この章では、Application Configuration Consoleのコマンドライン・インタフェース(CLI)について説明します。
Application Configuration Consoleのコマンドとデータには、クライアントのグラフィカル・ユーザー・インタフェースまたはコマンドライン・インタフェースを通してアクセスできます。このリファレンス・ドキュメントでは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してクライアントの機能を使用する方法について理解していることを前提としています。
コマンドライン・インタフェース(CLI)は、低レベルのプログラム・インタフェースで、クライアントを通して管理されるのと同じ情報にアクセスできます。CLIでも同じ操作の多くを実行できますが、クライアントにはより豊富なコマンド・セットとよりビジュアルなフィードバックが用意されており、これらを使用してApplication Configuration Consoleでの作業を実行できます。
次のような場合は、コマンドライン・インタフェースを使用してください。
特定の手順を様々な場面で繰り返す場合。コマンドライン・インタフェースを使用して繰返し操作のスクリプトを作成し、必要に応じてそれを繰り返すことができます。
クライアントにアクセスできない場合。
グラフィカル・ユーザー・インタフェースよりもコマンドライン・インタフェースを使用したい場合。
コマンドライン・インタフェースからデータにアクセスする前に、グラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用してApplication Configuration Consoleでデータ階層を確認することをお薦めします。CLIでもディレクトリ・ツリーのようなリソース階層でナビゲートできますが、グラフィック表示を確認した後の方がより簡単にツリーを視覚化できます。
注意: DOSウィンドウでは非ASCII文字を使用できません。そのため、マルチバイト・キャラクタを正しく表示するには、スタンドアロン・モードではなく、UTF-8が有効なクライアント内のコンソール・ウィンドウからCLIを実行してください。 |
CLIは、Pythonスクリプトとして実行します。これは、Application Configuration Consoleソフトウェアをインストールしたeclipseディレクトリにインストールされています。CLIを実行するには、バージョン2.44、2.54または2.61のPythonを使用してください。
CLIはJDK 1.6.xを必要とします。パスに複数のバージョンのJDKが存在する場合、v1.6.xは最初のバージョンではありません。CLIを開始する前に、JDK_HOMEプロパティを設定する必要があります。
クライアントのインストール場所にある次のディレクトリに移動します。たとえば、次のようになります。
C:\ProgramFiles\Oracle\oacc\client\runtime
テキスト・エディタを開き、新しいファイルを作成して次の行を入れます。
JDK_HOME=<your JDK1.6.x home>
ファイルをcli.properties
という名前でランタイム・ディレクトリに保存します。
CLIをコマンド・プロンプトから起動できます。CLIを起動したときに、Application Configuration Consoleのユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。ユーザー名の先頭に、mydomain\myname
のように、ドメイン名を付ける必要があります。
> startcli.py username: mydomain\myname password: password /Data =>>
=>>
はCLIプロンプトで、これは現在のコンテキストも示します。CLI起動時のデフォルトのコンテキストは、/Data
です。CLIプロンプト内では、上下矢印キーを使用して、CLIセッション中に入力されたすべてのコマンド間を移動できます。
注意: 現在アクティブなクライアント・セッションがある場合は、CLIを起動することはできません。特定の時間にコア・サーバーに接続できるCLIインスタンスは1つのみです。 |