Siebelコネクタは、Siebel HelpDesk 8.xをEnterprise Managerに統合します。このコネクタを使用すると、Enterprise Managerの各種メトリック・アラートに基づいて、Siebel HelpDeskリクエストの作成、既存のサービス・リクエストの更新、およびサービス・リクエストのクローズが実行できます。
この章では、Siebelコネクタの設定および構成に関する、次の情報を提供します。
Siebelコネクタは、Enterprise ManagerとSiebel Help Deskを、HTTPまたはHTTPS接続で統合します。チケットの作成、更新、およびクローズは、Enterprise Managerの次のタイプのアラートのみに基づいて実行できます。
メトリック・アラート
可用性アラート(Up
、Down
、Blackout Started
、Blackout Ended
、Agent Unreachable
、Agent Unreachable Resolved
、Metric Error Detected
およびMertic Error Resolved
のアラートなど)
次の各項では、Siebelコネクタを使用する前に理解しておく必要がある、Siebelコネクタの様々な概念について説明します。
Siebelコネクタは、Enterprise Managerでアラートがトリガーされるたびにサービス・リクエストを自動的にオープンまたは更新するよう構成できます。どのアラートに対してチケットをオープンするかや、アラートの重大度がどのレベルである場合にオープンするかを指定できます。
これらは通知ルールを使用して指定します。通知ルールは、どのような場合にアラートを通知するかという条件を定義するユーザー定義ルールです。
関連項目: 『Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成』の「通知の構成」 |
チケットがオープンされると、以降アラートが更新(アラート重大度の変更など)されるたびにチケットに注釈が付加されます。アラートを消去(重大度をClear
に設定)した後は、必要に応じてチケットをクローズできます。
Siebel HelpDeskサービス・リクエストは、Enterprise Managerのオープン・アラートに応じて、Enterprise Manager Grid Controlから手動でオープンすることもできます。オープンすると、Siebelコネクタは該当するアラートとチケット・テンプレートに基づいて、チケットの詳細を入力します。
チケット・テンプレートは、Siebel Help Deskにリクエストを送信する前に、Enterprise Managerのアラートをチケットの書式に変換するためのXSLT形式の変換スタイルシートです。
これらのテンプレートにより、Enterprise Managerアラートの各属性をSiebelサービス・リクエストのフィールドへどのように移入するかが指定されます。
自動チケット発行の場合は、チケット・テンプレートを登録するたびに、対応する通知メソッドが作成されます。どの通知メソッドが選択されたかによって、コネクタへの通知の送信時に使用されるチケット・テンプレートが決まります。手動チケット発行の場合は、チケットの作成リクエストを発行する前に、チケット・テンプレートを選択する必要があります。
猶予期間は、特定のアラートが短期間に繰り返し発生した場合に、対応するチケットが大量に作成されることを回避するために構成します。比較的短い間隔で繰り返し発生するアラートについては、ほとんどの場合、毎回別のチケットをオープンするよりも、それらのアラートを追跡するための1つのトラブル・チケットをオープンし、メンテナンスしていく方が効果的です。
繰り返し発生するアラートについて猶予期間を設定すると、その期間中は、同じアラートが再発生しても新しいチケットはオープンされず、そのアラートに対応する既存のチケットが更新(または再オープン)されていきます。
たとえば、アラートがトリガーされ、対応するチケットがオープンされたとします。猶予期間が1時間で、アラートが午前10時に消去された場合、午前11時(猶予期間である1時間の経過後)より前であれば、同じアラートが再トリガーされても新しいチケットは作成されず、そのアラートに対して最初に作成されたチケットが更新または再オープンされます。
Siebelコネクタを使用する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
Siebel HelpDesk 8.xがインストール済で、かつ構成済であること。
Siebel HelpDesk Webサービスが稼働状態であること。
Siebelコネクタをインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Management Service(OMS)にEMHelpdesk.jar
ファイルをコピーします。OMSが複数ある場合、すべてのOMSにこのjarファイルをコピーする必要があります。
すべてのOMSで次のコマンドを実行します。
emctl extract_jar connector EMHelpdesk.jar Siebel_Connector $ORACLE_HOME
ファイルが、jarファイルから次のディレクトリに抽出されます。
$ORACLE_HOME/sysman/connector/
Siebel_Connector
次のファイルが抽出されていることを確認します。
SiebelDeploy.xml: コネクタ記述子
SiebelHelpdeskTemplate.xsl: チケット・テンプレート
CreateResponse.xsl: チケット・レスポンス・テンプレート
EMModel.xml: アラート・スキーマ
Enterprise Managerをインストールした後、スーパー管理者としてEnterprise Managerコンソールにアクセスすると、管理コネクタの中にSiebelコネクタが表示されます。詳細は、「Siebelコネクタの構成」を参照してください。
Siebelコネクタをアンインストールするには、「管理コネクタ」ページで目的のコネクタを選択し、「削除」をクリックします。
Siebelコネクタをインストールしたら、コネクタのメタデータと構成プロパティ(Webサービス・エンドポイント、認証スキーマ、チケットURLパターンなど)を記述するためのコネクタ記述子ファイル(SiebelDeploy.xml
)を登録します。
Oracle Management Server(OMS)ホストのコマンド・ウィンドウで、次のemctl
コマンドを$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリから実行します。
emctl register_connector connector $ORACLE_HOME/sysman/connector/Siebel_Connector/SiebelDeploy.xml host port database_SID username password $ORACLE_HOME
チケット・テンプレートがEnterprise Managerで認識されるようにするには、まずそれらを登録する必要があります。
Oracle Management Server(OMS)ホストのコマンド・ウィンドウで、次のemctl
コマンドを$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリから実行します。
emctl register_ticket_template connector $ORACLE_HOME/sysman/connector/Siebel_Connector/siebelTemplates/SiebelHelpdeskTemplate.xsl
host port database_SID username password connector_type_name connector_name template_name template_description
表4-2 emctlパラメータ
パラメータ | Description |
---|---|
|
Enterprise Managerリポジトリのホスト名。 |
|
リポジトリのリスナー・ポート。 |
|
リポジトリ・データベースのインスタンスIDまたはサービス名(RACデータベースをリポジトリとして使用している場合)。 |
|
|
|
|
|
|
|
コネクタ名。コネクタ・タイプ名と同じにする必要があります。 |
|
チケット・テンプレートのわかりやすい名前(Enterprise Managerに表示されます)。 |
|
チケット・テンプレートの簡単な説明。これもEnterprise Managerに表示されます。 |
コネクタを構成するには、次の手順を実行します。
スーパー管理者として、Enterprise Manager Grid Controlから「設定」をクリックします。
「設定の概要」ページが表示されます。
左ペインにある「管理コネクタ」をクリックします。
「管理コネクタ」ページが表示されます。このページには、チケットを発行するコネクタが各行に表示されます。
新しく登録したコネクタの「構成」アイコンをクリックします。
「管理コネクタの構成」ページの「一般」タブが表示されます(図4-1)。
次の構成を行います。
接続設定
Webサービス・エンドポイント
認証の詳細
Webコンソールの設定
猶予期間
詳細は、「一般的な設定」を参照してください。
「OK」をクリックします。
「管理コネクタ」ページが再度表示されます。登録したチケット発行コネクタに対応する行の、「構成済」列にチェック・マークが付きます。
「管理コネクタの構成」ページで、「チケット・テンプレート」タブに移動し(図4-2)、チケット・テンプレートが正常にロードされたことを確認します。
MOMとEnterprise Managerとの接続を確立するためのプロトコルとしてHTTPSを選択する場合は、「HTTPS用SSLの有効化」を参照してください。
次の各項では、様々な構成項目の指定方法について説明します。
HelpDeskコネクタは、Webサービス経由でHelp Deskと通信します。アスタリスク(*)の付いたフィールドは必須フィールドです。
*Webサービス・エンドポイント: Siebel Help Deskによって公開される、WebサービスCreateTroubleTicket
、UpdateTroubleTicket
およびGetTroubleTicket
のエンドポイント。
*ユーザー名: Siebelでのチケットの作成、更新および問合せの権限を持つユーザー。コネクタを介して作成されたすべてのサービス・リクエストは、このユーザー・アカウントで生成されます。
*パスワード: 指定されたSiebelユーザーに関連付けられているパスワード。
Enterprise ManagerからSiebel Help Deskアプリケーション・ユーザー・インタフェースへのリンクが提供されるようにするには、Webコンソールの設定が必要です。これらのリンクは、Enterprise ManagerからSiebel Help Deskアプリケーションのユーザー・インタフェースへ移動するための、ユーザー・インタフェース・ナビゲーション・リンクです。
この機能を有効にするには、次のWebコンソールの設定を指定します。
Webコンソール機能の有効化: このボックスを選択すると、コンテキスト内のSiebelサービス・リクエスト・ページをEnterprise Managerから起動できるようになります。
HelpDeskホスト: Siebel HelpDeskのホスト名。Siebelアプリケーション・ユーザー・インタフェースをホストしているWebサーバーのマシン名とポート詳細を指定します(Webサービスやデータベース・サーバーの詳細ではありません)。
管理者は、猶予期間の有効と無効を切り替えたり、その値を構成したりできます。デフォルトでは、猶予期間は無効になっています。詳細は、「猶予期間」を参照してください。
この設定は、Siebelコネクタによって処理されるすべてのアラートに適用されます。
次の各項では、チケット・テンプレートの表示、削除、置換および追加に関する情報を提供します。「管理コネクタの構成」の「チケット・テンプレート」ページ(図4-2)で、次の項に示すアクティビティを実行します。
テンプレートのコードを表示するには、テンプレート名をクリックします。
チケット・テンプレートはXSLT形式です。コードを理解するには、XSLTの基礎知識が必要です。
重要: 削除したテンプレートに通知ルールが関連付けられていた場合は、該当する通知が失敗します。 |
テンプレートを選択して「削除」をクリックします。
表示された画面で削除の内容を確認します。
ページを閉じる前に、「OK」をクリックして削除を実行します。
注意: ページを閉じる前に「OK」をクリックしないと、テンプレートは削除されません。つまり、「チケット・テンプレート」ページに次回移動した際、そのテンプレートが再度表示されます。 |
チケット・テンプレートは、Enterprise Managerリポジトリから削除されても、OMS上ではコネクタのホーム・ディレクトリから利用可能です。必要であれば、削除したチケット・テンプレートを後で再登録することもできます。
既存のチケット・テンプレートを別のテンプレートに変更するには、次の操作を順に実行します。
チケット・テンプレートを削除します。
emctl
を使用して新しいテンプレートを登録します。
Siebelコネクタは、Enterprise Managerのインストール時に自動的に登録されます。しかし、このコネクタをある時点で削除し、後で再登録する必要が生じることもあるでしょう。
削除したコネクタを再登録するには、次の手順を実行します。
すべてのOracle Management Serverで次のコマンドを実行します。
emctl extract_jar connector EMHelpdesk.jar Siebel_Connector $ORACLE_HOME
ファイルが、jarファイルから次のディレクトリに抽出されます。
$ORACLE_HOME/sysman/connector/
Siebel_Connector
Oracle Management Server(OMS)ホストのコマンド・ウィンドウで、次のemctl
コマンドを$ORACLE_HOME/bin
ディレクトリから実行します。
emctl register_connector connector $ORACLE_HOME/sysman/connector/Siebel_Connector/SiebelDeploy.xml host port database_SID username password $ORACLE_HOME
次のemctl
コマンドを同じディレクトリから実行します。
emctl register_ticket_template connector $ORACLE_HOME/sysman/connector/Siebel_Connector/siebelTemplates/SiebelHelpdeskTemplate.xsl
host port database_SID username password connector_type_name connector_name template_name template_description
注意: 複数のOracle Management Serverがある場合は、それらのいずれかから1回だけコネクタを登録してください。 |
サービス・リクエストは、自動または手動で作成できます。次の各項では、両タイプの作成方法について説明します。
Enterprise Manager Grid Controlで「プリファレンス」をクリックします。
左ペインの「通知」の下で、「ルール」、「作成」の順にクリックします。
「通知ルールの作成」の「一般」ページで、ルール名、説明、およびルールを適用するターゲットを指定します。
「通知ルールの作成」の「可用性」ページで、チケット作成の対象となる可用性状態を選択します。
「通知ルールの作成」の「メトリック」ページで、チケットの作成と更新の対象となるメトリックを選択します。また、それに関連付けられているアラート重大度のうち、どの重大度を対象とするかを選択します。
アラート重大度の変更時にチケットが更新されるようにするには、更新の対象となるアラート重大度がすべて選択されていることを確認してください。たとえば、「CPU使用率(%)」メトリックでクリティカル・アラートがトリガーされるとチケットがオープンされ、その重大度が警告または消去に変更されるとチケットが更新されるようにするには、通知ルールで、「CPU使用率(%)」メトリックに対しCritical
を選択し、その重大度としてWarning
とClear
を選択します。
「通知ルールの作成」の「メソッド」ページに表示される「拡張通知メソッド」表(図4-3)から、チケット・テンプレートを選択します。
この表には、登録済のチケット・テンプレートがJavaコールバック・タイプの通知メソッドとして表示されます(チケット・テンプレート・ファイル名と同じ名前で)。このチケット・テンプレートは、この通知ルールで指定されたすべての可用性アラートとメトリック・アラートに対してチケットをオープンします。
これにより、選択したチケット・テンプレートをチケットのオープンに使用できるようになります。
関連項目: 『Oracle Enterprise Managerアドバンスト構成』の「通知の構成」 |
アラートの通知ルールを作成した後には、次の処理が発生します。
ルールに合致するメトリック・アラートがトリガーされると、Siebelコネクタに通知が送信されます。
通知ルールで設定されたチケット・テンプレートに基づいて、Siebelコネクタがチケットを作成または更新します。
Enterprise Managerでアラートの注釈が更新されます。つまり、アラートの「メトリック詳細」ページに、チケットが作成または更新されたことを示すコメントと、チケットID、およびチケット・ページのURLが追加されます。
通知されたアラートに対応するアクティブなチケットがすでに存在する場合は、そのチケットが更新されます。図4-4の最初の画面は、Siebel HelpDeskページ内のチケットを示しています。2つ目の画面は、Enterprise Managerに表示されるアラートを示しています。
メトリック・アラートが発生したら、そのアラートに関連付けられている「メトリック詳細」ページに移動します。このページにアクセスするには、Enterprise Manager Grid Controlでアラート・メッセージをクリックします(図4-5)。
「関連リンク」セクションで「チケットの作成/表示」リンクをクリックします。
そのアラートに対するアクティブなチケットがない場合は、「チケットの作成」ページが表示されます。
チケット・テンプレートを選択して「発行」をクリックします(図4-6)。
目的のテンプレートが表示されない場合は、emctl
コマンドを使用してテンプレートを登録できます。「チケット・テンプレートの登録」を参照してください。
チケットの作成または更新が正常に行われた場合は、メトリック・アラートの「アラート履歴」表の「最終コメント」列にチケットIDが表示されます。このとき、Webコンソールの設定がすでに構成されていて、かつ有効になっていれば、チケットIDはSiebel Help Deskチケット・ページへのリンクとして表示されます。注釈情報がない場合、チケットの作成は失敗し、ファイルemoms.log
にエラー情報が記録されます。
注意: Siebelコネクタでは、チケットを手動で更新することはできません。チケットの作成後にアラートが変更された場合は、その都度Siebel Help Deskからチケットを手動更新する必要があります。 |
次の各項では、各コンソール間の切替え方法について説明します。
Enterprise Manager Grid Controlでアラート・メッセージをクリックして、アラートの「メトリック詳細」ページに移動します。
「アラート履歴」表の「最終コメント」列でチケットIDのリンクを探します。
(見つからない場合)「詳細」列のアイコンをクリックして、アラートのその他の情報を表示します。
表示されるページの「アラート詳細」表で、チケットIDを探します。
チケットIDのリンクをクリックします。Siebel HelpDeskのログイン・ページに転送されます。
有効なSiebelアカウントの詳細情報を指定します。
アラートに関連付けられているサービス・リクエストが表示されます。
注意: Siebel Webコンソールを使用しない場合は、「Webコンソールの設定」項で説明したWebコンソールの有効化オプションを選択解除してください。これにより、チケットIDがプレーン・テキストで表示されるようになります。この処理をしない場合、チケットIDは機能しないリンクとして表示されます。 |
「HelpDesk Service Request」ページ(図4-7)から「Description」に移動し、イベント・ページのURLをコピーします。
WebブラウザでこのURLを検索します。
Enterprise Manager Grid Controlのログイン・ページが表示されます。
Enterprise Managerのユーザー名とパスワードを指定します。
そのサービス・リクエストに関連付けられているアラートが表示されます。
注意:
|
Enterprise Managerコネクタがインシデント・サービス・リクエスト・レコードを作成する際には、Enterprise Managerアラートの属性をHelpDeskシステム・サービス・リクエストの属性にマッピングするためのデータ変換が行われます。このマッピングは、トラブル・チケット・テンプレートとレスポンス・ファイルによって指定されます。表4-3はこの論理マッピングをまとめたものです。この表は、Siebelチケット・テンプレート(SiebelHelpdeskTemplate.xsl
)の内容の解釈に役立ちます。
表4-3 サービス・リクエスト・ペイロードとEnterprise Managerイベントのマッピング
サービス・リクエスト属性 | Enterprise Managerイベント属性 | データ型 | 作成のデフォルト値 | 更新のデフォルト値 |
---|---|---|---|---|
Id |
DTYPE_ID |
N/A |
||
SR Number |
DTYPE_TEXT |
N/A |
||
Status (SR_STAT_ID) |
DTYPE_TEXT |
Open/Closed |
|
|
SR Type (SR_CAT_TYPE_CD) |
DTYPE_TEXT |
Internal |
N/A |
|
Service Request Type |
DTYPE_TEXT |
Internal |
N/A |
|
Severity (SR_SEV_CD) |
Severity Helpdesk:
Enterprise Manager:
|
DTYPE_TEXT |
||
Abstract |
メッセージ。CPU使用率が50%から95%に増加するなど。 |
DTYPE_TEXT |
N/A |
|
Area (SR_AREA) |
DTYPE_TEXT |
IT |
N/A |
|
Description |
|
DTYPE_TEXT |
N/A |
Siebelチケット・テンプレート(SiebelHelpdeskTemplate.xsl)
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?> <xsl:transform version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform" xmlns:ns0="http://xmlns.oracle.com/sysman/connector/tt" targetNamespace="http://xmlns.oracle.com/sysman/connector/tt" xmlns:ser="http://siebel.com/Service/ServiceReqEMHelpDesk" xmlns:data="http://www.siebel.com/xml/ServiceReqIO/Data" elementFormDefault="qualified"> <!-- This template creates an incident type ticket with default categorization (Category: Default, Type:Default, Item:Default), and high priority. On update, the description and message fields are updated. --> <xsl:template match="ns0:EventModel"> <xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:TicketId) = ''"> <!-- EDIT THE TAG VALUES BELOW TO CHANGE HOW A TICKET IS FILLED DURING TICKET CREATION. REFER TO THE MANUAL FOR DESCRIPTION OF THESE HELPDESK SUPPORT DATAFIELDS--> <ser:ServiceReqEMHelpDeskInsertAndQuery_Input xmlns:data="http://www.siebel.com/xml/ServiceReqIO/Data"> <data:ListOfServicereqio> <!--Zero or more repetitions:--> <data:ServiceRequest operation="?"> <data:Abstract><xsl:value-of select="ns0:Message"/></data:Abstract> <data:Status>Open</data:Status> <data:ServiceRequestType>Internal</data:ServiceRequestType> <xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Critical'"> <data:Severity>1-Critical</data:Severity> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Down'"> <data:Severity>2-High</data:Severity> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Warning'"> <data:Severity>3-Medium</data:Severity> </xsl:when> <xsl:otherwise> <data:Severity>5-Question</data:Severity> </xsl:otherwise> </xsl:choose> <data:Area>IT</data:Area> <data:Description> Ticket created by EM Siebel Connector. Event Information: ---------------------------------------
Target Type: <xsl:value-of select="ns0:TargetType"/> Target Name: <xsl:value-of select="ns0:TargetName"/> Target Host: <xsl:value-of select="ns0:TargetHost"/> Target Agent: <xsl:value-of select="ns0:TargetAgent"/> Metric Column: <xsl:value-of select="ns0:MetricColumn"/> Metric Name: <xsl:value-of select="ns0:MetricName"/> <xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:KeyColumn) != ''"> Key Column: <xsl:value-of select="ns0:KeyColumn"/> Key Values: <xsl:value-of select="ns0:KeyValues"/> </xsl:when> </xsl:choose> Collection Time: <xsl:value-of select="ns0:CollectionTime"/> <xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:NotificationRuleName) != ''"> Notification Rule: <xsl:value-of select="ns0:NotificationRuleName"/> </xsl:when> </xsl:choose> Event Page URL: <xsl:value-of select="ns0:EventPageURL"/> -------------------------------------- </data:Description> </data:ServiceRequest> </data:ListOfServicereqio> <ser:LOVLanguageMode>LIC</ser:LOVLanguageMode> <!--Optional:--> <ser:ViewMode>All</ser:ViewMode> </ser:ServiceReqEMHelpDeskInsertAndQuery_Input> </xsl:when> <xsl:otherwise> <!-- EDIT THE TAG VALUES BELOW TO CHANGE HOW A TICKET IS FILLED DURING TICKET UPDATE. REFER TO THE MANUAL FOR DESCRIPTION OF THESE HELPDESK SUPPORT DATAFIELDS--> <ser:ServiceReqEMHelpDeskQueryAndUpdate_Input xmlns:data="http://www.siebel.com/xml/ServiceReqIO/Data"> <data:ListOfServicereqio> <!--Zero or more repetitions:--> <data:ServiceRequest operation="?"> <data:SRNumber><xsl:value-of select="ns0:TicketId"/></data:SRNumber> <xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Critical'"> <data:Severity>1-Critical</data:Severity> <data:Status>Open</data:Status> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Down'"> <data:Severity>2-High</data:Severity> <data:Status>Open</data:Status> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Warning'"> <data:Severity>3-Medium</data:Severity> <data:Status>Open</data:Status> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Clear'"> <data:Status>Closed</data:Status> </xsl:when> <xsl:otherwise> <data:Severity>5-Question</data:Severity> <data:Status>Open</data:Status> </xsl:otherwise> </xsl:choose> </data:ServiceRequest> </data:ListOfServicereqio> <ser:LOVLanguageMode>LIC</ser:LOVLanguageMode> <!--Optional:--> <ser:ViewMode>All</ser:ViewMode> </ser:ServiceReqEMHelpDeskQueryAndUpdate_Input> </xsl:otherwise> </xsl:choose> </xsl:template> </xsl:transform>
Siebel Help DeskとEnterprise Managerの接続を確立するためのプロトコルとしてHTTPSを選択する場合は、この項の手順に従ってください。
Siebel Help Deskの証明書リクエスト・ファイルを生成し、認証局(VeriSignなど)に送信します。
注意: 証明書リクエスト・ファイルは、Siebelが使用するWebサーバーによって異なります。 |
証明書を取得したら、Siebelが使用するWebサーバーに証明書をインポートします。インポートのメカニズムは、Siebel Help Deskが使用するWebサーバーによって異なります。
注意: Oracle Wallet Managerは、OMSの$ORACLE_HOME/bin にあります。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。 |
Enterprise Managerで次の手順を実行します。
スーパー管理者として、OMSホストで次のorapki
ユーティリティのコマンドを入力してウォレットを作成します。
orapki wallet create -wallet client -auto_login
注意: orapki は、OMSの$ORACLE_HOME/bin にあります。 |
次のコマンドを入力して、信頼された証明書をウォレットに追加します。
orapki wallet add -wallet client -trusted_cert -cert
verisignCert.cer
ウォレットの内容を表示するには、次のコマンドを入力します。
orapki wallet display -wallet client
ewallet.p12
が使用可能であることを確認してください。
Oracle Wallet Managerでクライアント証明書ewallet.p12
を開きます。
「信頼できる証明書の選択」に移動して、メイン・メニューの「操作」を選択します。
「すべての信頼できる証明書のエクスポート」を選択します。
ファイルをcertdb.txt
として保存します。
コネクタ・ホームのルート・ディレクトリ($OMS_HOME/sysman/connector
)にcertdb.txt
ファイルを配置します。
certdb.txt
ファイルがすでにルート・ディレクトリにある場合は、そのファイルを開いてcertdb.txt
ファイルの内容を既存の内容に追加します。
これで、Enterprise ManagerとSiebelサーバーがHTTPSモードで通信するために、Java SSLでこのファイルを使用できるようになります。
関連項目: ウォレットの作成の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』の、orapkiを使用したOracleウォレットの作成および表示に関する項を参照してください。 |
この項では、Siebelコネクタを効果的に使用するための様々なヒントを提供します。
Enterprise ManagerとSiebel HelpDesk間の通信のプロトコルとして、HTTPSを使用することをお薦めします。
セキュアな接続が不要で、2つのシステム間でのデータ転送をクリアテキストで行える場合のみ、HTTPを使用してください。
なんらかの問題によって通知デバイスが停止した場合は、通知の処理が中断されます。たとえば、Siebel HelpDeskサーバーの停止、Enterprise ManagerでのSiebel HelpDeskの不正な構成、Siebel HelpDeskでのサービス・チケットの削除などの問題があります。
通知障害が1つのターゲットで発生すると、そのルールが適用される同タイプのターゲットがすべて影響を受けます。そのため、問題が修正されるか、または最大再試行数が失敗するまで後続の通知は中断されます。
注意: 最大試行期間は1日です。 |
Siebelチケット・テンプレートで要件を満たせない場合は、テンプレートを変更できます。変更するには、SiebelHelpdeskTicketTemplate.xsl
を基本テンプレートとして使用することをお薦めします。そのチケット・テンプレートを新しいファイルにコピーし、変更を加えた後、新しいチケット・テンプレートとして登録してください。
たとえば、マッピングを変更したり、Enterprise Managerアラートの重大度に基づく重大度属性を追加するには、次の属性を変更します。
<xsl:choose> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Critical'"> <data:Severity>1-Critical</data:Severity> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Down'"> <data:Severity>2-High</data:Severity> </xsl:when> <xsl:when test="normalize-space(ns0:Severity) = 'Warning'"> <data:Severity>3-Medium</data:Severity> </xsl:when> <xsl:otherwise> <data:Severity>5-Question</data:Severity> </xsl:otherwise> </xsl:choose>
テンプレートは細かくカスタマイズできます。複雑な変更は、XSLTに習熟したユーザーのみが行うことをお薦めします。通知ルールは、アラートに適切なチケット・テンプレートを関連付けるためのフィルタとして使用できます。チケット・テンプレートは、必要な数だけ使用できます。1つの通知ルールには、1つのチケット・テンプレートのみを使用できます。
コネクタ記述子はカスタマイズすることもできます。具体的には、Enterprise ManagerからSiebelアプリケーション・ユーザー・インタフェースへナビゲートするためのURLを変更できます。この変更は、たとえば、英語以外の言語でのデプロイを行う場合に必要となる可能性があります。Siebelアプリケーション・ユーザー・インタフェースのデフォルトのURLは英語デプロイ用であるため、英語以外の言語の場合、デフォルトのURLを変更する必要があります。
コネクタ記述子をカスタマイズするには、次の手順を実行します。
コネクタ記述子XMLファイルSiebelDeploy.xml
を変更します。
ブックマークURLを変更します。
たとえば、英語以外のデプロイの場合、次のサンプルURLのeai_enu
を変更します。
http://hostname/eai_enu/start.swe?SWEExtSource=WebService&SWEExtCmd=Execute
コネクタ構成ページから構成できるようにしたい情報を、URLの形式に基づいてパラメータ化します。詳細は、『Oracle Enterprise Manager統合ガイド』のXMLファイルとXSLファイルの定義に関する項を参照してください。
新しいコネクタ記述子を登録します。