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Oracle Enterprise Managerフレームワーク、ホストおよびサービス・メトリック・リファレンス・マニュアル
10gリリース4(10.2.0.4)
E05921-01
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4 サービス・メトリック

この章では、「サービス(Services)」メトリックについて説明します。

4.1 「DNSレスポンス(DNS Response)」メトリック

次の各項では、「DNSレスポンス(DNS Response)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

ユーザーの処理

TTL値が小さい場合、より長時間のキャッシュを可能にするようDNSサービスを構成できます。

4.1.1 [DNS]結果数([DNS] Number of Results)

DNSリクエストに対するレスポンスには、複数の応答が含まれる場合があります。このメトリックは、DNSサービスからのレスポンスに含まれる応答数(IPアドレスの数など)を示します。

ユーザーの処理

結果数が予想していた数と異なる場合、DNSサービスの構成を調べる必要があります。

4.1.2 [DNS]ステータス([DNS] Status)

問合せが成功したかどうかを示します。

ユーザーの処理

詳細は、「結果(Results)」メトリックを参照してください。

4.1.3 [DNS]合計接続時間(ミリ秒)([DNS] Total Connect Time (ms))

DNSサービスへの接続に要した時間。このメトリックは、TCPプロトコルを使用した問合せで収集されます。

ユーザーの処理

合計接続時間が長い場合、ネットワークの混雑が問題となっている可能性があります。

4.1.4 [DNS]合計レスポンス時間(ミリ秒)([DNS] Total Response Time (ms))

DNSサービスからのレスポンスを受信するのに要した合計時間。

ユーザーの処理

応答前にDNSサーバーで参照を実行する必要があると、レスポンス時間が異常に長くなることがあります。合計レスポンス時間が常に長い場合は、ネットワークが遅くなっているか、DNSサーバーでのレスポンス生成に問題が発生している可能性があります。tracerouteを使用してネットワークの問題を診断してください。

4.1.5 [DNS]TTL(秒)([DNS] TTL (seconds))

DNSリクエストに対するレスポンスには、複数の応答が含まれる場合があります。DNSレスポンスの各応答には、クライアントで応答をキャッシュできる秒数を示したTTL(Time To Live)が含まれます。ここでレポートされるTTL値は、DNSレスポンスに含まれるすべての応答のうちの最小TTLです。

ユーザーの処理

TTL値が小さい場合、より長時間のキャッシュを可能にするようDNSサービスを構成できます。

4.1.6 [DNS]結果(DNS Results)

DNS問合せの結果。ステータスが停止中となった場合、その理由がここに表示されます。

4.2 「FTPレスポンス(FTP Response)」メトリック

次の表は、「FTPレスポンス(FTP Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-1 「FTPレスポンス(FTP Response)」メトリック

メトリック 説明

[FTP]接続時間(ミリ秒)(FTP Connect Time (ms))

FTPサービスとの接続を確立するのに要した時間。

[FTP]ダウンロード率(KB/秒)(FTP Download Rate (KB/second))

データがFTPサービスからダウンロードされる速度。

[FTP]ダウンロード時間(ミリ秒)([FTP] Download Time (ms))

サービスからファイルをダウンロードするのに要した時間。

[FTP]ログイン時間(ミリ秒)([FTP] Login Time (ms))

FTPサービスにログインするのに要した時間。

[FTP]NOOP時間(ミリ秒)([FTP] NOOP Time (ms))

NOOPを実行するのに要した時間。NOOP(No Operation: 無操作)は、FTPサービスにOKステータスでの応答を要求するリクエストです。NOOPに対するレスポンスの生成は最小限の手順で済むため、NOOPはネットワークのラウンドトリップ時間とほぼ同じになります。

[FTP]再試行回数([FTP] Number of Retries)

テストが成功するまでに要した再試行の回数。

[FTP]ステータス([FTP] Status)

すべてのリクエストが正常に完了し、ダウンロード・ファイルがアップロード・ファイルと一致したことを示します。

[FTP]ステータスの説明([FTP] Status Description)

サービス障害の原因の詳細。

[FTP]合計時間(ミリ秒)([FTP] Total Time (ms))

FTPサービスをテストするのに要した合計時間。

[FTP]アップロード時間(ミリ秒)([FTP] Upload Time (ms))

サービスにファイルをアップロードするのに要した時間。

[FTP]アップロード率(KB/秒)([FTP] Upload Rate)

データがFTPサービスにアップロードされる速度。


4.3 「HTTP RAW(HTTP Raw)」メトリック

次の各項では、「HTTP RAW(HTTP Raw)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.3.1 HTTP RAW: 接続当たりの時間(HTTP Raw Time Per Connection)

このメトリックは、トランザクション内のすべてのページの平均接続時間を測定します。平均接続時間は、合計接続時間を接続数で除算することにより算出されます。接続時間は、レスポンス時間の問題を特定して修正するのに役立つ、トランザクションのフェーズの1つです。

ユーザーの処理

平均接続時間を一定期間調べることにより、ネットワークの混雑または接続に関するその他の問題が原因で、Webアプリケーションのレスポンス時間が遅くなっているかどうかを確認できます。

4.3.2 HTTP RAW: 中断URL数(HTTP Raw Broken URL Count)

このメトリックは、トランザクション、ステップまたはステップ・グループによりアクセスされたページのコンテンツを表示する際に発生したエラーの数を測定します。たとえば、GIFイメージやスタイルシートが存在しない場合、このメトリックの値が増加します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、Webアプリケーションにより提供されるページの品質を測定します。たとえば、このメトリックの値が大きい場合、ファイルが移動されているか、アプリケーション内の相対リンクが破損している可能性があります。

4.3.3 HTTP RAW: 中断URL詳細(HTTP Raw Broken URL Details)

このメトリックは、現在Oracle Enterprise Managerでは収集されず、内部のみで使用されます。

4.3.4 HTTP RAW: 接続時間(ミリ秒)(HTTP Raw Connect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクション、ステップまたはステップ・グループの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。接続時間は、サーバーに接続するトランザクションで経過した合計時間です。1回のトランザクションで複数の接続が確立されることもあります。リダイレクトが発生するリクエスト用の接続で経過した時間は、接続時間ではなくリダイレクト時間としてカウントされます。

ユーザーの処理

長い接続時間の原因は、通常、ネットワークの遅延またはWebサーバーのビジー状態です。また、長い接続時間は、トランザクションで確立される接続が多すぎることも示しています。HTTP永続接続をアプリケーションで有効化していない場合は、永続接続を有効化することを検討してください。

4.3.5 HTTP RAW: 最初のバイトのレスポンス時間(ミリ秒)(HTTP Raw First Byte Time (ms))

これは、最初のバイト時間をステップ、ステップ・グループまたはトランザクションのページ数で割ったものです。

ユーザーの処理

ページ当たりの最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.3.6 [HTTPトランザクション]DNS時間(HTTP Transaction DNS Time)

このメトリックは、このリリースのEnterprise Managerではサポートされていません。

4.3.7 HTTP RAW: HTML時間(ミリ秒)(HTTP Raw HTML Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションを個々のフェーズに分解します。各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、HTML時間(ページのHTMLコードをブラウザに送信する際に要する時間)を測定します。このメトリックには、イメージやその他のページ・コンテンツの送信時間は含まれません。

ユーザーの処理

HTML時間が遅い場合、アプリケーションが各ページの生成を完了するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。

4.3.8 HTTP RAW: 非HTML時間(ミリ秒)(HTTP Raw Non-HTML Time (ms))

これは、イメージなどの非HTMLコンテンツをブラウザに転送するのに要した時間です。

ユーザーの処理

非HTML時間が遅い場合、アプリケーションがイメージを生成するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。アプリケーションの個別イメージの数を減らすことを検討してください。

4.3.9 HTTP RAW: 認識された最も遅いページ / ページ要素時間(ミリ秒)(HTTP Raw Perceived Slowest Page / Page Element Time (ms))

ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションにおいて最も遅いページをWebブラウザで表示する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるページを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いページまたはトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.3.10 HTTP RAW: 1ページ/ページ要素当たりの認識時間(ミリ秒)(HTTP Raw Perceived Time per Page / Page Element (ms))

ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションにおいて各ページをWebブラウザで表示する場合に予想される平均時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。また、このメトリックは、1ページ当たりを基準に標準化されているため、異なるトランザクションの相対パフォーマンスを比較する場合にも役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.3.11 HTTP RAW: 認識合計時間(ミリ秒)(HTTP Raw Perceived Total Time (ms))

ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションを処理するのに要した時間全体を示します。これには、接続時間、リダイレクト時間、最初のバイト時間、HTML時間および非HTML時間といった、ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションのすべてのフェーズが含まれます。このメトリックは、1つのページのすべてのコンテンツが連続してフェッチされたと仮定した場合の合計トランザクション時間を測定します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.3.12 HTTP RAW: リダイレクト時間(ミリ秒)(HTTP Raw Redirect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。いくつかのページは、HTTPリクエストを他のページに自動的にリダイレクトします。「リダイレクト時間(Redirect Time)」は、トランザクション内のすべてのリダイレクトの合計時間を表します。リクエストのリダイレクトに要する時間は、ページのレスポンス時間全体に影響します。

ユーザーの処理

HTTPリクエストのリダイレクトには時間がかかります。リダイレクトが原因でパフォーマンスの問題が発生する場合、他のHTMLページにユーザーを送信する別の方法を検討してください。

4.3.13 HTTP RAW: ステータス(HTTP Raw Status)

Webトランザクションが成功したかどうかを示します。

4.3.14 HTTP RAW: ステータスの説明(HTTP Raw Status Description)

ビーコンがステップ、ステップ・グループまたはトランザクションを正常に実行できない場合、このメトリックはエラーの説明を返します。

4.3.15 HTTP RAW: 合計時間(ミリ秒)(HTTP Raw Total Time (ms))

ステップ、ステップ・グループまたはトランザクションを処理するのに要した時間全体を示します。これには、接続時間、リダイレクト時間、最初のバイト時間、HTML時間および非HTML時間といった、トランザクションのすべてのフェーズが含まれます。このメトリックは、1つのページのすべてのコンテンツが連続してフェッチされたと仮定した場合の合計トランザクション時間を測定します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.3.16 HTTP RAW: 転送速度(KB/秒)(HTTP Raw Transfer Rate (KB per second))

「転送速度(Transfer Rate)」は、データがWebサーバーからクライアント・ブラウザに転送された速度を表します。これは、合計受信データ(KB)を合計トランザクション時間で除算することにより算出されます。

ユーザーの処理

ネットワークの混雑または接続に関するその他の問題が原因で、転送速度が遅くなる場合があります。

4.3.17 HTTP RAW: 最初のバイトのレスポンス時間(HTTP Raw First Byte Time)

Enterprise Managerでは、各トランザクション、ステップまたはステップ・グループを個々のフェーズに分解します。各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、最初のバイトのレスポンス時間(送信済リクエストの最後のバイトと、発生したすべてのリクエストに対するサーバーが受信したレスポンスの最初のバイトとの間に要した時間)を測定します。これには、ネットワーク待機時間およびサーバーのレスポンス時間が含まれます。

ユーザーの処理

「接続時間(Connect Time)」および「リダイレクト時間(Redirect Time)」と同様に、このメトリックは、ページ・コンテンツまたはWebアプリケーション・ソフトウェアが(1バイトの情報をブラウザへ転送する際の実時間ではなく)レスポンス時間を遅くした原因であるかどうかを特定する際に役立ちます。最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.3.18 HTTP RAW: URL(HTTP Raw URL)

これは、ステップに関連付けられたURLです。

4.4 「HTTPステップ・グループ(HTTP Step Group)」メトリック

次の各項では、「HTTPステップ・グループ(HTTP Step Group)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.4.1 [HTTPステップ・グループ]接続時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Connect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ・グループを個々のフェーズに分解します。ステップ・グループの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。接続時間は、サーバーに接続するトランザクションで経過した合計時間です。1回のトランザクションで複数の接続が確立されることもあります。リダイレクトが発生するリクエスト用の接続で経過した時間は、接続時間ではなくリダイレクト時間としてカウントされます。

ユーザーの処理

長い接続時間の原因は、通常、ネットワークの遅延またはWebサーバーのビジー状態です。また、長い接続時間は、トランザクションで確立される接続が多すぎることも示しています。HTTP永続接続をアプリケーションで有効化していない場合は、永続接続を有効化することを検討してください。

4.4.2 [HTTPステップ・グループ]中断URL数([HTTP Step Group] Broken URL Count)

このメトリックは、ステップ・グループによりアクセスされたページのコンテンツを表示する際に発生したエラーの数を測定します。たとえば、GIFイメージやスタイルシートが存在しない場合、このメトリックの値が増加します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、Webアプリケーションにより提供されるページの品質を測定します。たとえば、このメトリックの値が大きい場合、ファイルが移動されているか、アプリケーション内の相対リンクが破損している可能性があります。

4.4.3 [HTTPステップ・グループ]最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] First Byte Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ・グループを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、最初のバイトのレスポンス時間(送信済リクエストの最後のバイトと、発生したすべてのリクエストに対するサーバーが受信したレスポンスの最初のバイトとの間に要した時間)を測定します。これには、ネットワーク待機時間およびサーバーのレスポンス時間が含まれます。

ユーザーの処理

「接続時間(Connect Time)」および「リダイレクト時間(Redirect Time)」と同様に、このメトリックは、ページ・コンテンツまたはWebアプリケーション・ソフトウェアが(1バイトの情報をブラウザへ転送する際の実時間ではなく)レスポンス時間を遅くした原因であるかどうかを特定する際に役立ちます。最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.4.4 [HTTPステップ・グループ]中断URL詳細([HTTP Step Group] Broken URL Details)

このメトリックは、現在Oracle Enterprise Managerでは収集されず、内部のみで使用されます。

4.4.5 [HTTPステップ・グループ]ページ当たりの最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] First Byte Time per Page (ms))

これは、最初のバイト時間をステップ・グループのページ数で割ったものです。

ユーザーの処理

ページ当たりの最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.4.6 [HTTPステップ・グループ]HTML時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] HTML Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ・グループを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、HTML時間(ページのHTMLコードをブラウザに送信する際に要する時間)を測定します。このメトリックには、イメージやその他のページ・コンテンツの送信時間は含まれません。

ユーザーの処理

HTML時間が遅い場合、アプリケーションが各ページの生成を完了するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。

4.4.7 [HTTPステップ・グループ]DNS時間([HTTP Step Group] DNS Time)

このメトリックは、このリリースのEnterprise Managerではサポートされていません。

4.4.8 [HTTPステップ・グループ]非HTML時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Non-HTML Time (ms))

これは、イメージなどの非HTMLコンテンツをブラウザに転送するのに要した時間です。

ユーザーの処理

非HTML時間が遅い場合、アプリケーションがイメージを生成するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。アプリケーションの個別イメージの数を減らすことを検討してください。

4.4.9 [HTTPステップ・グループ]認識された最も遅いページ時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Perceived Slowest Page Time (ms))

ステップ・グループにおいて最も遅いページをWebブラウザで表示する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるページを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いページまたはトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.4.10 [HTTPステップ・グループ]ページ当たりの認識時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Perceived Time per Page (ms))

ステップ・グループにおいて各ページをWebブラウザで表示する場合に予想される平均時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。また、このメトリックは、1ページ当たりを基準に標準化されているため、異なるトランザクションの相対パフォーマンスを比較する場合にも役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、ステップ・グループの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.4.11 [HTTPステップ・グループ]認識合計時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Perceived Total Time (ms))

ステップ・グループをWebブラウザで処理する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いステップ・グループを特定してから、ステップ・グループの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.4.12 [HTTPステップ・グループ]リダイレクト時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Redirect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ・グループを個々のフェーズに分解します。ステップ・グループの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。いくつかのページは、HTTPリクエストを他のページに自動的にリダイレクトします。「リダイレクト時間(Redirect Time)」は、ステップ・グループ内のすべてのリダイレクトの合計時間を表します。リクエストのリダイレクトに要する時間は、ページのレスポンス時間全体に影響します。

ユーザーの処理

HTTPリクエストのリダイレクトには時間がかかります。リダイレクトが原因でパフォーマンスの問題が発生する場合、他のHTMLページにユーザーを送信する別の方法を検討してください。

4.4.13 [HTTPステップ・グループ]ステータス([HTTP Step Group] Status)

Webトランザクションが成功したかどうかを示します。

4.4.14 [HTTPステップ・グループ]ステータスの説明([HTTP Step Group] Status Description)

ビーコンがステップ・グループを正常に実行できない場合、このメトリックはステップ・グループの実行を妨げているエラーの説明を返します。

4.4.15 [HTTPステップ・グループ]接続当たりの時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Time per Connection (ms))

これは、接続時間をステップ・グループの処理時に確立される接続数で割ったものです。

ユーザーの処理

接続当たりの時間が遅くても、ページのコンテンツ自体とは関係ありません。ネットワークが遅いかWebサーバーがビジー状態のため、リクエストが適時にWebサーバーに送信されないことが主な原因です。HTTPSを使用するトランザクションは、HTTPを使用するトランザクションよりも接続当たりの時間が大幅に遅くなるのが普通です。

4.4.16 [HTTPステップ・グループ]転送速度(KB/秒)([HTTP Step Group] Transfer Rate (KB per second))

「転送速度(Transfer Rate)」は、データがWebサーバーからクライアント・ブラウザに転送された速度を表します。これは、合計受信データ(KB)を合計トランザクション時間で除算することにより算出されます。

ユーザーの処理

ネットワークの混雑または接続に関するその他の問題が原因で、転送速度が遅くなる場合があります。

4.4.17 [HTTPステップ・グループ]合計時間(ミリ秒)([HTTP Step Group] Total Time (ms))

ステップ・グループを処理するのに要した時間全体を示します。これには、接続時間、リダイレクト時間、最初のバイト時間、HTML時間および非HTML時間といった、トランザクションのすべてのフェーズが含まれます。このメトリックは、1つのページのすべてのコンテンツが連続してフェッチされたと仮定した場合の合計トランザクション時間を測定します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.5 「HTTPトランザクション(HTTP Transaction)」メトリック

次の各項では、「HTTPトランザクション(HTTP Transaction)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.5.1 [HTTPトランザクション]接続時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Connect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。接続時間は、サーバーに接続するトランザクションで経過した合計時間です。1回のトランザクションで複数の接続が確立されることもあります。リダイレクトが発生するリクエスト用の接続で経過した時間は、接続時間ではなくリダイレクト時間としてカウントされます。

ユーザーの処理

長い接続時間の原因は、通常、ネットワークの遅延またはWebサーバーのビジー状態です。また、長い接続時間は、トランザクションで確立される接続が多すぎることも示しています。HTTP永続接続をアプリケーションで有効化していない場合は、永続接続を有効化することを検討してください。

4.5.2 [HTTPトランザクション]最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] First Byte Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、最初のバイトのレスポンス時間(送信済リクエストの最後のバイトと、発生したすべてのリクエストに対するサーバーが受信したレスポンスの最初のバイトとの間に要した時間)を測定します。これには、ネットワーク待機時間およびサーバーのレスポンス時間が含まれます。

ユーザーの処理

「接続時間(Connect Time)」および「リダイレクト時間(Redirect Time)」と同様に、このメトリックは、ページ・コンテンツまたはWebアプリケーション・ソフトウェアが(1バイトの情報をブラウザへ転送する際の実時間ではなく)レスポンス時間を遅くした原因であるかどうかを特定する際に役立ちます。最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.5.3 [HTTPトランザクション]ページ当たりの最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] First Byte Time per Page (ms))

これは、最初のバイト時間をトランザクションのページ数で割ったものです。

ユーザーの処理

ページ当たりの最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.5.4 [HTTPトランザクション]非HTML時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Non-HTML Time (ms))

これは、イメージなどの非HTMLコンテンツをブラウザに転送するのに要した時間です。

ユーザーの処理

非HTML時間が遅い場合、アプリケーションがイメージを生成するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。アプリケーションの個別イメージの数を減らすことを検討してください。

4.5.5 [HTTPトランザクション]HTML時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] HTML Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、HTML時間(ページのHTMLコードをブラウザに送信する際に要する時間)を測定します。このメトリックには、イメージやその他のページ・コンテンツの送信時間は含まれません。

ユーザーの処理

HTML時間が遅い場合、アプリケーションが各ページの生成を完了するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。

4.5.6 [HTTPトランザクション]認識された最も遅いページ時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Perceived Slowest Page Time (ms))

トランザクションにおいて最も遅いページをWebブラウザで表示する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるページを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いページまたはトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.5.7 [HTTPトランザクション]ページ当たりの認識時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Perceived Time per Page (ms))

トランザクションにおいて各ページをWebブラウザで表示する場合に予想される平均時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。また、このメトリックは、1ページ当たりを基準に標準化されているため、異なるトランザクションの相対パフォーマンスを比較する場合にも役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.5.8 [HTTPトランザクション]認識合計時間([HTTP Transaction] Perceived Total Time)

トランザクションをWebブラウザで処理する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.5.9 [HTTPトランザクション]リダイレクト時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Redirect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各トランザクションを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。いくつかのページは、HTTPリクエストを他のページに自動的にリダイレクトします。「リダイレクト時間(Redirect Time)」は、トランザクション内のすべてのリダイレクトの合計時間を表します。リクエストのリダイレクトに要する時間は、ページのレスポンス時間全体に影響します。

ユーザーの処理

HTTPリクエストのリダイレクトには時間がかかります。リダイレクトが原因でパフォーマンスの問題が発生する場合、他のHTMLページにユーザーを送信する別の方法を検討してください。

4.5.10 [HTTPトランザクション]ステータス([HTTP Transaction] Status)

Webトランザクションが成功したかどうかを示します。

4.5.11 [HTTPトランザクション]ステータスの説明([HTTP Transaction] Status Description)

ビーコンがトランザクションを正常に実行できない場合、このメトリックはトランザクションの実行を妨げているエラーの説明を返します。

4.5.12 [HTTPトランザクション]接続当たりの時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Time per Connection (ms))

これは、接続時間をトランザクションの処理時に確立される接続数で割ったものです。

ユーザーの処理

接続当たりの時間が遅くても、ページのコンテンツ自体とは関係ありません。ネットワークが遅いかWebサーバーがビジー状態のため、リクエストが適時にWebサーバーに送信されないことが主な原因です。HTTPSを使用するトランザクションは、HTTPを使用するトランザクションよりも接続当たりの時間が大幅に遅くなるのが普通です。

4.5.13 [HTTPトランザクション]合計時間(ミリ秒)([HTTP Transaction] Total Time (ms))

トランザクションを処理するのに要した時間全体を示します。これには、接続時間、リダイレクト時間、最初のバイト時間、HTML時間および非HTML時間といった、トランザクションのすべてのフェーズが含まれます。このメトリックは、1つのページのすべてのコンテンツが連続してフェッチされたと仮定した場合の合計トランザクション時間を測定します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.5.14 [HTTPトランザクション]転送速度(KB/秒)([HTTP Transaction] Transfer Rate (KB per second))

「転送速度(Transfer Rate)」は、データがWebサーバーからクライアント・ブラウザに転送された速度を表します。これは、合計受信データ(KB)を合計トランザクション時間で除算することにより算出されます。

ユーザーの処理

ネットワークの混雑または接続に関するその他の問題が原因で、転送速度が遅くなる場合があります。

4.6 「HTTPユーザー処理(HTTP User Action)」メトリック

次の各項では、「HTTPユーザー処理(HTTP User Action)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.6.1 [HTTPステップ]接続時間(ミリ秒)([HTTP Step] Connect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップを個々のフェーズに分解します。トランザクションの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。接続時間は、サーバーに接続するトランザクションで経過した合計時間です。1回のトランザクションで複数の接続が確立されることもあります。リダイレクトが発生するリクエスト用の接続で経過した時間は、接続時間ではなくリダイレクト時間としてカウントされます。

ユーザーの処理

長い接続時間の原因は、通常、ネットワークの遅延またはWebサーバーのビジー状態です。また、長い接続時間は、トランザクションで確立される接続が多すぎることも示しています。HTTP永続接続をアプリケーションで有効化していない場合は、永続接続を有効化することを検討してください。

4.6.2 [HTTPステップ]中断URL数([HTTP Step] Broken URL Count)

このメトリックは、ステップによりアクセスされたページのコンテンツを表示する際に発生したエラーの数を測定します。たとえば、GIFイメージやスタイルシートが存在しない場合、このメトリックの値が増加します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、Webアプリケーションにより提供されるページの品質を測定します。たとえば、このメトリックの値が大きい場合、ファイルが移動されているか、アプリケーション内の相対リンクが破損している可能性があります。

4.6.3 [HTTPステップ]中断URLコンテンツ([HTTP Step] Broken URL Content)

このメトリックは、現在Oracle Enterprise Managerでは収集されず、内部のみで使用されます。

4.6.4 [HTTPステップ]DNS時間([HTTP Step] DNS Time)

このメトリックは、このリリースのEnterprise Managerではサポートされていません。

4.6.5 [HTTPステップ]最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Step] First Byte Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップ要素を分解します。各ステップ要素のパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、最初のバイトのレスポンス時間(送信済リクエストの最後のバイトと、発生したすべてのリクエストに対するサーバーが受信したレスポンスの最初のバイトとの間に要した時間)を測定します。これには、ネットワーク待機時間およびサーバーのレスポンス時間が含まれます。

ユーザーの処理

「接続時間(Connect Time)」および「リダイレクト時間(Redirect Time)」と同様に、このメトリックは、ページ・コンテンツまたはWebアプリケーション・ソフトウェアが(1バイトの情報をブラウザへ転送する際の実時間ではなく)レスポンス時間を遅くした原因であるかどうかを特定する際に役立ちます。最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.6.6 [HTTPステップ]ページ要素当たりの最初のバイト時間(ミリ秒)([HTTP Step] First Byte TIme per Page Element (ms))

これは、最初のバイト時間をステップ要素の数で割ったものです。

ユーザーの処理

ページ当たりの最初のバイト時間が長い場合、エージェントとサービス間のネットワーク待機時間が長くなっている可能性があります。一部のアプリケーションでは、ページの最初のバイトを送信する前にページ全体を生成します。このようなアプリケーションでは、最初のバイト時間が長い場合、サーバーによる各ページの生成に時間がかかっている可能性もあります。

4.6.7 [HTTPステップ]HTML時間(ミリ秒)([HTTP Step] HTML Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップを分解します。各ステップ要素のパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。このメトリックは、HTML時間(ページのHTMLコードをブラウザに送信する際に要する時間)を測定します。このメトリックには、イメージやその他のページ・コンテンツの送信時間は含まれません。

ユーザーの処理

HTML時間が遅い場合、アプリケーションが各ページの生成を完了するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。

4.6.8 [HTTPステップ]非HTML時間(ミリ秒)([HTTP Step] Non-HTML Time (ms))

これは、イメージなどの非HTMLコンテンツをブラウザに転送するのに要した時間です。

ユーザーの処理

非HTML時間が遅い場合、アプリケーションがイメージを生成するのに長い時間を要している可能性があります。または、エージェントとサービス間のネットワーク帯域幅が小さい可能性もあります。アプリケーションの個別イメージの数を減らすことを検討してください。

4.6.9 [HTTPステップ]認識された最も遅いページ要素時間(ミリ秒)([HTTP Step] Perceived Slowest Page Element Time (ms))

最も遅いステップ要素をWebブラウザで処理する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるページを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いページまたはステップを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.6.10 [HTTPステップ]ページ要素当たりの認識時間(ミリ秒)([HTTP Step] Perceived Time per Page Element (ms))

各ステップ要素をWebブラウザで処理する場合に予想される平均時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。また、このメトリックは、1ページ当たりを基準に標準化されているため、異なるトランザクションの相対パフォーマンスを比較する場合にも役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、ステップ・グループの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.6.11 [HTTPステップ]認識合計時間(ミリ秒)([HTTP Step] Perceived Total Time (ms))

ステップ要素をWebブラウザで処理する場合に予想される時間です。このメトリックは、ユーザーの体感に最も近い実用的な測定値であるため、しきい値を設定する際に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いステップ・グループを特定してから、ステップの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.6.12 [HTTPステップ]リダイレクト時間(ミリ秒)([HTTP Step] Redirect Time (ms))

Enterprise Managerでは、各ステップを個々のフェーズに分解します。ステップの各フェーズのパフォーマンス・メトリックは、レスポンス時間が遅いことを示すアラートの原因の特定に役立ちます。いくつかのページは、HTTPリクエストを他のページに自動的にリダイレクトします。「リダイレクト時間(Redirect Time)」は、ステップ内のすべてのリダイレクトの合計時間を表します。リクエストのリダイレクトに要する時間は、ページのレスポンス時間全体に影響します。

ユーザーの処理

HTTPリクエストのリダイレクトには時間がかかります。リダイレクトが原因でパフォーマンスの問題が発生する場合、他のHTMLページにユーザーを送信する別の方法を検討してください。

4.6.13 [HTTPステップ]ステータス([HTTP Step] Status)

Webトランザクションが成功したかどうかを示します。

4.6.14 [HTTPステップ]ステータスの説明([HTTP Step] Status Description)

ビーコンがトランザクションを正常に実行できない場合、このメトリックはトランザクションの実行を妨げているエラーの説明を返します。

4.6.15 [HTTPステップ]接続当たりの時間(ミリ秒)([HTTP Step] Time per Connection (ms))

これは、接続時間をステップの処理時に確立される接続数で割ったものです。

ユーザーの処理

接続当たりの時間が遅くても、ページのコンテンツ自体とは関係ありません。ネットワークが遅いかWebサーバーがビジー状態のため、リクエストが適時にWebサーバーに送信されないことが主な原因です。HTTPSを使用するトランザクションは、HTTPを使用するトランザクションよりも接続当たりの時間が大幅に遅くなるのが普通です。

4.6.16 [HTTPステップ]合計時間(ミリ秒)([HTTP Step] Total Time (ms))

ステップを処理するのに要した時間全体を示します。これには、接続時間、リダイレクト時間、最初のバイト時間、HTML時間および非HTML時間といった、トランザクションのすべてのフェーズが含まれます。このメトリックは、1つのページのすべてのコンテンツが連続してフェッチされたと仮定した場合の合計トランザクション時間を測定します。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、問題のあるトランザクションを特定します。ユーザー・リクエストに対してレスポンスを返すのが遅いトランザクションを特定してから、トランザクションの各フェーズにドリルダウンしてこれらを分析し、問題を特定して修正します。

4.6.17 [HTTPステップ]転送速度(KB/秒)([HTTP Step] Transfer Rate (KB per second))

「転送速度(Transfer Rate)」は、データがWebサーバーからクライアント・ブラウザに転送された速度を表します。これは、合計受信データ(KB)を合計トランザクション時間で除算することにより算出されます。

ユーザーの処理

ネットワークの混雑または接続に関するその他の問題が原因で、転送速度が遅くなる場合があります。

4.6.18 [HTTPステップ]URL([HTTP Step] URL)

これは、ステップに関連付けられたURLです。

4.7 「ICMPエコー・レスポンス(ICMP Echo Response)」メトリック

次の各項では、「ICMPエコー・レスポンス(ICMP Echo Response)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.7.1 [ICMP Ping]最後のホスト([ICMP Ping] Last Host)

最終的な接続先への転送中に正常に到達した最後のノードを示します。

ユーザーの処理

最後のホストが接続先のノードではない場合は、最後のホストと接続先のノードの間にネットワーク上の問題が存在している可能性があります。ホストが稼働しており、停止しているルーターがないことを確認してください。

4.7.2 [ICMP Ping]ホップ数([ICMP Ping] Number of Hops)

ホストに到達するまでに転送されたネットワーク・ノードの数を示します。

ユーザーの処理

この数が予想より多い場合は、ネットワーク構成を調べてください。ルーターがパケットを間違ってルーティングしている可能性があります。

4.7.3 [ICMP Ping]ドロップしたパケット(%)([ICMP Ping] Packets Dropped (%))

接続先に到達できなかったパケットの割合を示します。

ユーザーの処理

パケットがドロップされる理由は、通常、ネットワークの混雑です。混雑の原因を取り除くか、ネットワーク帯域幅をアップグレードしてください。

4.7.4 [ICMP Ping]レスポンス時間(ミリ秒)([ICMP Ping] Response Time (ms))

エージェントが、ホストに送信された各pingのレスポンスを受信するまで待機した平均時間を示します。

ユーザーの処理

レスポンス時間が遅い場合、ネットワークが混雑しているか、パケットがホストに到達するのに時間がかかっている可能性があります。ネットワーク構成を調べてください。レスポンス時間が遅い場合は、ホップ数も多くなるのが普通です。

4.7.5 [ICMP Ping]ステータス([ICMP Ping] Status)

エージェントからホストに到達可能であることを示します。

4.8 「IMAPレスポンス(IMAP Response)」メトリック

次の表は、「IMAPレスポンス(IMAP Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-2 「IMAPレスポンス(IMAP Response)」メトリック

メトリック 説明

[IMAP]接続時間(ミリ秒)([IMAP] Connect Time (ms))

IMAP接続をオープンするのに要した時間(ミリ秒単位)

[IMAP]ログイン時間(ミリ秒)([IMAP] Login Time (ms))

IMAPサービスにログインするのに要した時間(ミリ秒単位)

[IMAP]ステータス([IMAP] Status)

IMAPサービスの現在のステータス(稼働中、停止中、ステータス保留またはエージェント使用不可)

[IMAP]電子メールの読取り時間(ミリ秒)([IMAP] Time to Read Email (ms))

電子メール・メッセージを読み取るのに要した時間(ミリ秒単位)

[IMAP]フォルダのリスト時間(ミリ秒)([IMAP] Time to List Folders (ms))

電子メール・フォルダをリストするのに要した時間(ミリ秒単位)

[IMAP]タイミング(ミリ秒)([IMAP] Timing (ms))

IMAP接続のオープン、IMAPサービスへのログイン、電子メール・フォルダのリスト、および電子メール・メッセージの読取りに要した合計時間(ミリ秒単位)


4.9 「LDAPレスポンス(LDAP Response)」メトリック

次の項では、「LDAPレスポンス(LDAP Response)」メトリックとその説明について示します。

4.9.1 [LDAP]ステータス([LDAP] Status)

LDAPサービスの現在のステータス(稼働中、停止中、ステータス保留またはエージェント使用不可)を示します。

4.10 「NNTPレスポンス(NNTP Response)」メトリック

次の表は、「NNTPレスポンス(NNTP Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-3 「NNTPレスポンス(NNTP Response)」メトリック

メトリック 説明

[NNTP]接続時間(ミリ秒)(NNTP Connect Time (ms))

NNTP接続をオープンするのに要した時間(ミリ秒単位)

[NNTP]ステータス([NNTP] Status)

NNTPサービスの現在のステータス(稼働中、停止中、ステータス保留またはエージェント使用不可)

[NNTP]ニュース記事のポスト時間(ミリ秒)([NNTP] Time to post news article (ms))

NNTPサービスを通じてニュース・グループにメッセージをポストするのに要した時間(ミリ秒単位)

[NNTP]合計時間([NNTP] Total Time)

NNTP接続のオープン、ログイン、メッセージの取得、およびニュース・グループへのメッセージのポストに要した合計時間(ミリ秒単位)

[NNTP]ニュース記事の取得時間(ミリ秒)([NNTP] Time to retrieve news article (ms))

NNTPサービスからメッセージを取得するのに要した時間(ミリ秒単位)


4.11 「OSレスポンス(OS Response)」メトリック

次の表は、「OSレスポンス(OS Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-4 「OSレスポンス(OS Response)」メトリック

メトリック 説明

[カスタム・スクリプト]再試行回数([Custom Script] Number of Retries)

スクリプトの実行に成功するまでの合計再試行回数。

[カスタム・スクリプト]ステータス([Custom Script] Status)

サービス・テストのステータス。テストが成功すると、スクリプトのリターン・コード0が返されます。

[カスタム・スクリプト]合計時間(ミリ秒)([Custom Script] Total Time (ms))

スクリプトの実行に要した合計時間。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック1([Custom Script] Custom Metric 1)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された最初の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック2([Custom Script] Custom Metric 2)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された2番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック3([Custom Script] Custom Metric 3)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された3番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック4([Custom Script] Custom Metric 4)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された4番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック5([Custom Script] Custom Metric 5)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された5番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック6([Custom Script] Custom Metric 6)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された6番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック7([Custom Script] Custom Metric 7)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された7番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック8([Custom Script] Custom Metric 8)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された8番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック9([Custom Script] Custom Metric 9)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された9番目の行に対応しています。

[カスタム・スクリプト]カスタム・メトリック10([Custom Script] Custom Metric 10)

カスタム・スクリプトの各行には、数値が生成される必要があります。この列は、スクリプトで生成された最後の行に対応しています。


4.12 「POPレスポンス(POP Response)」メトリック

次の表は、「POPレスポンス(POP Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-5 「POPレスポンス(POP Response)」メトリック

メトリック 説明

[POP]接続時間(ミリ秒)(POP Connect Time (ms))

POP接続をオープンするのに要した時間(ミリ秒単位)

[POP]ログイン時間(ミリ秒)([POP] Login Time (ms))

POPサービスにログインするのに要した時間(ミリ秒単位)

[POP]ステータス([POP] Status)

POPサービスの現在のステータス(稼働中、停止中、ステータス保留またはエージェント使用不可)

[POP]電子メールの読取り時間(ミリ秒)([POP] Time to Read Email (ms))

短い電子メール・メッセージを読み取るのに要した時間(ミリ秒単位)

[POP]タイミング(ミリ秒)([POP] Timing (ms))

POP接続のオープン、ログイン、短い電子メール・メッセージの読取りに要した合計時間(ミリ秒単位)


4.13 「ポート・チェッカ(Port Checker)」メトリック

次の各項では、「ポート・チェッカ(Port Checker)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.13.1 [ポート・チェッカ]ステータス([Port Checker] Status)

エージェントが、予測されたオープン・ポートに正常に接続できたかどうか、または予測されたクローズ・ポートに接続できなかったかどうかを示します。

4.13.2 [ポート・チェッカ]予期せず閉じられたポート([Port Checker] Unexpectedly Closed Ports)

予期せず閉じられたポートのセットです。

ユーザーの処理

これらのポートをブロックしているファイアウォールがないかどうかを調べます。また、これらのポートでリスニングするサーバーが稼働中であることを確認します。

4.13.3 [ポート・チェッカ]予期せず開かれたポート([Port Checker] Unexpectedly Open Ports)

予期せず開かれたポートのセットです。

ユーザーの処理

これらのポートをブロックしているファイアウォールがある場合、ファイアウォール構成を調べてください。

4.14 「SMTPレスポンス(SMTP Response)」メトリック

次の表は、「SMTPレスポンス(SMTP Response)」メトリックとその説明を示しています。

表4-6 「SMTPレスポンス(SMTP Response)」メトリック

メトリック 説明

[SMTP]接続時間(ミリ秒)(SMTP Connect Time (ms))

SMTP接続をオープンするのに要した時間(ミリ秒単位)

[SMTP]ステータス([SMTP] Status)

SMTPサービスの現在のステータス(稼働中、停止中、ステータス保留またはエージェント使用不可)

[SMTP]電子メールの送信時間(ミリ秒)([SMTP] Time To Send Email (ms))

短い電子メール・メッセージを送信するのに要した時間(ミリ秒単位)

[SMTP]合計時間(ミリ秒)([SMTP] Total Time (ms))

SMTP接続のオープンと短い電子メール・メッセージの送信に要した合計時間(ミリ秒単位)


4.15 「SOAPレスポンス(SOAP Response)」メトリック

次の各項では、「SOAPレスポンス(SOAP Response)」メトリックとその説明について示します。

4.15.1 [SOAP]レスポンス時間([SOAP] Response Time)

ビーコンが操作全体を完了するのに要した時間。これには、HTTPリクエストの送信とレスポンスの受信に要した時間が含まれます。

4.15.2 [SOAP]レスポンス時間(ミリ秒)(SOAP Response Response Time (ms))

ビーコンが操作全体を完了するのに要した時間。これには、HTTPリクエストの送信とレスポンスの受信に要した時間が含まれます。

4.15.3 SOAPレスポンス・ステータス(SOAP Response Status)

このステータスは、0(停止中)または1(起動中)のいずれかです。操作の実行中にビーコンによってエラーが検出されると、ステータスは停止中となります。ステータスが停止中となる可能性があるのは、次の場合です。

  • HTTPエラーが発生した場合

  • HTTPエラーは存在しないが、レスポンスでSOAP障害が発生した場合

4.15.4 [SOAP]ステータス([SOAP] Status)

このステータスは、0(停止中)または1(起動中)のいずれかです。操作の実行中にビーコンによってエラーが検出されると、ステータスは停止中となります。ステータスが停止中となる可能性があるのは、次の場合です。

  • HTTPエラーが発生した場合

  • HTTPエラーは存在しないが、レスポンスでSOAP障害が発生した場合

4.16 Oracle SQLレスポンス(Oracle SQL Response)

次の各項では、「Oracle SQLレスポンス(Oracle SQL Response)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.16.1 [SQL]クローズ時間(ミリ秒)([SQL] Close Time (ms))

接続をクローズするのに要した時間。

ユーザーの処理

ネットワーク・パフォーマンスが低下している場合、クローズ時間も遅くなる可能性があります。ネットワーク構成を調べてください。

4.16.2 [SQL]接続時間(ミリ秒)([SQL] Connect Time (ms))

データベースへの接続に要した合計時間。

ユーザーの処理

ネットワークが混雑している場合、データベースのユーザー認証に障害が発生した場合、またはデータベースの接続割当てに障害が発生した場合、接続時間も遅くなる可能性があります。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.3 [SQL]実行時間(ミリ秒)([SQL] Execute Time (ms))

SQL文を実行するのに要した時間。

ユーザーの処理

データベース・パフォーマンスが低下している場合、実行時間も遅くなります。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.4 [SQL]フェッチ時間(ミリ秒)([SQL] Fetch Time (ms))

サーバーからデータを取得するのに要した時間。

ユーザーの処理

ネットワーク帯域幅が小さい場合、またはデータベース・パフォーマンスが低下している場合、フェッチ時間も遅くなる可能性があります。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.5 [SQL]行当たりのフェッチ時間(ミリ秒)([SQL] Fetch Time per Row (ms))

各行をフェッチするのに要した時間(フェッチ時間をフェッチ行数で割ったもの)。1行当たりのフェッチ時間は、しきい値を設定する場合や、異なるOracle SQL Timingテストのパフォーマンスを比較する場合に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、データ転送の問題を特定します。このメトリックの値が大きい場合、クライアントとデータベース間のデータ転送帯域幅が小さすぎます。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.6 [SQL]フェッチされた行数([SQL] Number of Rows Fetched)

問合せでフェッチされた合計行数。

ユーザーの処理

フェッチされた行数が予想していた数と異なる場合、データベースの内容を調べてください。結果に予期しない行が含まれると、フェッチ時間と合計時間に影響する可能性があります。

4.16.7 [SQL]準備時間(ミリ秒)([SQL] Prepare Time (ms))

SQL文を準備するのに要した時間。これには、通常、問合せ内のオブジェクト・タイプのメタデータをフェッチする時間も含まれます。

ユーザーの処理

ネットワーク・パフォーマンスまたはデータベース・パフォーマンスが低下している場合、準備時間も遅くなる可能性があります。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.8 [SQL]ステータス([SQL] Status)

SQL文またはPL/SQL文の実行に成功したかどうかを示します。

4.16.9 [SQL]ステータスの説明([SQL] Status Description)

ステータスの説明を提供します。

4.16.10 [SQL]合計時間(ミリ秒)([SQL] Total Time (ms))

データベースに接続して問合せを実行するのに要した合計時間。これは、接続時間、準備時間、実行時間、フェッチ時間およびクローズ時間の合計です。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、データベース接続性の問題を特定します。他のメトリックを調べて、問題の特定と修正を行います。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.16.11 [SQL]行当たりの合計時間(ミリ秒)([SQL] Total Time per Row (ms))

テスト全体の実行時間をフェッチ行数で割った時間(合計時間をフェッチ行数で割ったもの)。1行当たりの合計時間は、しきい値を設定する場合や、異なるOracle SQL Timingテストのパフォーマンスを比較する場合に役立ちます。

ユーザーの処理

このメトリックを使用して、データベース接続性の問題を特定します。「合計時間(Total Time)」メトリックと同様に、他のメトリックを調べて、問題の特定と修正を行います。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.17 TNS Pingレスポンス(TNS Ping Response)

次の各項では、「TNS Pingレスポンス(TNS Ping Response)」メトリックと、その説明およびユーザーの処理について示します。

4.17.1 [TNS]平均レスポンス時間(ミリ秒)([TNS] Average Response Time (ms))

データベースがpingに応答するかどうかを示します。

4.17.2 [TNS]ドロップしたping(%)([TNS] Pings Dropped (%))

レスポンスを受信しなかったpingの割合を示します。

ユーザーの処理

ネットワークが混雑していないことと、データベース負荷が高くないことを確認します。データベースのEnterprise Managerターゲット・インスタンスがある場合は、データベースのホームページを確認してください。

4.17.3 [TNS]ステータス([TNS] Status)

データベースがpingに応答するかどうかを示します。