サービス指向アーキテクチャには、ビジネス・フローに含まれるサービスとプロセスへのアクセスを保護する機能が必要です。第10章「システムの保護」では、Oracle Web Services Managerのエージェントおよびゲートウェイを使用してWebサービスを保護する方法について説明しました。
保護に関連した要件には、プロセス・フロー全体わたるメッセージ・トラフィックのロギングがあります。これを推進するための重要な要素には、サービス・レベル合意(SLA)についての規制遵守、準拠および監視があります。この要件について対策が講じられないと、無認可トランザクションの追跡や準拠目標の達成は困難になります。
Oracle Web Services Manager(Oracle WSM)には、管理対象サービスの状態と操作を監視するツールが用意されています。このツールを使用すると、サービス指向アーキテクチャ全体で操作のベスト・プラクティスを達成できるようになります。
この章では、次のことを理解できます。
Oracle Web Services Managerでのサービス操作の監視方法
セキュリティ管理者が利用できるメトリックおよび統計
メトリックを処理する際のアラームおよび通知の使用
システム機能へのアクセス制御に使用できる管理機能