Oracle Enterprise Manager Grid Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド 11gリリース1(11.1.0.1.0) B61023-01 |
|
戻る |
次へ |
この章では、グラフィック・モードでEnterprise Manager Grid Control(Enterprise Manager Grid Controlシステム全体または1つ以上のOracle Management Service)を削除する方法について説明します。特に、次の内容について説明します。
Enterprise Manager Grid Controlを削除する前に、次の手順を実行します。
Oracle Management Service(OMS)のOracleホームから次のコマンドを実行して、OMSを削除します。このコマンドにより、OMS、Oracle WebLogic ServerおよびOracle WebTierが自動的に停止します。
管理エージェントのOracleホームから次のコマンドを実行して、Oracle Management Agent(管理エージェント)を停止します。
<ORACLE_HOME>/bin/emctl stop agent
データベース内に構成されているOracle Management Repository(管理リポジトリ)を含め、Enterprise Manager Grid Controlシステム全体を削除する場合は、すべてのOMSおよび管理エージェントを削除した後で、次の手順を実行します。
OMSのOracleホームから次のコマンドを実行して、管理リポジトリからEnterprise Manager Grid Controlスキーマ(SYSMANスキーマ)およびメタデータ・スキーマ(MDSスキーマ)を削除します。
<ORACLE_HOME>/sysman/admin/emdrep/bin/RepManager <database_host> <repository_database_port> <repository_database_sid> -action dropall -dbUser <repository_database_user> -dbPassword <repository_database_password> -dbRole <repository_database_user_role> -reposName <repository_name> -reposPassword <repository_password> -mwHome <middleware_home> -mwOraHome <middleware_ora_home> -oracleHome <oracle_home>
データベースのOracleホームから、データ・ファイルmgmt.dbf
およびmgmt_ecm_depot1.dbf
を手動で削除します。
警告: いったん削除した管理リポジトリを取り戻すことはできません。このため、管理リポジトリを削除するのは、Enterprise Manager Grid Controlシステム全体(すべてのOMS、管理エージェントおよび管理リポジトリ)を削除する場合のみにしてください。OMS(追加のOMSインストール)のみを削除する場合は、管理リポジトリを削除しないでください。 |
Enterprise Manager Grid Controlを削除するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、OMSのOracleホームからインストーラを起動します。
$<ORACLE_HOME>/oui/bin/runInstaller -removeallfiles
注意: Microsoft Windowsの場合は、setup.exe を起動してください。また、runInstaller -helpを実行すると、オプション-nowarningonremovefiles がリストに表示されます。このオプションは現在サポートされていないため、使用しても無効になります。 |
Enterprise Manager Grid Controlのインストール・ウィザードで、「My Oracle Supportの詳細」画面から「インストールされた製品」をクリックします。
「インベントリ」画面で、次のものを選択して「削除」をクリックします。
OMSのOracleホーム(oms11g
)。
たとえば、/u01/app/Oracle/Middleware/oms11g
などです。
管理エージェントのOracleホーム(agent11g
)。
たとえば、/u01/app/Oracle/Middleware/agent11g
などです。
Oracleミドルウェア・ホームに存在するOracle WebTierのOracleホーム(Oracle_WT
)。
たとえば、/u01/app/Oracle/Middleware/Oracle_WT
などです。
Oracleミドルウェア・ホームに存在する共通ディレクトリ(oracle_common
)。
たとえば、/u01/app/Oracle/Middleware/oracle_common
などです。
Oracleミドルウェア・ホームの親ディレクトリに存在するOracle Management Serviceインスタンス・ベース(gc_inst
またはその他の指定したカスタム名)。
たとえば、/u01/app/Oracle/gc_inst
などです。
注意: Oracleミドルウェア・ホームの親ディレクトリに書込み権限がなかった場合は、Oracleミドルウェア・ホームにOracle Management Serviceインスタンス・ベースが作成されている可能性があります。 |
Oracleホームを削除した後は、次の手順を実行します。
Oracleホームおよびその他のディレクトリが正常に削除されているかどうかを確認します。これを行うには、次の手順を実行します。
次のコマンドを実行して、OMSのOracleホームからインストーラを起動します。
$<ORACLE_HOME>/oui/bin/runInstaller
注意: Microsoft Windowsの場合は、setup.exe を起動してください。 |
Enterprise Manager Grid Controlのインストール・ウィザードで、「My Oracle Supportの詳細」画面から「インストールされた製品」をクリックします。
「インベントリ」画面で、削除したOracleホームおよびその他のディレクトリが表示されるかどうかを確認します。正常に削除された場合、これらのOracleホームおよびディレクトリは表示されません。
削除したOracleホームが、中央インベントリおよびoratab
ファイルから登録解除されます。ただし、一部のファイルがこれらのOracleホームに残ることもあります。また、OMSインスタンス・ベース・ディレクトリおよびWeb TierのOracleホームが表示されることもあります。これらのファイルおよびディレクトリは、手動で削除できます。
Microsoft Windowsプラットフォームで削除した場合は、次の手順を実行します。そのホストに対する管理者権限を持つユーザーとしてログインしていることを確認してください。
Microsoft Windowsレジストリからのエントリの削除
「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選択して、レジストリ・エディタを起動します。「regedit」
と入力し、「OK」をクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\に移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ODBCに移動し、すべてのサブキーを開き、Oracle in <HOME_NAME>キーを削除します。Oracle ODBC Driverキーの内容が、削除されたORACLE_HOMEを参照しているかどうかを確認します。参照していれば、そのキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Servicesに移動します。Oracleで始まるキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet2\Servicesに移動します。Oracleで始まるキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\EventLog\...\Applicationに移動します。Oracleで始まり、削除したORACLE_HOMEまたはその下にあるEventMessageFileの文字列のエントリへの参照が含まれるキーを削除します。
HKEY_CLASSES_ROOTに移動し、OraまたはORCLで始まるキー(たとえば、Oracle...、ORADC......、OraPerf..、ORCL...)を探します。削除した特定のORACLE_HOMEの文字列値を含むキーを削除します。
レジストリ・エディタを終了します。
環境設定のクリーンアップ
「環境変数」ウィンドウを開きます。
Microsoft Windows NTの場合、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「システム」→「環境」を選択します。
Microsoft Windows XPまたは2000の場合、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「システム」→「詳細設定」→「環境変数」を選択します。
「システム環境変数」セクションで、値を変更するために変数PATHをクリックします。
たとえば、次のようなパスが表示されています。
C:\ORACLE\EM10g\BIN C:\PROGRAM FILES\ORACLE\JRE\1.1.7\BIN
C:\ORACLE\EM11gというOracleホームを削除する場合、PATH変数からC:\ORACLE\EM11g\BINという記述を削除します。
削除したORACLE_HOMEまたはその下の場所を含むPATH変数内のパスの記述をすべて削除します。
「システム環境変数」
の下にCLASSPATH変数がある場合、削除したORACLE_HOMEまたはその下の場所を含む変数内のパスの記述をすべて削除します。
「システム環境変数」で他のOracle変数が設定されていないか確認します。削除したORACLE_HOMEを含む変数を削除します。
たとえば、ORACLE_HOME、ORACLE_SID、TNS_ADMIN、inventory_locなどです。
「適用」をクリックし、「OK」をクリックします。
「コントロール パネル」ウィンドウを閉じます。
ソフトウェアおよび「スタート」メニューのアイコンの削除
Programsディレクトリに移動します。
Microsoft Windows NTの場合、%SystemDrive%\WINNT\PROFILES\ALL USERS\START MENU\PROGRAMSに移動します。
Microsoft Windows 2000およびWindows XPの場合、%SystemDrive%\DOCUMENTS AND SETTINGS\ALL USERS\START MENU\ ...\PROGRAMSに移動します。
注意: これらの場所は、オペレーティング・システムをMicrosoft Windows NTからアップグレードしたか、Microsoft Windows 2000またはMicrosoft Windows XPを新規にインストールしたかによって異なります。 |
フォルダ-Oracle - <HOME_NAME>を削除します。ここで、<HOME_NAME>は削除したORACLE_HOMEです。
注意: システム・ドライブを見つけるには、コマンド・プロンプトでecho %SystemDrive%と入力します。 |
一時ディレクトリに移動して、次の場所にあるファイルおよびディレクトリをすべて削除します。
Microsoft Windows NTの場合: %SystemDrive%\Temp
Microsoft Windows 2000およびMicrosoft Windows XPの場合: %SystemDrive%\Documents and Settings\<username>\Local Settings\Temp\
ホストを再起動します。