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Oracle Business Activity Monitoring Active Studioユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31880-01
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6 アラートの使用

この章では、アラートの使用方法について説明します。

この章のトピックは、次のとおりです。

6.1 アラートの概要

アラートは、指定した一連のイベントと条件(これをルールといいます)によって起動されます。アラートは、レポート内のデータ変更によって起動するようにしたり、毎時、毎日または設定された間隔でユーザーにレポートを送信するように使用できます。アラート・ルールにおけるイベントには、期間、特定の時間または特定のレポート内の変更を指定できます。条件によって、アラート・ルールを特定の時間または日付の間に発生するイベントに制限できます。 イベントおよび条件の結果として、レポートを電子メールでユーザーに送信できます。

アラートは、Architectでも作成できます。 詳細は、『Oracle Business Activity Monitoring Architectユーザーズ・ガイド』を参照してください。

6.2 アラート・ルールの作成

アラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Active Studioで「Alerts」タブを選択します。

  2. 「Create A New Alert」をクリックします。

    「Rule Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「Create A Rule」をクリックします。

  4. アラート・ルールの名前を入力します。

  5. アラートを起動するイベントを選択します。 各イベントの説明は、「Events」を参照してください。

  6. 「Next」をクリックします。

  7. 必要に応じて、1つ以上の条件を選択します。 各条件の説明は、「Conditions」を参照してください。

  8. 1つ以上のアクションを選択します。 各アクションの説明は、「Actions」を参照してください。

  9. ルール式で、下線付きの各アイテムをクリックし、値を指定してアラート・ルールを完成します。 たとえば、「select report」をクリックし、表示されているダイアログ・ボックスでレポートを選択します。定義する他の値には、レポートを受信するユーザー名、日付と時間、時間間隔、特定のフィールドのフィルタ式などがあります。条件またはアクションの追加を続行するには、式の最後の行をクリックし、別の条件またはアクションを選択します。

    「Back」および「Next」ボタンをクリックすると、アクションや条件が表示されたページと「Events」ページとを切り替えて、構成済のアラート・ルール式の該当部分を変更できます。

  10. 「Frequency Constraint」ボタンをクリックすると、アラートが起動可能な頻度の制限を設定できます。デフォルトでは、アラートの頻度制約は5秒です。 数値を入力し、時間の単位(秒、分、時間など)を選択して「OK」をクリックします。 頻度の制限を無効にするには、「Constraint Enabled」チェック・ボックスの選択を解除します。 頻度の制限の詳細は、「Frequency Constraint」を参照してください。

  11. 「Delete this expression」をクリックして、アラート・ルールから行を削除します。

  12. 「OK」をクリックします。

    アラート・ルールはリストに追加され、アクティブになります。

6.3 アラート・ルール・オプションの使用

アラート・ルールの作成におけるオプションは、次のとおりです。

Events

イベントは、ルールを起動し、アクションのトリガーになります。各ルールに含まれるイベントは1つのみです。

Conditions

条件はオプションです。条件はいくつでも選択できます。

Actions

アクションは、起動されたアラートによる結果です。アクションはいくつでも選択できます。

Frequency Constraint

頻度の制限は、選択されているイベントに対して適切な場合にのみ編集できます。そうでない場合、このオプションは使用できません。 この制限には、秒、分または時間単位で時間の値を設定できます。

デフォルトで、ルールには5秒の頻度制約があります。これによって、ある期間にルールが起動する回数が制限されます。リアルタイム・データでは、トランザクションが1ミリ秒ごとに発生する可能性があるため、アラートの頻度は制御する必要があります。 ルールに該当することが5秒以内に多発する場合、ユーザーはその5秒内にアラートを一度受け取るだけで十分なことがあります。

6.4 テンプレートからのアラート・ルールの作成

アラート・ルール・テンプレートでは、一般的なユースケースに基づいて、使い勝手のよい一連のイベントと条件があらかじめ選択されています。

テンプレートからアラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Create A New Alert」をクリックします。

    「Create Alert Rule」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Create A Rule From A Template」をクリックします。

  3. アラート・ルールの名前を入力します。

  4. リストからテンプレートを選択します。

  5. 「Rule Expression」ボックスで、下線付きの各アイテムをクリックし、値を指定してアラート・ルールを完成します。 たとえば、「select report」をクリックし、表示されているダイアログ・ボックスでレポートを選択します。定義する他の値には、レポートを受信するユーザー名、日付と時間、時間間隔、特定のフィールドのフィルタ式などがあります。

  6. 「Frequency Constraint」クリックすると、アラートを起動可能な頻度を指定できます。デフォルトでは、アラートの頻度制約は5秒です。 数値を入力し、時間の単位(秒、分、時間など)を選択して「OK」をクリックします。

  7. 「Modify this rule」をクリックすると、テンプレートを使用せずにルールを変更できます。これによって、ルール作成におけるオプションが多くなります。

  8. 「OK」をクリックします。

    アラート・ルールはリストに追加され、アクティブになります。


注意:

アラートおよびレポート・リンクに使用されているActive StudioのURLには、キャッシングやパフォーマンスを目的として、製品ビルド番号を使用した仮想ディレクトリが含まれています。このディレクトリはリンクに含める必要があり、このようなリンクは編集しないことをお薦めします。 以前のバージョンのOracle Business Activity Monitoringで作成されたリンクは、製品のアップグレード後は機能しません。アラートを編集するか、またはレポートのショートカットを再度コピーする必要があります。

6.5 メッセージ付きアラート・ルールの作成

メッセージを送信するアラート・ルールを作成できます。 メッセージには、レポート名、レポートへのリンク、ユーザー名などの情報を含めることができます。また、メッセージには、イベントの発生時刻、イベントを起動させたデータなど、アラートの起動時に設定される変数を含めることもできます。データ変数を使用するには、イベントがデータに基づいている必要があります。

メッセージを含むアラート・ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アラート・ルールの作成を開始します。

  2. 次のいずれかのアクションを選択します。

    • Send a message via email

    • Send a message via the recipient's alert delivery settings

  3. ルール式で、「create message」をクリックします。

    「Alert Message」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 「Subject」行に件名を入力します。

  5. 「Message Text」ボックスにメッセージを入力します。

  6. 特殊フィールドをメッセージに入れます。

    特殊フィールドは、「Alert Message」ダイアログ・ボックスの左下にあるボックスに表示されます。 表示される特殊フィールドの内容は、ダイアログ・ボックスの右側でレポートを選択すると変化します。

    特殊フィールドをメッセージに挿入するには、次の手順を実行します。

    1. リストから特殊フィールドを選択します。

    2. 「Insert into subject」または「Insert into text」をクリックします。

    異なるレポートへの複数のリンクなど、同じタイプの複数の値を挿入できます。

    • Send Report Name: 選択されたレポートの名前を挿入します。

    • Send Report Owner: 選択されたレポートの所有者名を挿入します。

    • Send Report Link: 選択されたレポートへのリンクを挿入します。

    • Changed Report Name: 変更されたレポートの名前を挿入します。

    • Changed Report Owner: 変更されたレポートの所有者名を挿入します。

    • Target User: メッセージ受信者のユーザー名を挿入します。

    • Date/Time Sent: メッセージが送信された日時を挿入します。

  7. 「OK」をクリックします。

6.6 複合アラートの作成

他のルールを起動する多数のアクションおよび連鎖ルールでネストされたルールを作成できます。

2つのタイプのルールを作成することで、ルールを連鎖関係にするこができます。

従属ルールを作成するには、次の手順を実行します。

  1. イベント「When this rule is launched」を含むルールを作成します。このイベントに指定する値はありません。 これは、別のルールによって起動される従属ルールです。

  2. アクション「Launch a rule」または「Launch rule if an action fails」を含むルールを作成します。 「Launch rule if action fails」は、ルールに含まれるいずれのアクションにも適用されます。 これは、従属ルールを起動するアクションを持つルールです。

  3. アクションで、「select rule」をクリックします。

    「Select Dependent Rule」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. 従属ルールを選択します。 リストに表示されるのは、「When this rule is launched」イベントを含むルールのみです。

  5. 「OK」をクリックします。

アクションが失敗した場合に対処するには、アクション「Launch rule if action fails」を追加します。たとえば、ルールがメッセージを送信することになっていても、何らかの理由でメッセージが送信されない場合、別のルールを起動して通知を送信できます。

6.7 アラート・ルールの変更

アラート・ルールは、「Alerts」タブから変更します。

アラート・ルールを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するアラート・ルールをクリックします。

  2. 「Actions」リスト内の「Edit alert」をクリックします。

    「Rule Creation and Edit」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. アラートを変更して「OK」をクリックします。

テンプレートから作成したアラート・ルールを変更する場合、テンプレートを使用せずにアラート・ルールを作成する場合と同様に、新しい行を追加し、条件とアクションを選択できます。

6.8 アラート履歴の表示

「Alerts」タブでは、アラート・アクティビティの最近の履歴を表示できます。 「Alerts History」リストには、最近起動された25のアラートが表示されます。

「Alerts History」リストには、最近起動されたアラート、アラートを作成したユーザー、およびアラートが起動された日時が表示されます。アラート内にレポート・リンクが含まれているアラートでは、レポート履歴リストからのレポートへのリンクが提供されます。

6.9 アラート履歴の消去

多数のアラートが活発に起動していて、アラート履歴リストが大きくなった場合は、アラート履歴リストを消去するこができます。

アラート履歴を消去するには、次の手順を実行します。

  1. 「Alerts」タブで、「Clear alert history」をクリックします。

    アラート履歴を消去することを確認するメッセージが表示されます。

  2. 「OK」をクリックします。

    アラート履歴リストが削除されます。 消去後に起動された新しいアラートが、アラート履歴リストに表示されます。

6.10 アラートのアクティブ化

アラート・ルールは、作成すると自動的にアクティブになります。 アラートを削除しないで一時的に非アクティブな状態にする場合は、「Activate」チェック・ボックスの選択を解除することで無効にできます。

アラート・ルールのアクティビティ・ステータスを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「Alerts」タブを選択します。

  2. アラート・ルールの「Activate」チェック・ボックスを選択します。

選択されているチェック・ボックスは、アラート・ルールがアクティブであることを意味します。

選択が解除されているチェック・ボックスは、アラート・ルールが非アクティブであることを意味します。

「Activate」チェック・ボックスを選択しても、アラートが起動するこはありません。指定したイベントが発生した場合にアラートが起動するように、ルールが有効になるだけです。

アラート・アイコンに感嘆符が付いている場合、それは、アラートが起動済で、再度有効にならないか、またはアラートが参照するアイテムが欠落していて、起動できないことを示しています。

6.11 URLによるアラートの起動

アラートのWebサービスを使用して、アラートを手動で起動できます。詳細は、次のURLを参照してください。

http://<host>:<http_port>/oraclebam/services/manualrulefire.asmx?op=FireRuleByName

ルール名は、次の書式を使用して定義します。

DOMAIN\username.alertname

6.12 アラートの削除

アラートを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「Alerts」タブで、削除するアラートを選択します。

  2. 「Actions」リスト内の「Delete alert」をクリックします。

    アラートを削除することを確認するダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    アラートが削除されます。

6.13 パラメータ化されたアラート

パラメータ化したアラートを作成する場合は、「set parameters」セクションへのデータの移入が必要です。 このセクションでは、「User」「Delivery」および「Report」フィールドのデータを、定義済の値を使用して移入するか、「Data Object」フィールドから動的に移入します。