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Oracle Enterprise Managerフレームワーク、ホストおよびサービス・メトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース4(10.2.0.4)
E05921-01
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1 エージェント

oracle_emdターゲットは、Oracle管理エージェントを表しています。Oracle管理エージェントは、Oracle Enterprise Managerで使用される管理エージェントです。このターゲット・タイプは、管理エージェントのパフォーマンスを監視するために必要な有益な情報を提供します。

このマニュアルでは、通常、管理エージェントという用語はOracle管理エージェントを指しています。

1.1 エージェント・プロセス統計(Agent Process Statistics)

「エージェント・プロセス統計(Agent Process Statistics)」は、管理エージェント・プロセスのパフォーマンスおよびリソース使用量に関する情報を提供します。デフォルトでは、このメトリックは1038秒間隔で収集されます。oracle_emdターゲットに対するデフォルトの収集で、この値を変更できます。

1.1.1 エージェントの常駐メモリー使用量(KB)(Agent Resident Memory Utilization (KB))

エージェントとそのすべての子プロセスによって使用される常駐メモリーの容量(KB単位)です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038秒ごと

データソース

各種。UNIXプラットフォームでは、このメトリックはpsコマンドから導出されます。

ユーザーの処理

デフォルトでは、このメトリックの警告のしきい値およびクリティカルのしきい値が、通常必要と考えられる値より高く設定されています。管理エージェントで監視しているターゲットの数とタイプによっては、警告のしきい値およびクリティカルのしきい値を低く設定できます。

1.1.2 エージェントの仮想メモリー使用量(KB)(Agent Virtual Memory Utilization (KB))

エージェントとそのすべての子プロセスによって使用される仮想メモリーの容量(KB単位)です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038秒ごと

データソース

各種。UNIXプラットフォームでは、このメトリックはpsコマンドから導出されます。

ユーザーの処理

デフォルトでは、このメトリックの警告のしきい値およびクリティカルのしきい値が、通常必要と考えられる値より高く設定されています。管理エージェントで監視しているターゲットの数とタイプによっては、警告のしきい値およびクリティカルのしきい値を低く設定できます。

1.1.3 CPU使用率(%)(CPU Usage (%))

「CPU使用率(%)(CPU Usage (%))」メトリックは、任意の時点のCPU消費量をCPU時間の割合として提供します。この数値は、管理エージェント・プロセスおよびその子プロセス(およびさらにその子プロセスなど)のCPU消費量の合計です。メトリックの評価中またはジョブの実行中に、管理エージェントによって子プロセスが作成されることがあります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-1 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

1038秒ごと

毎サンプル後

>

10

20

4

エージェントのCPU消費率は<value>%です


データソース

このメトリックのソースは、UNIXのpsコマンドです。

ユーザーの処理

CPUを大量に消費すると、システム全体が遅くなります。これは、管理エージェント・プロセスまたはその子プロセスが原因となることがあります。問題の原因を分析するために、Solarisのtopシステム・コマンドを使用して、CPU(%)を過剰に消費していると考えられるPerlまたはJavaプロセスを探します。

1.1.4 開いているファイル数(Number Files Open)

このメトリックは、管理エージェント・プロセスが現在開いているファイル数を記録します。この数値に含まれるファイル・タイプは、通常のファイル、リンク、ソケット、ディレクトリおよびネーム・パイプです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-2 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

1038秒ごと

毎サンプル後

>

800

900

2

エージェントによって開かれるファイル数は<value>です


データソース

この情報のソースは、UNIXのpfileコマンドです。UNIX以外のプラットフォームでは、このメトリックは収集されません。Windowsプラットフォームでは、「開いているファイル・ハンドラ(File Handles Open)」メトリックを参照してください。

1.1.5 開いているハンドル数(Number Handles Open)

このメトリックは、管理エージェント・プロセスが現在開いているファイル・ハンドル数を記録します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038時間ごと

データソース

このメトリックは、Windowsプラットフォームでは収集されますが、UNIXプラットフォームでは収集されません。UNIXでは、かわりに「開いているファイル数(Number Files Open)」を使用します。このメトリックは、エージェントAPIによって収集されます。

1.1.6 作成されるスレッド数(Number Threads Created)

このメトリックは、管理エージェント・プロセスによって現在作成されているスレッド数を表示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038秒ごと

データソース

このメトリックのソースは、UNIXのpsコマンドです。

1.1.7 プロセスID(Process ID)

「プロセスID(Process ID)」は、管理エージェントのプロセスIDです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038秒ごと

データソース

このソースは、Perl getppid関数です。

1.1.8 常駐メモリー使用率(%)(Resident Memory Utilization (%))

「常駐メモリー使用率(%)(Resident Memory Utilization (%))」は、物理メモリー使用量を使用可能な全メモリーに対する割合で表します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-3 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

1038秒ごと

毎サンプル後

>

20

30

1

エージェントの常駐メモリー使用率は<value>%です


データソース

この情報のソースは、UNIXのpsシステム・コマンドです。

1.1.9 常駐メモリー使用量(KB)(Resident Memory Utilization (KB))

このメトリックは、管理エージェント・プロセスおよびそのすべての子プロセスが使用する物理メモリーの使用量をKB単位で表します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-4 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

1038秒ごと

毎サンプル後

>

128000

256000

1

エージェントの常駐メモリー使用量は<value>です


データソース

このデータのソースは、UNIXのpsシステム・コマンドです。

ユーザーの処理

デフォルトでは、このメトリックの警告のしきい値およびクリティカルのしきい値が、通常必要と考えられる値より高く設定されています。管理エージェントが監視しているターゲットの数およびタイプに合せて、警告のしきい値およびクリティカルのしきい値を低く設定します。

1.1.10 仮想メモリー使用量(KB)(Virtual Memory Utilization (KB))

「仮想メモリー使用量(KB)(Virtual Memory Utilization (KB))」メトリックは、管理エージェントおよびそのすべての子プロセス(およびさらにその子プロセスなど)の仮想メモリー使用量の合計です。メトリックの評価中またはジョブの実行中に、管理エージェントによって子プロセスが作成されることがあります。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 1038秒ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのpsシステム・コマンドです。

ユーザーの処理

仮想メモリーの使用量が多いと、システムも遅くなります。UNIXマシンでは、topコマンドを使用して、このメモリーを消費しているプロセスを確認します。明らかなemdaemonプロセス(管理エージェント・プロセス)に加え、PerlおよびJavaプロセスにも注意します。

1.1.11 仮想メモリー使用増加率(%)(Virtual Memory Utilization Growth (%))

「仮想メモリー使用増加率(%)(Virtual Memory Utilization Growth (%))」は、管理エージェント・プロセスの仮想メモリー使用率の増加率を示します。たとえば、時刻t1(t1<t2)での使用率がa%で時刻t2での使用率がb%の場合、増加率は((b-1)/a)%です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-5 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

1038秒ごと

毎サンプル後

>

.5

2

3

エージェントの仮想メモリーの増加率は<value>%です


データソース

この生情報のソースは、UNIXのpsコマンドです。ここから4期間の平均を計算し、比較率として使用(増加した仮想メモリー使用量をこの平均に対する割合として算出)します。

1.2 レスポンス(Response)

「レスポンス(Response)」メトリックは、管理エージェントの可用性をレポートします。

1.2.1 ステータス(Status)

管理エージェントが稼働中の場合は、このメトリックの値は1です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集され、デフォルトのしきい値と比較される頻度を示しています。「通知前の発生の連続回数」列は、しきい値との比較の結果が連続して何回TRUEとなればアラートが生成されるかを示しています。

表1-6 メトリック・サマリー表

ターゲットのリリース 評価および収集頻度 アップロード頻度 演算子 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 通知前の発生の連続回数 アラート・テキスト

すべてのリリース

起動時

毎サンプル後

=


定義なし

0

1

定義なし


データソース

なし。

ユーザーの処理

このメトリックの値が1以外の場合、管理エージェントは停止中で、管理エージェントはどこにも接続していません。そのような場合は、管理エージェントを再起動する必要があります。

1.3 アップロードしないターゲット(Targets not uploading)

このメトリック・カテゴリには、データをアップロードしないターゲットの情報が含まれます。

1.4 アップロード統計(Upload Statistics)

「アップロード統計(Upload Statistics)」メトリックは、アップロード・マネージャの状態およびそのパフォーマンスに関する情報を提供します。

1.4.1 データをアップロードしないターゲットの数(Count of targets not uploading data)

このメトリックは、データをアップロードしていないターゲットの数を提供します。

データソース

管理リポジトリ内のmgmt_targets表およびmgmt_current_availability表。

ユーザーの処理

エージェントと、エージェントのアップロード先であるOMSの間の接続が適切に機能していることを確認します。また、エージェントの再起動が頻繁に発生していないか、エージェントのアップロード・ディレクトリのディスク領域が十分であるか、エージェントのエラー・ログに重大な問題が記録されていないか、OMSのエラー・ログに重大な問題が記録されていないか、「システム・エラー」ページにローダー・エラーが記録されていないかをチェックしてください。

1.4.2 アップロードするファイル数(Number of Files to Upload)

このメトリックは、リポジトリへのアップロードを待機している、$ORACLE_HOME/sysman/emd/uploadディレクトリ内のXMLファイルの数を表示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 62分ごと

データソース

この情報のソースは、管理エージェントそのものです。

ユーザーの処理

このディレクトリ内のファイル数が多い場合は、リポジトリへのファイルのアップロードに問題があると考えられます。emd.trcファイルでアップロード・エラーがないかを調べ、適切な処理をします。ネットワークまたはリポジトリ・エンドに問題があることが原因の可能性もあります。

1.4.3 アップロードするファイルのサイズ(MB)(Size of Files to Upload (MB))

「アップロードするファイルのサイズ(MB)(Size of Files to Upload (MB))」メトリックは、管理エージェントのアップロード・ディレクトリにあるすべてのXMLファイルのサイズの合計を表します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 62分ごと

データソース

この情報のソースは、管理エージェントそのものです。

ユーザーの処理

このメトリックの値が大きい場合は、アップロード・ディレクトリを調べます。このディレクトリにファイルがほとんど存在しない場合は、ファイルのサイズが大きい可能性があります。多数のファイルが存在する場合は、リポジトリへのデータのアップロードに問題がある可能性があります。これは、ネットワーク、リポジトリまたは管理エージェントに問題があることが原因で発生します。ログ・ディレクトリにあるemd.trcファイルでアップロード・エラー・メッセージを調べます。

1.4.4 アップロード速度(KB/秒)(Upload Rate (KB/sec))

「アップロード速度(KB/秒)(Upload Rate (KB/sec))」は、データをリポジトリにアップロードする平均速度をKB/秒で表します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 62分ごと

データソース

この情報のソースは、管理エージェントそのものです。

ユーザーの処理

速度が0または0に近い場合は、データのアップロードまたはデータの収集に問題がある可能性があります(なんらかの理由で収集が停止すると、アップロードされるものがありません)。ログ・ファイルで収集メッセージおよびアップロード・メッセージを調べてください。

1.5 ユーザーID(User Identification)

これらのメトリックは、管理エージェントを実行しているユーザーに関する情報を提供します。

1.5.1 グループ名(Group Name)

管理エージェントが稼働中のグループ名です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

このメトリックのソースは、UNIXのidコマンドです。

1.5.2 ロケーション(Location)

ロケーション(Location)メトリックは、管理エージェントのディレクトリ・ホームを示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、ORACLE_HOME環境変数です。

1.5.3 その他のグループ(Other Groups)

このメトリックは、管理エージェント・ユーザーが属するその他のグループを一覧表示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

このメトリックのソースは、UNIXのidコマンドです。

1.5.4 ユーザー名(User Name)

「ユーザー名(User Name)」メトリックは、管理エージェント・プロセスを起動したユーザーに関する情報を提供します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

このデータのソースは、UNIXのidコマンドです。

1.6 ユーザー制限情報(User Limit Info)

「ユーザー制限情報(User Limit Info)」カテゴリのメトリックは、管理エージェントで使用できるシステム・リソースに関する情報を提供します。

1.6.1 コアダンプ(ブロック)(CoreDump (blocks))

「コアダンプ(ブロック)(CoreDump (blocks))」メトリックは、コアダンプ・ファイルの最大サイズを512KBブロック単位で表します。この値が無制限の場合は、制限はファイル・システムの制限のみです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのulimitコマンドです。

ユーザーの処理

このメトリックは、コアダンプ・ファイルの最大サイズを512KBブロック単位で表します。この制限の増減には、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用します。

1.6.2 データ(Data (kbytes))

このメトリックは、管理エージェントのヒープの最大サイズをKB単位で表示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのulimitシステム・コマンドです。

ユーザーの処理

このメトリックは、管理エージェントで使用できる最大ヒープ・サイズをKB単位で表します。この制限の増減には、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用します。

1.6.3 ファイル(ブロック)(File (blocks))

「ファイル(ブロック)(File (blocks))」メトリックにより、管理エージェントを実行中のシステムで許可された単一のファイルの最大サイズを確認できます。単位は、512KBブロックです。この値がunlimitedの場合は、制限はファイル・システムの制限です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのulimitシステム・コマンドです。

ユーザーの処理

このメトリックは、管理エージェントを実行中のシステムで許可された最大ファイル・サイズをブロック単位で表します。この制限の増減には、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用します。

1.6.4 ファイルなし(記述子)(NoFiles (descriptors))

「ファイルなし(記述子)(NoFiles (descriptors))」メトリックは、プロセスが所有できるファイル記述子の最大数を示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXシステム・コールulimitです。

ユーザーの処理

この制限が小さい(オペレーティング・システムの最大値と比較して)場合は、管理エージェント・プロセスのために変更できます。

1.6.5 スタック(Stack (kbytes))

このメトリックは、管理エージェントのスタックの最大サイズをKB単位で表示します。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのulimitコマンドです。

ユーザーの処理

このメトリックは、管理エージェントのスタックの最大サイズをKB単位で表示します。この制限の増減には、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用します。

1.6.6 時間(秒)(Time (seconds))

「時間(秒)(Time (seconds))」メトリックは、実行しているシステムによって管理エージェント・プロセスに許可された最大CPU時間を秒単位で表示します。この値がunlimitedの場合は、管理エージェントで使用可能なCPU時間は無制限です。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報は、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用して取得されます。

ユーザーの処理

このメトリックは、管理エージェントで使用できる最大CPU時間を秒単位で表します。この制限の増減には、UNIXのulimitシステム・コマンドを使用します。

1.6.7 仮想メモリー(Virtual Mem (kbytes))

「仮想メモリー(KB)(Virtual Mem (kbytes))」メトリックは、管理エージェント・プロセスが占有できる最大仮想メモリー・サイズを表示します。この値がunlimitedの場合は、制限はファイル・システムの制限のみです。

メトリック・サマリー

次の表は、メトリックの値が収集される頻度を示しています。

ターゲットのリリース 収集頻度
すべてのリリース 168時間ごと

データソース

この情報のソースは、UNIXのulimitシステム・コマンドです。

ユーザーの処理

「仮想メモリー(KB)(Virtual Mem (kbytes))」メトリックの値が極端に高いまたは低い場合は、UNIXのlimitコマンドを使用して、管理エージェント・プロセスが使用する仮想メモリーの制限を変更できます。