:   /Data =>> cd P1/WAS
   /Data/P1/WAS =>> cd ..
   /Data/P1 =>> cd /Authpack
   /Authpack =>> cd /
   /Data =>> cd P1/WAS
   /Data/P1/WAS =>> cd
   /Data =>> cd P1/WAS/config/cells/*/nodes
   /Data/P1/WAS/config/cells/solarisv120Network/nodes =>>

history

このコマンドを使用して、入力したコマンドのリストを表示します。

使用方法:

history

次の例では、セッション中、以前に入力したコマンドのリストを示します。

/Data =>> list
401K
Portal

/Data =>> cd 401K

/Data/401K =>> ls
Dev
QA
Staging

/Data/401K =>> history
list
cd 401K
ls
history

/Data/401K =>>

list

このコマンドを使用して、指定したコンテキストの子をリストします。

使用方法:

list | ls [context]

引数 定義
context 子をリストするコンテキストの絶対または相対mvPathです。コンテキストの先頭に/が付く場合は、ルート・コンテキストの1つからの絶対パスです。その他のパスはすべて、現在のコンテキストへの相対パスです。コンテキストを指定しないと、現在のコンテキストの内容がリストされます。

子をリストするコンテキストの絶対または相対mvPathです。コンテキストの先頭に/が付く場合は、ルート・コンテキストの1つからの絶対パスです。その他のパスはすべて、現在のコンテキストへの相対パスです。コンテキストを指定しないと、現在のコンテキストの内容がリストされます。

/Data =>> list
401K
Portal

/Data =>> cd 401K

/Data/401K =>> ls
Dev
QA
Staging

/Data/401K =>> cd /Groups

/Groups =>> ls
All Users
Administrators
DB Admins
Number of groups = 3

log

このコマンドを使用して、CLIロギングをオンまたはオフにします。有効にすると、すべての標準CLI出力は、次のフォルダ内にあるmvCli.logファイルに送られます。

%USERPROFILE%\Application Data\ApplicationConfigurationConsole

ここで、%USERPROFILE%のデフォルトはC:\Documents and Settings\usernameです。

ロギングのデフォルトはオフです。

使用方法:

log [flag]

引数 定義
flag 0: ロギングを無効化

1: ロギングを有効化



provision

このコマンドを使用して、現在のコンテキストの下のアセットを外部リソースに、これらのアセットに関連付けられた認証パックとリソース仕様を使用して書き込みます。これはApplication Configuration Consoleクライアントのプロビジョニング・コマンドに相当し、現在のコンテキスト内にあるアセットだけでなく、現在のコンテキストの下にあるすべてのアセットがプロビジョニングされます。

使用方法:

provision | pro ["comment"]

引数 定義
comment 行われた変更またはプロビジョニング操作の理由を説明するテキストです。これはオプションですが、推奨します。

次の例では、プロビジョニングされているレイヤーWeb ServerおよびApplication Serverを含む、Development環境下にあるすべてのアセットを示します。

/Data/Portal View/Development =>> ls
Web Server
Application Server
"list" successful.
/Data/Portal View/Development =>> provision
com.mvalent.api.container.results.MvOperationSummary@130b993
com.mvalent.api.container.results.MvOperationSummary@1e799e6
com.mvalent.api.container.results.MvOperationSummary@28d853
End of provision.
/Data/Portal View/Development =>>

resync

このコマンドを使用して、Application Configuration Consoleデータを外部ファイルで上書きし、アセットまたは構成を外部リソースと同期します。これは、クライアントの更新コマンドに相当し、アセットと構成に対して有効です。このコマンドを実行するには、cdを使用してアセットまたは構成を現在のコンテキストにする必要があります。

使用方法:

resync

次の例は、App Serverコンテナ内にあるアセットTestAppの更新を示しています。

/Data/Lab View/Test =>>
/Data/Lab View/Test =>> cd "App Server"
/Data/Lab View/Test/App Server =>> ls
TestApp"
list" successful.
/Data/Lab View/Test/App Server =>> cd TestApp
/Data/Lab View/Test/App Server/TestApp =>> resync 
com.mvalent.api.container.results.MvOperationSummary@1c5eee0
End of resync.
/Data/Lab View/Test/App Server/TestApp =>>

runscript

このコマンドを使用して、対話形式で、またはパラメータ・ディクショナリからの入力を読み取り、登録済のスクリプトを実行します。

使用方法:

runscript [-id scriptid | -id scriptid -param paramdictionary]

パラメータ文字列を構成する1つの方法は、コンソールでPyDictionaryオブジェクトを作成し、そのstr表現を次のように使用することです。

=>> param = {}
=>> param["sdi_text1"] = "val1"
=>> param["sdi_combo1"] = ["mylabel","labelid1"]
.
.
.
=>> str(param)

(各コマンドの後にメッセージが表示されますが、入力値は文字列に保存されます)。前述の行の出力をコピーし、runscriptコマンド内に貼り付けます。

この例は、索引付きのリストからスクリプトを選択して入力値を提供していることを示しています。

/Data/401K =>> runscript
List of available scripts:(select an index from the following)1. SampleScript2. AnotherScript

==>> 1

Sample Script

This sample script creates an organizational container.

Choose type of container to create:
1. Project
2. Environment
3. Layer
4. Folder

==>> 2
Name for container:

==>> QA

Succeeded

/Data/401K =>> ls
QA

この例は、同じスクリプトを実行し、パラメータ・ディクショナリ内の値に渡しています。この形式はスクリプトで最もよく使用されるため、CLIコマンドのプロンプトは示されません。

runscript -id SampleScript -param "{'containerType':'environment', 'containerName':'QA'}"

suppresswarning

このコマンドを使用して、コマンドをPythonシェルに渡す前に次の認識できないコマンド警告が表示されるのを抑制します。

Not a recognized mValent Integrity command. Passing it to the python shell. If you 
see a secondary prompt and if you intended to type an mValent command press enter 
to get the primary prompt else continue typing.

使用方法:

suppresswarning


unlock

このコマンドを使用して、現在のコンテキストにあるロックされたアセットまたは構成を強制的にロック解除します。

使用方法:

unlock [commit | rollback]

引数 定義
commit アセットまたは構成のロックを解除する前に、変更を保存します。
rollback アセットまたは構成のロックを解除する前に、変更を破棄します。(デフォルト)