ヘッダーをスキップ
Oracle Enterprise Manager Application Configuration Consoleインストレーション・ガイド
リリース5.3.2
B56956-01
  目次
目次

戻る
戻る
 
 

F 国際化およびローカライゼーション

この付録では、Application Configuration Consoleで国際化をサポートする方法と、特定のロケール用に製品をローカライズするための手順を説明します。

F.1 Application Configuration Consoleでの国際化の実装

Application Configuration Consoleでは、メッセージおよびUI要素を外部のリソース・バンドルに配置し、テキスト・コンテンツをローカル言語に翻訳できるようにすることにより、国際化をサポートしています。

リソース・バンドルは次のプロパティ・ファイルに含まれています。


注意:

3つ目のプロパティ・ファイルであるHelpBundle.propertiesには、コンテキスト依存ヘルプ・トピックにリンクする文字列が含まれています。これらの文字列はヘルプ・コンテンツではないため、翻訳対象ではありません。

現在、Application Configuration Consoleクライアントには、ターゲット・システムのファイルおよびディレクトリ名を解析するためのエンコード・キャラクタ・セットを選択できるコントロールが含まれています。また、アセットとしてApplication Configuration Consoleにロードする構成ファイルの内容を解析するエンコード・キャラクタ・セットも選択できます。

Application Configuration Consoleサーバーおよびクライアントのすべてのファイル(.log、.xml、.txtなど)は、UTF-8形式であるため、すべてのロケールで解析可能です。同様に、すべてのサーバー生成の電子メールもUTF-8形式です。したがって、メール・サーバーでは電子メールを正しく転送できる必要があります。Application Configuration Consoleから送信された電子メールの表示または解析に問題がある場合は、メール・サーバーが原因です。ただし、コア・サーバーおよびクライアントのインストーラのパネルは英語のままです。これは、必要なユーザーに対する補助があるためです。

F.2 データベースのローカライズ

ローカライゼーションの最初の手順は、適切にエンコーディングされたキャラクタ・セットで新しいデータベースを作成することです。マルチバイト・サポートの場合、標準のデフォルト・インストールと唯一異なる点は、「キャラクタ・セット」タブで次のように選択することです。

Use Unicode (AL32UTF8)


データを保持する場合、すべてのデータを新しいキャラクタ・セットに正しく変換できるよう、完全なエクスポートあるいはインポートを実行してください。

F.3 テキストの翻訳

データベースをローカライズした後、ファイルをロケールの言語に翻訳します。少なくとも、リソース・バンドルを翻訳します。可能であれば、Application Configuration Consoleのオンライン・ヘルプも翻訳します。

翻訳されたプロパティ・ファイルがLatin-1キャラクタ・セット以外でエンコーディングされている場合、インストール・ディレクトリに置く前に、Javaのnative2asciiユーティリティを使用してファイルを変換します。変換の前または後にBOM(バイト・オーダー・マーク)文字を必ず削除してください。

翻訳済テキストをアプリケーションの正しい位置に置いた後、ローカル言語をサポートするようにシステムを構成できます。

F.4 Application Configuration Consoleのローカライズ

Application Configuration Consoleのローカライゼーションには、この項で説明するように、いくつかの側面があります。

F.4.1 ローカライゼーションのためのクライアント・マシンの準備

クライアントをホストするマシンは、次のように、ローカル言語をサポートできるよう、適切に構成されている必要があります。

  • 必須の言語パックとサポート対象のフォントが、ホスト・マシンにインストールされている必要があります。インストールされていない場合、翻訳されたテキストは正しく表示されません。

  • 「コントロール パネル」「地域と言語のオプション」設定が、ロケールの言語および慣習をサポートできるように構成されている必要があります。

  • Webレポート用に、適切な言語を表示できるようにブラウザを設定します。


注意:

解析または表示に関する問題の原因は、フォントがインストールされていないか、エンコーディングがサポートされていないことのいずれかである可能性があります。白い(透明の)四角形はフォントの問題を、疑問符(????)はエンコーディングの問題を示します。

F.4.2 ローカライズされたクライアントの起動

クライアントのロケール固有バージョンを実行するには、startup.batファイルを編集する必要があります。

  1. クライアント・マシンで、次のディレクトリに移動します。

    $CLIENT_HOME/runtime
    
  2. startup.batファイルをテキスト・エディタで開きます。

  3. 次のような引数をstart eclipse.exeコマンドに追加します。

    -nl locale
    
    
    
    

    localeはローカル言語のISO言語コード(たとえばfr_FR)です。

  4. ファイルを保存します。

起動時に、クライアントによって、適切な場所に一致するMessagesBundle_isocode.propertiesファイルが存在するかどうかが確認されます。クライアントでは、翻訳バージョンで検出できなかった文字列を、MessagesBundle.propertiesの元(英語)のバージョンから取得します。

F.4.3 構成用のローカライズ

Application Configuration Consoleでは、ターゲット・システムの構成を管理します。製品のローカライズ・バージョンでは、構成ファイルの内容と、そのファイルが存在するディレクトリ構造をエンコーディングする必要があります。この項では、そのためにクライアントを構成する方法を説明します。

F.4.3.1 ターゲット・システムのディレクトリ構造のローカライズ

ターゲット・システムとApplication Configuration Consoleで、ファイルおよびディレクトリ名のエンコーディングが異なる場合、名前が文字化けします。問題を回避するには、Application Configuration Consoleでホストやエンドポイントを作成する際、エンコーディングをターゲット・システムと一致するように設定します。

ターゲット・ホストのエンコーディングの設定方法は、Application Configuration Consoleのオンライン・ヘルプを参照してください。

F.4.3.2 構成の内容のローカライズ

Application Configuration Consoleのアセット構成をロケールのエンコーディングでロードするには、ファイルのリソース指定を作成する過程の一環として、各リソース定義のエンコーディングを設定する必要があります。

リソース定義のエンコーディングの設定方法は、Application Configuration Consoleのオンライン・ヘルプを参照してください。

F.4.4 カスタムのWebレポートのローカライズ

プロフェッショナル・サービスによって開発されたカスタム・レポートをWebレポートに統合し、メニュー・バーからアクセスすることができます。この処理は、Webレポートのオンライン・ヘルプで説明されています。翻訳のため、Messages.Bundle.properties内の適切な文字列値を編集できます。特に次の値です。


report.name.customreport=Custom Report
report.menu.custommenu=Custom Menu

これらの名前は、カスタム・レポートを統合するために、Webレポートのレジストリ(webreports_registry.xml)に追加するレポート定義とメニュー・アイテムに対応します。

翻訳されたプロパティ・ファイルがLatin-1キャラクタ・セット以外でエンコーディングされている場合、インストール・ディレクトリに置く前に、Javaのnative2asciiユーティリティを使用してファイルを変換する必要があります。

native2ascii -encoding utf-8 MessagesBundle.fr MessagesBundle_fr.properties

その後、次のように、クライアントおよびコア・サーバーにプロパティ・ファイルを適切に配置します。

$CLIENT_HOME/runtime/plugins/com.mvalent.integrity_5.3.2/config/MessagesBundle_fr.properties
$SERVER_HOME/appserver/tomcat/shared/classes/MessagesBundle_fr.properties

翻訳バージョンには、ローカル言語を示す接尾辞が付加されます。

F.5 ローカライゼーションのチェックリスト

正しくローカライゼーションを設定するためのガイドラインとして、次のチェックリストを使用してください。