この付録では、Integration Repository作成アシスタントの使用方法について説明します。内容は次のとおりです。
Integration Repository作成アシスタント(IRCA)は、Oracle BPEL Process Manager orabpelスキーマを作成し、Oracleデータベースにロードする際に使用するコマンドライン・ユーティリティです。Oracle BPEL Process ManagerをOracle Application Server 10.1.3.1.0中間層にインストールする場合、IRCAを実行する必要があります。
Integration Repository作成アシスタントを使用するための要件は、次のとおりです。
Oracle Database
JDK 1.4または1.5
120MBのディスク領域(表領域用)
Oracle BPEL Process Managerを多言語環境で実行する場合は、Unicode(AL32UTF8)データベース・キャラクタ・セット・エンコーディングを使用することをお薦めします。Unicode以外のキャラクタ・セット・エンコーディングを使用すると、データが失われたり誤って解釈される可能性があります。
Oracleデータベースがインストールされているマシン、またはsqlplusがインストールされているリモートOracleクライアントから、Integration Repository作成アシスタントを実行する必要があります。
IRCAユーティリティを実行するには、次の手順に従います。
sqlplusを使用してローカルまたはリモートのOracleデータベースに接続できるように、使用環境でORACLE_HOMEを設定します。
次のような構造のコマンドを使用して、sysデータベース・ユーザーとしてOracleデータベースに接続できることを確認します。
$ORACLE_HOME/bin/sqlplus "sys/sysPassword@serviceName as sysdba"
ORACLE_HOMEに、「システム要件」に記載されている有効なバージョンのJDKが含まれていない場合は、JAVA_HOMEを正しいJDKバージョンに設定します。
ターゲット・データベースにOracle BPEL Process Managerユーザーがある場合は、これらのユーザーがログアウトしていることを確認します。IRCAは、既存のデータを上書きする前にプロンプトを表示します。
配布されたsoa_schemas\ircaフォルダにあるirca.sh/irca.batファイルを取得します。このフォルダのREADME.txtファイルには、ユーティリティを実行する際に役に立つ追加情報と例が記載されています。
irca.sh(UNIX/Linux)/irca.bat(Windows)コマンドを実行して、スキーマをターゲット・データベースにロードします。IRCAには、サイレント・モードと対話型モードの2つの実行モードがあります。
サイレント・モードでは、次のような構文を使用して、1つの文字列ですべての実行パラメータを指定します。
irca[.sh] orabpel "db_host db_port db_service_name" sys_password [-overwrite] ORABPEL orabpel_password
対話型モードでは、ロードされるスキーマのみを指定してコマンドを起動します。
irca[.sh] orabpel
データベースの詳細とパスワードに関するプロンプトが表示されます。