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Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル
10g (10.1.3.1.0)
B31877-01
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12 センサーの使用

この章では、OrderBookingプロセスのアクティビティにセンサーを挿入する方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

12.1 概要

このフェーズでは、第11章「ヒューマン・タスク・ワークフロー・システムの設計」で設計したプロセスに処理を追加します。このフェーズを実行する前に、前のフェーズが正常に完了したことを確認してください。このフェーズでは、OrderBookingプロセス内のアクティビティにセンサーを挿入する方法について説明します。センサーはビジネス・イベント情報を取得し、Java Message Service(JMS)のトピックに発行します。これにより、ビジネス・アナリストは、重要なビジネス・パフォーマンス・インジケータにリアルタイムでアクセスできるようになります。ビジネス・アナリストはこの情報を使用して、重要なビジネス・アクティビティのスピードや効率を分析および向上させることができ、重要なビジネス・プロセスの管理ならびに実行における遅延を排除できます。次の主要タスクを実行します。

12.2 センサーの追加

この項では次のタスクを実行します。

12.2.1 センサーの作成

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」セクションで、「OrderBooking.bpel」をダブルクリックします。

  2. 「receiveInput」Receiveアクティビティをダブルクリックします。

  3. 「センサー」タブをクリックします。

  4. 「作成」をクリックして、アクティビティ・センサーの作成ウィンドウを表示します。

  5. 「名前」フィールドにInstanceStartと入力します。

  6. 「評価時間」リストから「完了」を選択します。

  7. 「アクティビティ変数センサー」セクションで「作成」をクリックします。

    「アクティビティ変数センサーの作成」が表示されます。

  8. 「変数XPath」フィールドの右側のアイコンをクリックします。

    変数XPathビルダー・ウィンドウが表示されます。

  9. 「変数」「inputVariable」「ペイロード」の順に開いて選択します。

  10. 「OK」をクリックします。

    アクティビティ変数センサーの作成ウィンドウには次の詳細が表示されます。

    obph11sen1.gifの説明
    図obph11sen1.gifの説明

  11. 「OK」をクリックして、アクティビティ・センサーの作成ウィンドウを表示します。

  12. 「センサー・アクション」セクションで「追加」をクリックします。

    センサー・アクションの選択ウィンドウが表示されます。

  13. 「センサー・アクション」を選択し、「作成」アイコンをクリックします。

  14. 表示されるリストから「センサー・アクション」を選択します。

    センサー・アクションの作成ウィンドウが表示されます。

  15. 「名前」フィールドにReportsPublisherと入力します。

  16. 「パブリッシュ・タイプ」リストから「データベース」を選択します。

  17. 「OK」をクリックします。

    センサー・アクションの選択ウィンドウが表示されます。

  18. ReportsPublisherを選択して「OK」をクリックし、アクティビティ・センサーの作成ウィンドウに戻ります。

  19. 「センサー・アクション」セクションで「追加」をクリックします。

    センサー・アクションの選択ウィンドウが表示されます。

  20. 「センサー・アクション」を選択し、「作成」をクリックします。

  21. 表示されるリストから「センサー・アクション」を選択します。

    センサー・アクションの作成ウィンドウが表示されます。

  22. 次の詳細を入力します。

    フィールド 説明
    名前 BAMPublisher
    パブリッシュ・タイプ JMSトピック
    JMSコネクション・ファクトリ jms/TopicConnectionFactory
    パブリッシュ・ターゲット jms/demoTopic
    フィルタ 空のままにします。
    有効化 選択したままにします。

  23. 「OK」をクリックします。

    センサー・アクションの選択ウィンドウが表示されます。

  24. BAMPublisherを選択して「OK」をクリックし、アクティビティ・センサーの作成ウィンドウに戻ります。

    アクティビティ・センサーの作成ウィンドウが次のように表示されます。

    obph11sen2.gifの説明
    図obph11sen2.gifの説明

  25. アクティビティ・センサーの作成ウィンドウおよびReceiveウィンドウで「OK」をクリックします。

  26. 「ファイル」メイン・メニューから「保存」を選択します。

    センサー・アイコンが、「receiveInput」Receiveアクティビティの右上に付きます。

    obph11sen3.gifの説明
    図obph11sen3.gifの説明

  27. 後続のOrderBookingアクティビティで、この項の手順を繰り返して追加のセンサーを作成します。これらの全アクティビティにおいて、既存のセンサー処理であるReportsPublisherおよびBAMPublisherの両方を追加します。他のセンサー処理を作成する必要はありません。

    アクティビティにセンサーを作成 センサーの名前を指定 選択する検証時間 選択する変数XPath
    receiveInput InstanceStart 完了 $inputVariable/payload
    receiveSM ReceivedSMPrice 完了 $receiveSM_onResult_InputVariable/payload
    receiveRD ReceivedRDPrice 完了 $receiveRD_onResult_InputVariable/payload
    invokePOAService UserReviewStart 完了 $inputVariable/payload
    receivePOAService UserReviewComplete 完了 $inputVariable/payload
    callbackClient InstanceCompletion 完了 $inputVariable/payload

  28. 「ファイル」メイン・メニューから「保存」を選択します。

12.2.2 OrderBookingプロセスの検証、コンパイルおよびデプロイ

  1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「BPEL Control」の順に選択し、Oracle BPEL Controlにログインします(すでに開いている場合はページをリフレッシュします)。

  2. Oracle BPEL Controlにログインするために次の情報を入力して「ログイン」をクリックします。

    フィールド
    ユーザー名 oc4jadmin
    パスワード password

    passwordは、インストール時に入力した値です。

  3. 「ダッシュボード」タブ内で、アンデプロイする最新のOrderBookingインスタンス・プロセスをクリックします。

  4. 「管理」リンクをクリックします。

  5. ウィンドウ最下部の「アンデプロイ」をクリックします。

  6. プロンプトが表示されたら、「OK」をクリックし、このプロセスでオープンしている全インスタンスを失効としてマークします。

  7. プロンプトが表示されたら、「終了」をクリックします。

  8. Oracle JDeveloperの「アプリケーション・ナビゲータ」セクションに移動します。

  9. 「OrderBooking」を右クリックします。

  10. 「デプロイ」my_integration_server_connection「defaultドメインにデプロイ」の順に選択します。

  11. プロンプトが表示されたら、プロジェクトのバージョン番号を増やし、「OK」をクリックします。

    これでBPELプロセスがコンパイルされます。 ウィンドウ下部のボタンをクリックしてエラーの有無を確認します。エラーが発生していなければ、デプロイは成功しています。 デプロイに失敗した場合は、手順4を参照してください。

12.2.3 Order Bookingプロセスの実行

  1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「BPEL Control」の順に選択し、Oracle BPEL Controlにログインします(すでに開いている場合はページをリフレッシュします)。

  2. Oracle BPEL Controlにログインするために次の情報を入力して「ログイン」をクリックします。

    フィールド
    ユーザー名 oc4jadmin
    パスワード password

  3. OrderBookingインスタンスが「ダッシュボード」タブに表示されていることを確認します。

  4. OrderBookingインスタンスをクリックします。

  5. 「XMLソース」ラジオ・ボタンをクリックします。

  6. テキスト・エディタを使用して、OrderBookingPO_1.xmlファイルのコンテンツを表示されるフィールド内にコピーし、貼り付けます。


    注意:

    Internet ExplorerまたはMozilla Firefoxからコピーして貼り付けないでください。このタスクは、テキスト・エディタを使用して実行する必要があります。

  7. 「XMLメッセージの転送」をクリックします。

  8. 「インスタンスの監査」をクリックします。

    SelectManufacturingプロセスは保留中であり、価格の見積り待機中です。

  9. 次のグラフィカル・ユーザー・インタフェースで、SelectManufacturingの価格の見積りを入力します。

    http://localhost:8888/SelectManufacturingUI
    
    
    
  10. Oracle BPEL Controlをリフレッシュすると、このプロセスがPOAServiceで保留中になります。

  11. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Sample Worklist Application」を選択して、Oracle BPEL Worklist Applicationのログイン・ウィンドウにアクセスします。

  12. jcooper/welcome1としてログインします。

    このリストには、ユーザー処理待機中のタスクが表示されます。

  13. 「Actions」リストから「Claim」を選択し、「Go」をクリックしてタスクを申告します。

  14. 「Task Action」リストから「Approve」を選択し、「Go」をクリックします。

  15. ユーザーjcooperとしてログアウトします。

  16. jstein/welcome1(階層内におけるjcooperのデフォルト・マネージャ)としてログインします。

  17. 「Task Action」リストの「Approve」を選択し、「Go」をクリックします。

  18. Oracle BPEL Controlをリフレッシュし、このインスタンスが完了したことを確認します。

  19. 「センサー値」リンクをクリックし、センサー結果を確認します。

12.3 まとめ

センサーがOrderBookingプロセスに追加されました。次の主要タスクを実行しました。