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Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
10gリリース3(10.1.3.1.0)
B31833-03
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5 Oracle Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Servicesのインストールと構成

ロード・バランシング・ルーターの設定

WEBHOST3とWEBHOST4へのOracle HTTP Serverのインストール

Oracle Single Sign-Onのインストールと構成

Oracle HTTP Serverを使用したOracle Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Servicesの再構成

Identity Management層コンポーネントのテスト

OC4J_SECURITYインスタンスのセッション状態レプリケーションの構成

Identity Management層でのOracle HTTP Serverの無効化

5.1 ロード・バランシング・ルーターの設定

Identity Managementのコンポーネントをインストールする前に、ポート443(https)でsso.mycompany.comへのリクエストをリスニングし、Oracle HTTP Serverのリスニング・ポート7777(http)に対してこれらのリクエストをバランシングするように、ロード・バランシング・ルーターを設定する必要があります。ロード・バランシング・ルーターはプロトコル変換を行う必要があります。また、HTTPセッションを永続させるために構成する必要があります。

5.2 WEBHOST3とWEBHOST4へのOracle HTTP Serverのインストール

Oracle Universal Installerの「拡張インストール」オプションを使用して、Oracle HTTP Serverインスタンスをインストールします。

  1. 使用しているプラットフォームに対応したOracle Application Serverのインストレーション・ガイドで説明されているとおり、システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件が満たされていることを確認します。このマニュアルは、ご使用のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで参照できます。

  2. Disk1/stage/Responseディレクトリのstaticports.iniファイルを、TMPなどのローカル・ディレクトリにコピーします。インストール中に、このファイルへのパスを設定します。

  3. staticport.iniファイルを編集し、次のカスタム・ポートを割り当てます。

    Oracle HTTP Server port = 7777
    

    注意:

    コンピュータ上の他のサービスが、これらのポートをすでに使用していないことを確認してください。静的ポート機能を使用してApplication Server層をインストールすると、ファイル内でのポートの指定が適切で、そのポートがすでに使用されていないかぎり、常に同じポートが割り当てられます。ポートの指定が適切でない場合、Oracle Universal Installerによってデフォルト・ポートが割り当てられます。ポートがすでに使用されている場合は、次に割当て可能なポートが選択されます。

  4. 次のように、Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXでは、runInstallerコマンドを発行します。

    Windowsでは、setup.exeをダブルクリックします。

    Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.0.1インストール」画面が表示されます。

  5. インスタンスのインストール・ディレクトリを指定します。

  6. 拡張インストール・モード」を選択します。

  7. インストール」をクリックします。

    インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  8. Webサーバー」を選択し、「次へ」をクリックします。

    ポート構成オプションの指定」画面が表示されます。

  9. 手動」を選択してstaticports.iniファイルの場所を指定してから、「次へ」をクリックします。

    インスタンス名の指定」画面が表示されます。

  10. インスタンス名を指定し、「次へ」をクリックします。

    クラスタ・トポロジ構成」画面が表示されます。

  11. チェック・ボックスを選択し、インスタンスをOracle Application Serverクラスタの一部として構成します。

  12. マルチキャスト・アドレスとポートを指定します。


    注意:

    たとえば、マルチキャスト・アドレスに225.0.0.20、ポートに8001を指定します。このアドレスとポートはファーム内のすべてのコンピュータで同じにする必要があります。

  13. 次へ」をクリックします。

    サマリー」画面が表示されます。

  14. インストール」をクリックします。

  15. コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。構成プロセスが終了すると、「インストールの終了」画面が表示されます。

  16. 終了」をクリックしてから、その選択を確認します。

  17. Oracle HTTP Serverインスタンスを表示して、インストールが成功したことを確認します。ブラウザを起動し、次のURLにアクセスします。

    http://hostname:7777


    注意:

    インストールの正常終了を確認するためのインストールURLとコマンドは、ORACLE_HOME/install/readme.txtファイルに記載されています。

5.2.1 Apache 2.0 Webサーバー・インスタンスの名前の変更

Apache 2.0ベースのOracle HTTP ServerをCompanion CDからWEBHOST3およびWEBHOST4にインストールした場合、両方のコンピュータ上のインスタンス名は、インストーラによって割り当てられたデフォルト名になります。クラスタでは、opmnctl @cluster statusコマンドで各インスタンスを表示するとき、インスタンス名が一意である必要があります。インスタンスの名前を変更する手順は次のとおりです。

  1. 次のコマンドを発行して、インスタンスを停止します。

    opmnctl stopall

  2. ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xmlファイルを編集し、次に示すinstance idとnameを変更します。

    <ias-instance id="IAS-1 
     name="IAS-1">
    

    既存のインスタンス名(この例ではIAS-1)が指定されている両方の箇所を、一意のインスタンス名で置換します。

  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. 次のコマンドを発行して、インスタンスを再起動します。

    opmnctl startall

5.2.2 ロード・バランシング・ルーターを使用したOracle HTTP Serverの構成

ロード・バランシング・ルーター(「図1-1 JSSOとOracle Internet Directoryを実装するmySOACompany」に示すsoa.mycompany.com)は、クライアント・リクエストを受信してWeb層上の2つのOracle HTTP Serverインスタンスにロード・バランシングするように構成する必要があります。ロード・バランサの構成方法は、各ロード・バランシング・ルーターのマニュアルを参照してください。Oracle HTTP Serverは、この項の手順に従って構成します。

mySOACompany構成内のロード・バランシング・ルーターのホスト名とポートに、着信リクエストを関連付ける必要があります。これを構成するには、WEBHOST3およびWEBHOST4で次の手順を実行します。

  1. 次のOracle HTTP Server構成ファイルを開きます。

    Apache 1.3:

    ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf

    Apache 2.0:

    ORACLE_HOME/ohs/conf/httpd.conf

  2. 次の手順を実行します。

    1. 使用するプラットフォームに対して、適切なLoadModule certheaders_moduleディレクティブを追加します。

      UNIX Apache 1.3:

      LoadModule certheaders_module libexec/mod_certheaders.so
      

      UNIX Apache 2.0: UNIXでApache 2.0を使用する場合は、次のディレクティブを使用します。

      LoadModule certheaders_module modules/mod_certheaders.so
      

      Windows:

      LoadModule certheaders_module modules/ApacheModuleCertHeaders.dll
      
    2. 使用しているApacheバージョンに対して次の行を追加し、NameVirtualHostディレクティブ、およびsoa.mycompany.comとポート443用のVirtualHostコンテナを作成します。

      Apache 1.3:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName soa.mycompany.com
        Port 7777
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
      </VirtualHost>
      
      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName soa.mycompany.com:443
        Port 443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      

      Apache 2.0(UNIX):

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName soa.mycompany.com:7777
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
      </VirtualHost>
      
      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName soa.mycompany.com:443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      

      注意:

      LoadModuleディレクティブ(特にLoadModule rewrite_moduleディレクティブ)は、httpd.confファイル内のVirtualHostディレクティブの前に配置する必要があります。サーバーでは、VirtualHostコンテナ内のディレクティブが実行される前に、すべてのモジュールがロードされている必要があります。

      VirtualHostディレクティブは、httpd.confファイルの最後に作成することをお薦めします。

      LoadModule rewrite_moduleディレクティブは、LoadModule certheaders_moduleディレクティブよりも前にする必要があります。


  3. httpd.confファイルを保存します。

  4. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行して、コンポーネントを再起動します。

    opmnctl stopall

    opmnctl startall

  5. 次のURLにアクセスできることを確認します。

    http://soa.mycompany.com:7777/j2ee

    https://soa.mycompany.com/j2ee

5.2.3 内部で使用するためのesbd.myco.com URLの構成

ロード・バランシング・ルーターは、Web層のESBDインスタンスへの内部アクセスを提供するように構成する必要があります。ロード・バランサの構成方法は、各ロード・バランシング・ルーターのマニュアルを参照してください。このURLに対してOracle HTTP Serverを構成するには、この項の手順に従います。

mySOACompany構成内のロード・バランシング・ルーターのホスト名とポートに、着信リクエストを関連付ける必要があります。これを構成するには、WEBHOST3およびWEBHOST4で次の手順を実行します。

  1. 次のOracle HTTP Server構成ファイルを開きます。

    Apache 1.3:

    ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.conf

    Apache 2.0:

    ORACLE_HOME/ohs/conf/httpd.conf

  2. 次の手順を実行します。

    1. 使用するプラットフォームに対して、適切なLoadModule certheaders_moduleディレクティブを追加します。

      UNIX Apache 1.3:

      LoadModule certheaders_module libexec/mod_certheaders.so
      

      UNIX Apache 2.0: UNIXでApache 2.0を使用する場合は、次のディレクティブを使用します。

      LoadModule certheaders_module modules/mod_certheaders.so
      

      Windows:

      LoadModule certheaders_module modules/ApacheModuleCertHeaders.dll
      
    2. 使用しているApacheバージョンに対して次の行を追加し、NameVirtualHostディレクティブ、およびesb.mycompany.com用のVirtualHostコンテナを作成します。

      Apache 1.3:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName esbd.myco.com
        Port 7777
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
      </VirtualHost>
      

      Apache 2.0(UNIX):

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName esbd.myco.com:7777
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
      </VirtualHost>
      

      注意:

      LoadModuleディレクティブ(特にLoadModule rewrite_moduleディレクティブ)は、httpd.confファイル内のVirtualHostディレクティブの前に配置する必要があります。サーバーでは、VirtualHostコンテナ内のディレクティブが実行される前に、すべてのモジュールがロードされている必要があります。

      VirtualHostディレクティブは、httpd.confファイルの最後に作成することをお薦めします。

      LoadModule rewrite_moduleディレクティブは、LoadModule certheaders_moduleディレクティブよりも前にする必要があります。


  3. httpd.confファイルを保存します。

  4. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行して、コンポーネントを再起動します。

    opmnctl stopall

    opmnctl startall

  5. 次のURLにアクセスできることを確認します。

    http://esbd.myco.com:7777/j2ee

    https://esbd.myco.com/j2ee

5.3 Oracle Single Sign-Onのインストールと構成

Identity ManagementのコンポーネントをインストールしてOracle Single Sign-OnをIDMHOST1とIDMHOST2に構成する手順は次のとおりです。

5.3.1 最初のIdentity Management構成のインストール

IDMHOST1にIdentity Managementをインストールする手順は次のとおりです。

  1. システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件が満たされていることを確認します。これらは、ご使用のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで参照できるOracle Application Serverのクイック・インストレーション・ガイドに示されています。

  2. Disk1/stage/Responseディレクトリのstaticports.iniファイルを、Oracleホームのディレクトリにコピーします。

  3. staticports.iniファイルを編集し、次のエントリのコメントを外します。

    Oracle HTTP Server port = 7777
    Oracle HTTP Server Listen port = 7777
    Application Server Control port = 1810
    
  4. 次のように、Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXでは、runInstallerコマンドを発行します。

    Windowsでは、setup.exeをダブルクリックします。

    ようこそ」画面が表示されます。

  5. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面が表示されます。

  6. oraInventoryディレクトリと、そのディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定します。

  7. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、oraInstRoot.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  8. ウィンドウを開いてから、そのウィンドウのプロンプトに従ってスクリプトを実行します。

  9. Oracle Universal Installerの画面に戻り、「次へ」をクリックします。

    ファイルの場所の指定」画面が表示され、次のもののデフォルトの場所が示されます。

    • インストールの製品ファイル(インストール元)

    • Oracleホームの名前とパス(インストール先)


      注意:

      IDMHOST1とIDMHOST2のOracleホーム・ディレクトリのパスが同じであることを確認してください。たとえば、IDMHOST1のOracleホームへのパスが次のように設定されている場合、

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO

      IDMHOST2のOracleホームへのパスも次のように設定する必要があります。

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO


  10. デフォルトとは異なるインストール先を選択する場合は、「インストール先名」と「パス」を指定し、「次へ」をクリックします。

    インストールする製品の選択」画面が表示されます。

  11. 「OracleAS Infrastructure 10g」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  12. Identity Management」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール前の要件の確認」画面が表示されます。

  13. 要件が満たされていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

    構成オプションの選択」画面が表示されます。

  14. OracleAS Single Sign-On」、「OracleAS Delegated Administration Services」および「高可用性およびレプリケーション」を選択します。

    ポート構成オプションの指定」画面が表示されます。

  15. 手動」を選択してstaticports.iniファイルの場所を指定してから、「次へ」をクリックします。

    高可用性オプションの選択」画面が表示されます。

  16. OracleASクラスタ(ID管理)」を選択し、「次へ」をクリックします。

    OracleASクラスタ(ID管理)の作成または追加」画面が表示されます。

  17. 新規OracleASクラスタの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

    新規OracleASクラスタ名の指定」画面が表示されます。

  18. 新規OracleASクラスタ名」フィールドにクラスタ名を指定し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    クラスタ名を書き留めておいてください。この名前は、クラスタに追加するインスタンスを後でインストールするときに必要になります。

    LDAP仮想ホストおよびポートの指定」画面が表示されます。

  19. ロード・バランシング・ルーターの名前、SSLポートおよび非SSLポートを入力します。

  20. 次へ」をクリックします。

    OIDログインの指定」画面が表示されます。

  21. フィールドに入力したら、「次へ」をクリックします。

    HTTPロード・バランサのホストおよびリスニング・ポートの指定」画面が表示されます。

  22. HTTP Serverのリスニング・ポートとHTTPロード・バランサのホスト名およびポートを入力し、ロード・バランサのSSLオプションを有効にします。

  23. 次へ」をクリックします。

    インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面が表示されます。

  24. インスタンス名とパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。

    サマリー」画面が表示されます。

  25. 選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックして、それまでの画面の選択内容を変更する)、「インストール」をクリックします。

    インストール」画面がプログレス・バー付きで表示されます。UNIXシステムの場合、root.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  26. ウィンドウを開いてから、このスクリプトを実行します。

    コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。このプロセスの完了後、「インストールの終了」画面が表示されます。

  27. 終了」をクリックしてから、その選択を確認します。

5.3.2 Oracle Internet Directoryを使用するIdentity Managementコンポーネントのテスト

Oracle Internet Directoryを使用する最初のIdentity Managementインストールをテストする手順は次のとおりです。

  1. 次のコマンドを使用して、OIDHOST1上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  2. 次のコマンドを使用して、OIDHOST2上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  3. 次のURLにアクセスします。

    https://IDMHOST1.mycompany.com/pls/orasso

  4. 次のコマンドを使用して、OIDHOST2上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  5. 次のコマンドを使用して、OIDHOST1上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  6. 次のURLにアクセスします。

    https://IDMHOST2.mycompany.com/pls/orasso

5.3.3 2番目のIdentity Management構成のインストール

IDMHOST2にIdentity Managementをインストールする手順は次のとおりです。

  1. システム、パッチ、カーネルの要件、およびその他の要件が満たされていることを確認します。これらは、ご使用のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで参照できるOracle Application Serverのクイック・インストレーション・ガイドに示されています。

  2. Disk1/stage/Responseディレクトリのstaticports.iniファイルを、Oracleホームのディレクトリにコピーします。

  3. staticports.iniファイルを編集し、次のエントリのコメントを外します。

    Oracle HTTP Server port = 7777
    Oracle HTTP Server Listen port = 7777
    Application Server Control port = 1810
    
  4. 次のように、Oracle Universal Installerを起動します。

    UNIXでは、runInstallerコマンドを発行します。

    Windowsでは、setup.exeをダブルクリックします。

    ようこそ」画面が表示されます。

  5. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、「インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」画面が表示されます。

  6. oraInventoryディレクトリと、そのディレクトリへの書込み権限を持つオペレーティング・システム・グループを指定します。

  7. 次へ」をクリックします。

    UNIXシステムの場合、oraInstRoot.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  8. ウィンドウを開いてから、そのウィンドウのプロンプトに従ってスクリプトを実行します。

  9. Oracle Universal Installerの画面に戻り、「次へ」をクリックします。

    ファイルの場所の指定」画面が表示され、次のもののデフォルトの場所が示されます。

    • インストールの製品ファイル(インストール元)

    • Oracleホームの名前とパス(インストール先)


      注意:

      IDMHOST1とIDMHOST2のOracleホーム・ディレクトリのパスが同じであることを確認してください。たとえば、IDMHOST1のOracleホームへのパスが次のように設定されている場合、

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO

      IDMHOST2のOracleホームへのパスも次のように設定する必要があります。

      /u01/app/oracle/product/AS10gSSO


  10. デフォルトとは異なるインストール先を選択する場合は、「インストール先名」と「パス」を指定し、「次へ」をクリックします。

    インストールする製品の選択」画面が表示されます。

  11. OracleAS Infrastructure 10g」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  12. Identity Management」を選択し、「次へ」をクリックします。

    インストール前の要件の確認」画面が表示されます。

  13. 要件が満たされていることを確認してから、「次へ」をクリックします。

    構成オプションの選択」画面が表示されます。

  14. OracleAS Single Sign-On」、「OracleAS Delegated Administration Services」および「高可用性およびレプリケーション」を選択します。

  15. 次へ」をクリックします。

    高可用性オプションの選択」画面が表示されます。

  16. OracleASクラスタ(ID管理)」を選択し、「次へ」をクリックします。

    OracleASクラスタ(ID管理)の作成または追加」画面が表示されます。

  17. 既存のOracleASクラスタに追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

    既存のOracleASクラスタ名の指定」画面が表示されます。

  18. 最初のインスタンスのインストール時に入力したクラスタ名を「既存のOracleASクラスタ名」フィールドに指定し、「次へ」をクリックします。

    LDAP仮想ホストおよびポートの指定」画面が表示されます。

  19. ロード・バランシング・ルーターの名前、SSLポートおよび非SSLポートを入力します。

  20. 次へ」をクリックします。

    OIDログインの指定」画面が表示されます。

  21. フィールドに入力したら、「次へ」をクリックします。

    HTTPロード・バランサのホストおよびリスニング・ポートの指定」画面が表示されます。

  22. HTTP Serverのリスニング・ポートとHTTPロード・バランサのホスト名およびポートを入力し、ロード・バランサのSSLオプションを有効にします。

  23. 次へ」をクリックします。

    インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面が表示されます。

  24. インスタンス名とパスワードを指定し、「次へ」をクリックします。

    サマリー」画面が表示されます。

  25. 選択内容が正しいことを確認し(そうでない場合は、「戻る」をクリックして、それまでの画面の選択内容を変更する)、「インストール」をクリックします。

    インストール」画面がプログレス・バー付きで表示されます。UNIXシステムの場合、root.shスクリプトの実行を求めるダイアログが表示されます。

  26. ウィンドウを開いてから、このスクリプトを実行します。

    コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。このプロセスの完了後、「インストールの終了」画面が表示されます。

  27. 終了」をクリックしてから、その選択を確認します。

  28. 第5.3.2項「Oracle Internet Directoryを使用するIdentity Managementコンポーネントのテスト」のテスト手順を繰り返します。

5.4 Oracle HTTP Serverを使用したOracle Single Sign-OnとOracle Delegated Administration Servicesの再構成

この項の手順に従って、Oracle Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesを再構成します。

  1. 次のことを確認します。

    • Oracle Identity Managementインスタンスが起動している(ステータスが「稼働中」になっている)こと。

    • Oracle Internet Directoryのホスト番号とポート番号がわかっていること。

    • cn=orcladmin、またはiASAdminsグループの別のユーザーのパスワードがわかっていること。

  2. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/binおよびIDMHOST2_ORACLE_HOME/sso/binで、次のように、コマンドssocfg.shを発行します。

    ssocfg.sh https sso.mycompany.com 443

    このコマンドで、sso.mycompany.comはロード・バランシング・ルーターのVIPホスト名です。

  3. IDMHOST1およびIDMHOST2で、環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDを設定します。

  4. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/binで、次のように、コマンドssoreg.sh(UNIXの場合)またはssoreg.bat(Windowsの場合)を発行します。

    ssoreg.sh -oracle_home_path $ORACLE_HOME

    -config_mod_osso TRUE

    -site_name sso.mycompany.com:443

    -remote_midtier

    -config_file $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/myosso.conf

    -mod_osso_url https://sso.mycompany.com:443

    この例では、myosso.confが、不明瞭な形で作成されるosso構成ファイルの名前になります。

  5. myosso.confファイルを、WEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoおよびWEBHOST4_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoにコピーします。

  6. 使用しているOracle HTTP Serverのバージョンに応じて、次のいずれかの手順に従い、mod_ossoを構成します。

    リリース3(10.1.3):

    1. WEBHOST3およびWEBHOST4で次のコマンドを発行します。

      (UNIX)ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/osso1013 config_file

      (Windows)perl ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin/osso1013 config_file

    リリース3(10.1.2):

    1. 手順4で不明瞭な形で作成されたosso構成ファイルを、WEBHOST3およびWEBHOST4のORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/ossoディレクトリにコピーします。

    2. ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルで、Include mod_osso.confディレクティブを非コメント化します。

    3. ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confファイルに次のディレクティブを追加します。

      OssoConfigFile $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/osso/osso.conf
      
  7. IDMHOST1_ORACLE_HOME/sso/conf/sso_apache.confファイルをWEBHOST3にコピーします。

  8. WEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルに次のディレクティブを追加します。

    Include sso_apache.conf
    
  9. WEBHOST3のsso_apache.confファイルを変更して、SSLセクションを有効にし、リライト・セクションをコメントアウトします(例に示すセクションのみが有効になります)。

    <IfDefine SSL>
       Oc4jExtractSSL on
       <Location /sso>
           SSLOptions +ExportCertData +StdEnvVars
       </Location>
    </IfDefine>
    
  10. WEBHOST3からWEBHOST4にsso_apache.confファイルをコピーします。

  11. WEBHOST4_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルに次のディレクティブを追加します。

    Include sso_apache.conf
    
  12. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1およびIDMHOST2のAJPポートを特定します。

    IDMHOST1_ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status -l

    IDMHOST2_ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status -l

  13. WEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.confファイルおよびWEBHOST4_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_oc4j.confファイルで、Oc4jMountディレクティブのAJP port 1およびAJP port 2に、手順12で取得したポート値を代入します。この構成によって、Oracle Single Sign-OnおよびOracle Delegated Administration Servicesのリクエストは、AJPプロトコルを使用してID管理サーバーに送られるようになります。

    <IfModule mod_oc4j.c>
    ...
    Oc4jMount /oiddas ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /oiddas/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /sso ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /sso/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /ssohelp ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /ssohelp/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /pls ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    Oc4jMount /pls/* ajp13://IDMHOST1:AJP port1,IDMHOST2:AJP port2
    ...
    </IfModule>
    
  14. 次のエントリをWEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confに追加して、Oracle Delegated Administration Servicesを構成します。

    <IfModule mod_osso.c>
    # for oiddas protected region
      <Location /oiddas/ui/oracle/ldap/das>
       require valid-user
       AuthType Basic
      </Location>
    </IfModule>
    <IfModule mod_alias.c>
    # Define the alias which maps the "/uixi/" URI to
    # the current version of the UIX installables
      Alias /uixi/ "ORACLE_HOME/uix/cabo/"
    # Turn on browser caching for the UIX installables
      <Location /uixi>
    # Use mod_headers to set the cache-control header
       Header set cache-control "Public"
    # Use mod_expires to set the expires header to some
    # date in the distant future
        ExpiresActive on
        ExpiresDefault "access plus 364 days"
      </Location>
    </IfModule>
    
  15. WEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confWEBHOST4_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/にコピーし、Alias /uixi/ "ORACLE_HOME/uix/cabo/"ORACLE_HOME値を、WEBHHOST4_ORACLE_HOMEを指定するように変更します。

  16. 次のエントリをWEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confに追加して、ロード・バランシング・ルーターを使用したOracle HTTP Serverを構成します。

    1. 使用するプラットフォームに対して、適切なLoadModule certheaders_moduleディレクティブを追加します。

    2. UNIX Apache 1.3:

      LoadModule certheaders_module libexec/mod_certheaders.so
      

      UNIX Apache 2.0: UNIXでApache 2.0を使用する場合は、次のディレクティブを使用します。

      LoadModule certheaders_module modules/mod_certheaders.so
      

      Windows:

      LoadModule certheaders_module modules/ApacheModuleCertHeaders.dll
      
    3. 次の行を追加して、NameVirtualHostディレクティブ、およびsso.mycompany.comとポート443用のVirtualHostコンテナを作成します。

      Apache 1.3:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName sso.mycompany.com
        Port 443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      

      Apache 2.0:

      NameVirtualHost *:7777
      <VirtualHost *:7777>
        ServerName sso.mycompany.com:443
        ServerAdmin you@your.address
        RewriteEngine On
        RewriteOptions inherit
        SimulateHttps On
      </VirtualHost>
      

      注意:

      LoadModuleディレクティブ(特にLoadModule rewrite_moduleディレクティブ)は、httpd.confファイル内のVirtualHostディレクティブの前に配置する必要があります。サーバーでは、VirtualHostコンテナ内のディレクティブが実行される前に、すべてのモジュールがロードされている必要があります。

      VirtualHostディレクティブは、httpd.confファイルの最後に作成することをお薦めします。


  17. WEBHOST3_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confWEBHOST4_ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/にコピーします。

  18. Oracle HTTP Serverを再起動します。

5.5 Identity Management層コンポーネントのテスト

両方のIdentity Managementの構成が完了したら、次のように構成をテストします。

  1. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  2. 次のコマンドを使用して、IDMHOST2上のすべてのコンポーネントが稼動していることを確認します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl status

  3. 2つのブラウザから次のURLにアクセスします。

    https://sso.mycompany.com/pls/orasso

    https://sso.mycompany.com/oiddas

  4. 次のコマンドを使用して、IDMHOST1上のすべてのコンポーネントを起動します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl startall

  5. 次のコマンドを使用して、IDMHOST2上のすべてのコンポーネントを停止します。

    ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopall

  6. orassoログインとoiddasログインのセッションがまだ有効であることを確認します。

5.6 OC4J_SECURITYインスタンスのセッション状態レプリケーションの構成

  1. Application Server Controlコンソールにアクセスします。

    http://mycompany.com:8888/em

    ログイン・ダイアログが開きます。

  2. インストール時に設定したユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

    ファーム」ページが表示されます。

  3. アプリケーション・サーバー・インスタンスを選択します。

    ログイン・ダイアログが開きます。

  4. インストール時に設定したユーザー名とパスワードを入力し、「OK」をクリックします。

  5. OC4J_SECURITY OC4Jインスタンスを選択します。

    「OC4J_SECURITY」ページが表示されます。

  6. 管理」をクリックします。

  7. レプリケーション・プロパティ」をクリックします。

  8. セッション状態レプリケーション」チェック・ボックスを選択して、「マルチキャスト・ホスト」および「マルチキャスト・ポート」に値を入力します。

  9. 適用」をクリックします。

  10. OC4J_SECURITYインスタンスを再起動します。

5.7 Identity Management層でのOracle HTTP Serverの無効化

IDMHOST1およびIDMHOST2で、次の手順に従って、Identity Management層のOracle HTTP Serverを無効にします。

  1. ORACLE_HOME/opmn/bin/opmn.xmlファイルを編集し、次に太字で示すように、Oracle HTTP Serverのステータスをdisabledに変更します。

    <ias-component id="HTTP_Server" status="disabled" >     <process-type id="HTTP_Server" module-id="OHS">         <module-data>...</ias-component>
    
  2. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行します。

    opmnctl stopall

  3. ORACLE_HOME/opmn/binにある次のコマンドを発行します。

    opmnctl startall