Oracle Enterprise Manager Oracle Databaseおよびデータベース関連メトリック・リファレンス・マニュアル 11gリリース1(11.1.0.1) B61024-01 |
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Enterprise Managerを使用して、Oracleリスナー・ターゲットを管理できます。Enterprise Managerのリスナーのホームページからは、リスナーのパフォーマンスおよび可用性の確認に役立ち、潜在的なパフォーマンスの問題のトラブルシューティングに役立つ主要なメトリックを監視できます。
このメトリックは、リスナー・ターゲットについての一般情報を提供する一連のメトリックのコンテナです。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド10gリリース2(10.2)』のリスナー管理に関する項を参照してください。
次の表に、メトリックとその説明およびデータ・ソースを示します。
表5-1 「一般ステータス(General Status)」のメトリック
メトリック | 説明 | データ・ソース |
---|---|---|
別名(Alias) |
リスナーの代替名。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。別名は、リスナーのホームページにも表示されます。 |
リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。 |
セキュリティ(Security) |
リスナー制御ユーティリティで特定のコマンドを実行するために、パスワードが必要かどうかを示します。 |
リスナー制御ユーティリティのSTATUSコマンドから導出されます。 |
SIDリスト(SID List) |
リスナーによって監視されているサービスのシステム識別子(SID)のリストを示します。 |
リスナーのSIDのリストは、 |
SNMPステータス(SNMP Status) |
リスナーがSNMPベースのネットワーク管理システムからの問合せに応答できるかどうかを示します。 |
リスナー制御ユーティリティの |
開始日(Start Date) |
リスナーが最後に開始された日時を示します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。このメトリックは、Enterprise Managerのリスナーのホームページにも表示されます。 |
リスナー制御ユーティリティの |
TNSアドレス(TNS Address) |
リスナーのプロトコル、ホストおよびポートの情報を表示します。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。TNSアドレスは、リスナーのホームページにも表示されます。 |
リスナーのTNSアドレスは、 |
トレース・レベル(Trace Level) |
現在リスナーに対して有効になっているトレースのレベルを示します。トレースは、トレース・ファイルに追加情報を保存することで、リスナーに関する問題のトラブルシューティングに使用できます。リスナーに対して設定できるトレース・レベルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス10gリリース2(10.2)』のリスナー制御ユーティリティの情報を参照してください。 「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。 |
リスナー制御ユーティリティの |
バージョン(Version) |
リスナー・ソフトウェアのバージョン。「メトリック詳細」ページでは、「実行時間」リフレッシュ・オプションの1つを選択した場合のみ、このメトリックの値が表示されます。このメトリックは、Enterprise Managerのリスナーのホームページにも表示されます。 |
リスナー制御ユーティリティの |
このメトリックは、ある期間にわたり、リスナーによってサポートされる接続数の情報を提供する、一連のメトリックのコンテナです。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド10gリリース2(10.2)』のリスナー管理に関する項を参照してください。
次の表に、メトリックとその説明、データ・ソースおよびユーザーの処理を示します。
表5-2 「ロード(Load)」のメトリック
メトリック | 説明 | データ・ソース | ユーザーの処理 |
---|---|---|---|
接続が確立されました(Connections Established) |
リスナーが最後に開始されてから確立した接続数。 |
リスナー制御ユーティリティの |
リスナーによってサポートされているデータベースやその他のサービスについてパフォーマンスの問題が発生している場合、このメトリックのこれまでの値を調べ、パフォーマンスの問題がリスナーまたはホスト上の負荷が大きいためかどうかを確認します。 |
確立した接続/分(Connections Established (per min)) |
リスナーによって確立された接続の1分当たりの平均数。 |
リスナー制御ユーティリティから導出されます。 |
リスナーによってサポートされているデータベースやその他のサービスについてパフォーマンスの問題が発生している場合、このメトリックのこれまでの値を調べ、パフォーマンスの問題がリスナーまたはホスト上の負荷が大きいためかどうかを確認します。 |
接続が拒否されました(Connections Refused) |
リスナーへの拒否された接続数。接続は、データベースやその他のリスナー・サービスが停止している場合や、接続がタイムアウトになった場合などの、様々な理由で拒否される可能性があります。 |
リスナー制御ユーティリティの |
Enterprise Managerから拒否された接続の多さが報告された場合、リスナーによってサポートされるデータベースやその他のサービスの可用性およびパフォーマンスを調べます。 |
拒否された接続/分(Connections Refused (per min)) |
拒否された接続の1分当たりの平均数。 |
リスナー制御ユーティリティから導出されます。 |
Enterprise Managerから拒否された接続の多さが報告された場合、リスナーによってサポートされるデータベースやその他のサービスの可用性およびパフォーマンスを調べます。 |
このメトリックは、リスナーについてのパフォーマンス情報を提供する「レスポンス(Response)」メトリックおよび「ステータス(Status)」メトリックのコンテナです。
このメトリックは、リスナーでネットワーク・リクエスト(ping)に対する応答にかかる時間(ミリ秒単位)を示します。
デフォルトでは、このメトリックのクリティカルのしきい値は100に、警告のしきい値は80に設定されています。メトリック値がクリティカルのしきい値を1回超えると、クリティカル・アラートが生成されます。警告アラートは、メトリック値が警告のしきい値を1回超えると生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。
デフォルトでは、このメトリックの値はEnterprise Managerによって24時間ごとにテストされます。
アラート生成時のアラート・テキストは次のとおりです。
TNS pingに対するリスナー・レスポンスは、%value%ミリ秒です
データ・ソース
このメトリックの値は、TNSPING
コマンドを使用して導出されます。TNSPING
コマンドの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド10gリリース2(10.2)』を参照してください。
ユーザーの処理
リスナー・レスポンス時間が常にしきい値を超える場合、このホスト上のデータベースまたはその他のサービスへのアクセス中に、パフォーマンスの問題が発生する可能性が高いです。Enterprise Managerセントラル・コンソールを使用して、データベースの全体的な動作や、ホストおよびWebアプリケーションのレスポンス時間など、その他のパフォーマンス・インジケータを調べます。
このメトリックは、リスナーが稼働中の場合は1の値を、リスナーが使用不可の場合は0を返します。
デフォルトでは、このメトリックのクリティカルのしきい値は0(ゼロ)に設定されています。メトリック値がクリティカルのしきい値と1回等しくなると、クリティカル・アラートが生成されます。必要に応じて、しきい値を編集できます。
デフォルトでは、このメトリックの値はEnterprise Managerによって24時間ごとにテストされます。
アラート生成時のアラート・テキストは次のとおりです。
リスナーが停止しています: %oraerr%。
データ・ソース
このメトリックは、リスナー制御ユーティリティのSTATUS
コマンドから導出されます。詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド10gリリース2(10.2)』を参照してください。
ユーザーの処理
リスナーが停止している場合、ユーザーはこのホストのデータベースやその他のサービスにはアクセスできません。『Oracle Database Net Services管理者ガイド10gリリース2(10.2)』のトラブルシューティング情報を参照してください。