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Oracle Application Server Microsoft Officeとの相互運用性開発者ガイド
10gリリース3(10.1.3.1.0)
B31842-01
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12 OracleAS Portalコンテンツ・リポジトリへのMicrosoft Officeドキュメントの保存

この章では、様々なツールを使用してOracle Application Serverメタデータ・リポジトリにMicrosoft Officeドキュメントを保存する方法を示します。

この章の内容は次のとおりです。

12.1 概要

企業では、ドキュメントが多くの異なるデータソースに分散していることがよくあります。情報をアクセス可能にし、簡単に検索できるようにするための理想的なソリューションは、OracleAS Portalに用意されているような1つの集中コンテンツ・リポジトリにデータを保存することです。しかし、分散コンテンツをポータルに移動して公開するにはどうすればよいでしょうか。単純な分散された少量のファイル転送では、Oracle Application Serverメタデータ・リポジトリ内のPortalスキーマをWebフォルダとしてマッピングできます(図12-1を参照)。

図12-1 WebDAVおよびOracleAS Portalのページおよびコンテンツ

WebDAVおよびOracle Portalのページおよびコンテンツ
「図12-1 WebDAVおよびOracleAS Portalのページおよびコンテンツ」の説明

OracleAS Portalでは、Web-based Distributed Authoring and Versioning(WebDAV)プロトコルの使用がサポートされています。WebフォルダなどのWebDAVクライアントを使用して、コンピュータのファイル・システムを再作成するポータル・コンテンツを管理できます。デスクトップとポータル・ページ・グループ間でのファイルのドラッグ・アンド・ドロップ、ページ・グループ間でのコンテンツの移動、およびソース・リポジトリとOracleASメタデータ・リポジトリ内のPortalスキーマ間でのコンテンツの移動も行うことができます。たとえば、Oracle Content ServicesとPortalスキーマの両方をWebフォルダを通じてOracle ASメタデータ・リポジトリにマウントし、ファイルを交換できます。Microsoft Office 2003などのWebDAV準拠のデスクトップ・アプリケーションを使用して、ポータル・コンテンツをインプレースで開き、編集し、保存できます。

WebDAVクライアントをOracleAS Portalとともに使用すると、ポータルのコンテンツ管理機能を最大限に利用できます。ユーザーは、ポータルに対して指定されたコンテンツ構造とアクセス・ルールに従って、ファイル・システムでコンテンツを管理できます。

たとえば、Oracle DriveなどのWebDAVクライアントを通じてOracle ASメタデータ・リポジトリ内のPortalスキーマにアクセスできます。特定のユーザーとして接続し、ページ・グループのルート・ページから開始するZIPアーカイブを作成します。この操作は、ポータルに対して設定されたアクセス・ルールに従います。ログインしているユーザーのコンテンツのみがアーカイブにコピーされます。また、ターゲット・ページ・グループのWebDAVフォルダ階層を維持することにより、ポータル構造も考慮します。

12.2 前提条件

この章で説明する手順を実行するには、まず、次のソフトウェアをインストールします。

12.3 手順

この章では、いくつかのツールを使用してOracleAS Portalコンテンツ・リポジトリにMicrosoft Officeドキュメントを保存する方法を示します。

12.3.1 WebDAVに対するOracleAS Portalの設定

WebDAVは、サーバー側(OracleAS Portal内)とクライアント側(パーソナル・コンピュータ)の両方で構成されます。

OracleAS Portalには、OraDAVパラメータを含むDAV構成ファイルoradav.conf)があります。Oracle Application Serverがインストールされると、必要なすべてのOraDAVパラメータが、WebブラウザまたはWebDAVクライアントを通じてOracle Databaseコンテンツにアクセスできるような値で設定されます。必要に応じて、ポータル管理者は、デフォルト値がポータルのニーズを満たさない場合にパラメータ値を変更できます。

ポータル管理者がoradav.confファイルに関する詳細情報およびOraDAVパラメータの変更方法を知る必要がある場合は、『Oracle Application Server Portal構成ガイド』を参照してください。

また、OracleAS Portalユーザー・インタフェースには、WebDAVクライアントを通じてコンテンツをアップロードする方法をあらかじめ準備するために設定できるオプションがあります。これらのオプションの詳細は、『Oracle Application Server Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。

12.3.2 WebDAVクライアントの設定

ポータルに接続するようにWebDAVクライアントを設定するために必要な手順は、クライアントによって異なります。ただし、すべてのクライアントは最終的にURLを要求します。WebDAV URLは、Webブラウザでポータルにアクセスするために使用するURLと非常によく似ています。次の書式を使用します。

http://<hostname>:<port>/<dav_location>

dav_locationは、oradav.confファイルで指定した場所です。

デフォルトのポータルDAV URLは次のとおりです。

http://<hostname>:<port>/dav_portal/portal

  • URLのdav_portal部分は、WebDAVクライアントを通じたポータル・アクセスとポータル・ユーザー・インタフェースを通じたポータル・アクセスを区別するために使用される仮想ディレクトリのデフォルトの名前です。

  • URLのportal部分は、ポータル・インストール環境のデータベース・アクセス記述子(DAD)の名前です。管理者は、必要に応じてWebDAVアクセス用に別のURL、より単純なURLまたは覚えやすいURLを提供するように仮想ホストを構成することもできます。

WebDAV URLに次のような名前を追加することにより、特定のページ・グループまたはページに直接アクセスします。

http://mymachine.mycompany.com:5000/dav_portal/portal/mypagegroup/mypage

ポータル自体にログインするために使用したのと同じユーザー名およびパスワードを使用して、WebDAVクライアントを通じてポータルに接続します。ポータルがホスティング環境にある場合は、次のようにユーザー名に会社情報を追加する必要もあります。

<username>@<company>

Windows 2000でWebフォルダを使用している場合は、ユーザー名とパスワードを求めるプロンプトが2回表示されることがあります。1回はWebDAV URLを指定した後に「次へ」をクリックしたときに表示され、もう1回は「終了」をクリックしたときに表示されます。

一部のWebDAVクライアント(Windows 2000やNTなど)では、複数の同時ログインはサポートされません。新規ユーザーとしてログインする場合は、Cookieを消去し、コンピュータを再起動して現在のログイン・セッションを終了してから新規ユーザーとしてログインする必要があります。

ファイルC:\Documents and Settings\<user>\Cookiesをコマンド・プロンプト・ウィンドウから削除することが必要な場合があります。この処理は、他のプロセスがファイルを使用していない場合にのみ行うことができます。

WebDAVクライアントに明示的なログアウト機能がない場合は、オペレーティング・システム(Windows 2000やNTなど)からログアウトして、ポータルからログアウトする必要があります。

12.3.3 WebDAVクライアントとしてのOracle Driveの使用方法

Oracle Driveは、OracleASメタデータ・リポジトリ内のPortalスキーマをドライブとしてマッピングするために使用できる強力なWebDAVクライアントであり、デスクトップのオーサリングおよび公開と、Windowsデスクトップから直接のポータル固有のメタデータ属性設定を実行します。

主要機能は次のとおりです。

  • OracleAS PortalリポジトリのMicrosoft Windowsドライブとしてのマウント

  • 任意のWindowsアプリケーションでのコンテンツの編集および表示

  • オフライン・コンテンツの処理と、オンラインになったときの同期

  • 右クリック・メニューで使用できるその他の機能

  • プロパティの設定、アクセス権の付与およびコンテンツとページの表示

  • コマンドライン(DOS)ユーティリティでのリポジトリへのアクセス

  • Windowsエクスプローラからの検索

この例では、ユーザー(James Cooper)はOracle Driveを使用してPortalスキーマをドライブとしてマッピングし、そのポータル内でMicrosoft Officeファイルを処理します。

Oracle Driveを使用してページにコンテンツを追加するには、次の手順を実行します。

  1. システム・トレイの「Oracle Drive」アイコンをクリックします。

    これにより、図12-2に示すような「Oracle Drive」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 必要に応じて、「接続」タブをクリックしてアクティブなタブにします。

  3. 「サービス」メニューで、「新規」を選択します。

  4. 「サービス名」フィールドに、My Portalと入力します。

  5. 「ユーザー名」フィールドに、ユーザー名を入力します。

  6. 「サーバー」フィールドに、ポータルのWebDAV URLを入力します。ポータル内の特定のページも指定できます。この例では、JamesはStar LoanポータルのWebDAV URLを入力します(図12-2を参照)。

    http://www.starloan.com:5000/dav_portal/portal
    
    

    図12-2 「Oracle Drive」の「サービス・プロパティ」

    図12-2の説明が続きます
    「図12-2 「Oracle Drive」の「サービス・プロパティ」」の説明


    注意:

    「サーバー」フィールドの文字数は64文字に制限されているため、長いWebDAV URLがある場合、または特定のページを指定する場合は、URL全体が収まらないことがあります。この場合は、「詳細」ボタンをクリックして、次のように「サーバー」「ポート」および「サーバー・ディレクトリ」を個別に指定できます。
    • サーバー: http://www.starloan.com

    • ポート: 5000

    • サーバー・ディレクトリ: dav_portal/portal


  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「ドライブ」リストから、新しいOracle Drive接続にマッピングするためのドライブ名を選択します。

  9. 「接続」をクリックします。

  10. ポータル・パスワードを入力して接続を認証および確立します。

  11. Oracle Drive WebDAV接続が、手順8で選択したドライブ名に割り当てられ、Windowsエクスプローラで使用できるようになります。これで、他のドライブと同じ方法でこのドライブを使用できるようになります。

    たとえば、Jamesは新しいMicrosoft Excelスプレッドシート(myplan.xls)を作成し、図12-3に示すようにそれを自分のポータルに直接保存できます。

    図12-3 ネットワーク・ドライブへのファイルの直接保存

    図12-3の説明が続きます
    「図12-3 ネットワーク・ドライブへのファイルの直接保存」の説明

  12. また、マッピングされたOracle Driveの下の任意のファイルまたはフォルダを右クリックすると、OracleAS Portalに固有のファイルおよびフォルダ・オプションがメニューに表示されます。

    たとえば、Jamesは、自分のスプレッドシートを「Plan」カテゴリに割り当てる必要があるため、図12-4に示すように、スプレッドシート・ファイルを右クリックし、ショートカット・メニューから「プロパティの設定」を選択します。

    図12-4 ネットワーク・ドライブ上のファイルのプロパティの設定

    図12-4の説明が続きます
    「図12-4 ネットワーク・ドライブ上のファイルのプロパティの設定」の説明

    自分のユーザー名とパスワードを入力した後で(これは、Oracle Driveを通じてファイルまたはフォルダを初めて開いたときに行い、このセッション中に他のファイルまたはフォルダを再び認証する必要はありません)、ファイルのカテゴリを割り当てることのできる「アイテムの編集」ウィンドウが表示されます。

    「ファイル」メニュー・オプションは次のとおりです。

    • プロパティの設定: アイテムの現在のアクティブ・バージョンの「アイテムの編集」ウィンドウを表示します。承認が有効になっていて、ユーザーがドラフトにアクセスしている場合は、「プロパティの設定」により、アイテムのユーザー固有のドラフト・バージョンが表示されます(現在のユーザーが作成したドラフトが存在する場合)。現在のユーザーがアイテムの承認者である場合は、「プロパティの設定」により、アイテムの保留バージョンの「アイテムの編集」ウィンドウが表示されます(存在する場合)。

    • アクセス制御の変更: アイテムレベルのセキュリティが有効になっている場合、「アクセス制御の変更」では、アイテムの現在のアクティブ・バージョンの「アイテムのアクセス」ウィンドウが表示されます。

    • コンテンツのプレビュー: アイテムの現在のアーカイブ・バージョンのアイテム・コンテンツをプレビューします。承認が有効になっていて、ユーザーがドラフトにアクセスしている場合は、「コンテンツのプレビュー」により、アイテムのユーザー固有のドラフト・バージョンがプレビューされます(現在のユーザーが作成したドラフトが存在する場合)。現在のユーザーがアイテムの承認者である場合は、「コンテンツのプレビュー」により、アイテムの保留バージョンがプレビューされます(存在する場合)。

    • バージョンの表示: バージョン作成が有効になっている場合、「バージョンの表示」ではアイテムのバージョン履歴が表示されます。

    • 承認/拒否: このメニュー・オプションは、現在のアイテムが保留中で、現在のユーザーが承認者の場合にのみ使用できます。それ以外の場合は、ユーザーが「承認/拒否」を選択するとエラー・メッセージが表示されます。

    • 承認用に送信: このメニュー・オプションは、現在のアイテムがドラフト・アイテムで、現在のユーザーがドラフトの作成者の場合にのみ使用できます。それ以外の場合は、ユーザーが「承認用に送信」を選択するとエラー・メッセージが表示されます。

    「フォルダ」メニュー・オプションは次のとおりです。

    • プロパティの設定: ページ・プロパティ・ウィンドウが表示されます。

    • アクセス制御の変更: ページ・プロパティ・ウィンドウに「ページのアクセス権限」タブが表示されます。

    • ページの表示: ページが表示されます。

    どのアイテムがどの状態でアクセス可能かについては、『Oracle Application Server Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。

12.3.4 WebDAVクライアントとしてのWebフォルダの使用方法

Webフォルダは、WebDAVプロトコルをサポートするMicrosoftオペレーティング・システムの拡張機能です。コンピュータ上のWebフォルダにアクセスする場合は、Windowsエクスプローラを通じてポータルのコンテンツを参照し、Microsoft Officeドキュメントをポータルのページにドラッグ・アンド・ドロップできます。

この例では、ユーザー(James Cooper)はWebフォルダを使用してMicrosoft WordドキュメントをStar Loanポータルに追加します。


注意:

この例では、Webフォルダ機能がオペレーティング・システムに「マイ ネットワーク」の一部として組み込まれているWindows XPでWebフォルダを使用する方法を示します。「マイ ネットワーク」をクリックし、「ネットワーク プレースを追加する」をダブルクリックすることにより、ネットワーク プレースの追加ウィザードにアクセスできます。Windows 9n/NTでWebフォルダを使用するには、Internet Explorer 5.5(6.0ではない)およびWebフォルダ・コンポーネントをインストールする必要があります。その後で6.0にアップロードでき、Webフォルダが残ります。

Internet Explorer 5.5がインストールされていても、Webフォルダ・ノードが「マイ コンピュータ」に見つからない場合は、コントロール パネルの「プログラムの追加と削除」を使用してInternet ExplorerのWebフォルダ・コンポーネントを明示的にインストールする必要があります。


Webフォルダを使用してページ(Windows XP)にコンテンツを追加するには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラを開き、「マイ ネットワーク」をクリックします。

  2. 「ネットワーク プレースを追加する」をダブルクリックして、ネットワーク プレースの追加ウィザードを表示します。

  3. 「別のネットワークの場所を選択」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

  4. ポータルのWebDAV URLを入力します。ポータル内の特定のページも指定できます。この例では、JamesはStar LoanポータルのWebDAV URLを入力します。

    http://www.starloan.com:5000/dav_portal/portal
    
    

    ポータルのWebDAV URLが不明な場合は、ポータル管理者に問い合せてください。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. ネットワーク プレースの名前を入力します。JamesはMy Portalと入力します。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. 「[完了]をクリックしたときにネットワーク プレースを開く」チェック・ボックスが選択されていることを確認し、「完了」をクリックします。

  9. プロンプトが表示されたら、ポータルのユーザー名とパスワードを入力します。


    注意:

    Webフォルダには特定の時点で1人のユーザーのみログインできます。つまり、複数の同時ログインは許可されません。Webフォルダに新規ユーザーとしてログインする場合は、Cookieを消去し、コンピュータを再起動して現在のログイン・セッションを終了してから新規ユーザーとしてログインします。

    Windows Webフォルダでは、ユーザー名とパスワード、またはポータル・セッションのCookie、あるいはその両方を格納して、後続のWebフォルダの作成時または以前に存在していたWebフォルダの再作成時にこれらの詳細を使用することがあります。このため、異なる認証情報を使用して同じホスト上のポータルの複数のWebフォルダを作成することはできません。特定のマシン上でのWebフォルダの実装の動作を正確に理解していないかぎり、1つのホストを参照する複数のWebフォルダは作成しないでください。また、既存の(または以前の)Webフォルダと同じポータルを参照するが異なるユーザー・ログイン詳細を持つWebフォルダを作成しようとする場合は、注意が必要です。Windowsは、プロンプトを表示せずにログイン手順を実行することがあります。


  10. Windowsエクスプローラにより、指定したポータルまたはページのコンテンツを表示するウィンドウが開かれます。ポータルは、図12-5に示すようにネットワーク プレースの1つとしてリストされます。

    図12-5 Windowsエクスプローラにネットワーク・ドライブとして表示されているポータル

    図12-5の説明が続きます
    「図12-5 Windowsエクスプローラにネットワーク・ドライブとして表示されているポータル」の説明

  11. ポータルのWebフォルダにはWindowsエクスプローラの他のフォルダと同じようにアクセスできるため、他のフォルダからポータルにファイルをドラッグ・アンド・ドロップできます。

    ドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用して、同じページ・グループ内のファイルを移動またはコピーできます。ページ・グループ間でのファイルのコピーはサポートされていませんが、ファイルをデスクトップにコピーしてから別のページ・グループにコピーすることにより、この制限に対処できます。

    たとえば、図12-6に示すように、Jamesはmynotes.docというMicrosoft Wordドキュメントをローカル・ドライブからMy Portalにドラッグします。

    図12-6 Webフォルダへのファイルのドラッグ・アンド・ドロップ

    図12-6の説明が続きます
    「図12-6 Webフォルダへのファイルのドラッグ・アンド・ドロップ」の説明

  12. ポータルのページに次にアクセスしたときに、そのページには新しいファイルが含まれています。変更を表示するにはページのリフレッシュが必要な場合があります。

    新しいアイテムの表示名はファイル名と同じです(拡張子は削除されます)。アイテムを後で編集してこの名前を変更できます。


    注意:

    アイテムは、(ファイルがZIPファイル、イメージ・ファイル、通常のファイルのいずれであるかに応じて)デフォルトのWebDAVアイテム・タイプの1つとしてデフォルトのアイテム領域に追加されます。

12.3.5 WebDAVクライアントとしてのMicrosoft Officeの使用方法

WebDAV対応のデスクトップ・アプリケーションであるMicrosoft Office 2003を使用している場合は、アプリケーションを起動し、Webフォルダに公開されているポータル・ファイルを開き、コンテンツを編集してポータルに再び保存できます。ポータルからドキュメントをダウンロードし、編集後に再びアップロードする必要はありません。

Microsoft Office 2003を使用してページのコンテンツを編集するには、次の手順を実行します。

  1. Windowsエクスプローラを通じてページにアクセスするようにWebフォルダを設定します。

    12.3.4項「WebDAVクライアントとしてのWebフォルダの使用方法」を参照してください。

  2. 図12-7に示すようにファイルをダブルクリックします。

    図12-7 Webフォルダでのファイルの直接操作

    図12-7の説明が続きます
    「図12-7 Webフォルダでのファイルの直接操作」の説明

  3. プロンプトが表示された場合は、ポータルのユーザー名とパスワードを入力します。

    選択したファイルが、関連するMicrosoft Office 2003アプリケーションにより開かれます。たとえば、Jamesがmynotes.docをダブルクリックすると、Microsoft Wordが開きます。

    ファイルを開くと、Microsoft Office 2003によってファイルがロックされ、関連するアイテムがポータルからチェック・アウトされます。Microsoft Officeアプリケーションがファイルをロックできない場合(つまり、別のWebDAVクライアントによってロックされているか、アイテムがポータルからチェック・アウトされた場合)、そのファイルは読取り専用で開かれます。Microsoft Officeアプリケーションがドキュメントを開いたときにロックした場合、ドキュメントが閉じられるとロックが解除されます。

  4. ドキュメントを編集し、「File」「Save」の順に選択します。

  5. Microsoft Wordを終了します。

    ポータルのファイル・アイテムに次にアクセスしたときに、行った変更が含まれていることに注意してください。


注意:

Microsoft Office 2003を使用して、ポータルに新しいアイテムを作成することもできます。ファイルを作成して、ポータルのWebフォルダに直接保存するだけです。アイテムは、通常のファイルのデフォルトのWebDAVアイテムとして作成され、デフォルトのアイテム領域に追加されます。

12.4 トラブルシューティング

OracleAS PortalでのWebDAVクライアントの使用に関するトラブルシューティング情報は、『Oracle Application Server Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。

12.5 関連ドキュメント

他のWebDAVクライアントに関する一般的なヒントや情報を含むOracleAS PortalでのWebDAVクライアントの使用方法の詳細は、『Oracle Application Server Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。