8.6 Rule Authorを使用したデータ・モデルでの変数の定義

Rule Authorを使用すると、データ・モデルで変数を使用できます。 変数を使用すると、ルールに表意定数を使用できます。 たとえば、SOA Order Bookingアプリケーションのデータ・モデルには、AUTOMATED_ORDER_LIMITという変数が含まれています。この変数によって、手動による与信承認なしで承認できる注文価格制限に関するビジネス・ポリシーが指定されます。 SOA Order Bookingアプリケーション・ルールでは、変数を使用して注文の値に対するポリシーを定義する表意定数が定義されています。このポリシーでは、指定した制限を超える値に対して手動による与信承認が必要になります。

8.6.1 データ・モデルでのビジネス・ルール変数の定義方法

データ・モデルに変数を追加するには、Rule Authorの「定義」タブを使用します。 たとえば、SOA Order Bookingアプリケーションでは、Rule Authorを使用してデータ・モデルにAUTOMATED_ORDER_LIMIT変数を追加しています。

データ・モデルに変数を追加する手順は、次のとおりです。

1. （OrderBookingRulesディクショナリを使用して）「定義」タブをクリックします。

2. ナビゲーション・ツリーで、「変数」ノードをクリックします。 変数サマリー・ページが表示されます。

3. 以前にAUTOMATED_ORDER_LIMIT変数を定義していない場合は、「作成」をクリックします。 変数ページが表示されます。

4. 変数ページで、「名前」フィールドに「AUTOMATED_ORDER_LIMIT」と入力します。

5. 「エイリアス」フィールドに、「AUTOMATED_ORDER_LIMIT」と入力します。

6. 「ファイナル」チェック・ボックスを選択します（このチェック・ボックスはデフォルトで選択されています）。

7. 「型」ボックスで、「float」を選択します。

8. 「式」ボックスで、「1000.00」と入力します。

   式の作成を支援する式の定義ウィザードを使用する場合は、「編集」アイコンをクリックします。

9. 「OK」をクリックします（図8-10を参照）。

   
   

   注意: Rule Authorで変数が作成されると、「名前」フィールドに入力した名前にDM.が追加されます（DMは、データ・モデルの略語です）。

   
   

   図8-10 Rule Authorの変数を定義するページ

   
   「図8-10 Rule Authorの変数を定義するページ」の説明