BPELプロセス(具体的にはスーツケースJARファイル)はドメインにデプロイされます。開発者または管理者は、BPELドメインを使用してOracle BPEL Process Managerのシングル・インスタンスを複数の仮想BPELセクションにパーティション化できます。BPELドメインは、IDで識別され、パスワードで保護されます。Oracle BPEL Process Managerがインストールされると、「Default」という名前の初期ドメインが作成されます。デフォルトのドメインまたは作成したドメインにアクセスするための初期パスワードは、インストール時にoc4jadminユーザーに指定したパスワードと同じパスワードになります。
次に、BPELドメインの使用例を示します。
Oracle BPEL Process Managerのシングル・インスタンスを複数の開発環境にパーティション化します。この場合、ドメインを所有している開発者は、一般的にドメインIDで識別されます。
Oracle BPEL Process Managerのシングル・インスタンスを開発環境とQA環境の両方にパーティション化します。この場合、ドメインIDはtestとqaになります。
Oracle BPEL Process Managerのシングル・インスタンスを複数の部門またはパートナが使用する環境にパーティション化します。この場合、ドメインIDは部門またはパートナの名前になります。
図13-8に示すように、Oracle BPEL Controlのウィンドウには、ドメイン・リストがあり、使用可能なドメインのリストが表示(右上部)されます。
現在ログインしているドメインが常に表示されます。
Oracle BPEL Admin Consoleを使用して、追加のBPELドメインを作成できます。作成したドメインは、Oracle BPEL Controlにリストされます。
BPELドメインを作成する手順は、次のとおりです。
Oracle BPEL Controlのログイン・ページで、「BPEL Adminに移動」を選択します。
oc4jadminのユーザー名とパスワードを使用してログインします。
「BPELドメイン」タブをクリックします。
「新規BPELドメインの作成」をクリックします。
画面の指示に従って、新しいドメインおよびIDを作成します。
Oracle JDeveloperに戻ります。
プロセスを右クリックします。
「デプロイ」→「connection_name」→「リフレッシュ」の順に選択します。
「デプロイ」→「connection_name」→「domain_nameドメインにデプロイ」の順に選択します。
domain_nameには、手順5で入力したIDを指定します。
Oracle BPEL Controlにログインします。
Oracle BPEL Controlの右上部のドロップダウン・リストから、新しいドメイン名を選択します。
手順9でデプロイしたプロセスが、「ダッシュボード」タブに表示されます。
Oracle BPEL Admin Consoleの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。