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Oracle Application Server Adapter for Tuxedoユーザーズ・ガイド
10g (10.1.3.1.0)
B31895-01
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1概要

この項では、OracleAS Adapter for Tuxedoの機能とアーキテクチャの概要について説明します。

この項の構成は、次のとおりです。

OracleAS Adapter for Tuxedoの概要

OracleAS Adapter for Tuxedoには、次のアダプタが含まれています。

これらのアダプタは、Oracle Application Serverをレガシー・メインフレーム・アプリケーションに統合します。 OracleAS Adapter for Tuxedoは、BEA Tuxedoアプリケーション・サーバーで稼働するサービスをモデル化します。このBEA Tuxedoアプリケーション・サーバーには、Common Object Request Broker Architecture(CORBA)およびApplication to Transaction Monitor Interface(ATMI)の2つのプログラミング・インタフェースが用意されています。ATMIは、一連のCまたはCOBOLのプロシージャを使用してプロシージャ・ライブラリ・ベースのプログラミングを提供するプログラミング・インタフェースをサポートしています。ATMIでは、通信、トランザクションおよびデータ・バッファ管理用のインタフェースも提供しています。さらに、ATMIインタフェースとBEA Tuxedoシステムによって、トランザクション処理用のX/Open分散トランザクション処理(DTP)モデルが実装されます。

Adapter for Tuxedo

OracleAS Adapter for Tuxedoには、次の機能が含まれています。

  • OracleAS Adapter for Tuxedoが稼働しているプラットフォームへのダイレクト・アクセスの提供により、パフォーマンスが向上します。

  • Tuxedoサービスは相互作用の集合としてモデル化され、各相互作用は入力レコードと出力レコードとともに特定のTuxedoサービスにマップされます。

  • FMLとVIEWファイル、またはJOLTファイルのいずれかからTuxedoメタデータをインポートし、そのメタデータをOracle Connectのマッピング定義に変換することによって、Tuxedoシステムのメタデータ・スキーマを取得および保守します。

  • Tuxedo/T同期コールをサポートします。

  • Tuxedoメッセージ構造とXMLデータの間でマップを行います。

  • リソース・マネージャ(RM)として動作することによって、ローカル・トランザクションをサポートします。 このサポートは、アダプタでXMLトランザクション演算子に応答し、対応するATMIトランザクション・コールを発行することで実現します。バックエンド・サービスは、トランザクションのセマンティクスおよび実装を担当します。

  • Tuxedoサーバーでの完全なクライアント認証をサポートします。ユーザー名とパスワードの使用もオプションでサポートされています。

  • 次のバッファ・タイプがサポートされています。

    • STRING

    • VIEW: 16ビットと32ビットの両方がサポートされています。

    • CARRAY

    • FML: 16ビットと32ビットの両方がサポートされています。

    • XML

    • MBSTRING: BEA Tuxedoバージョン8.1以上でのみサポートされています。

  • Postイベント(EventBroker)がサポートされています。 これを使用すると、JavaアプリケーションがTuxedoイベントにサブスクライブし、J2CA 1.5メッセージ・インフローとしてイベントを受信できます。 イベントは、準拠ポリシーに従って1つ以上のキューにポストされます。

  • キューへのメッセージ書込み(エンキュー)がサポートされています。 これは、イベントが相互作用入力レコードとして定義されているenqueue相互作用を実行することにより、行われます。

OracleAS Adapter for Tuxedoはグローバル・トランザクションをサポートしていないため、分散トランザクションには関与できません。


関連項目:

『Oracle Application Server Adapter概要』 BEA Tuxedo関連のマニュアル

Adapter for Tuxedo/Q

OracleAS Adapter for Tuxedo/Qは、キューからメッセージを取り込むために使用します。 キューはアウトバウンド・チャネルとして参照されます。キューは論理的にアウトバウンド相互作用と同等です。

キューからメッセージを取り込むには、getEvents相互作用を実行します。 この相互作用は、自動的にアダプタ・スキーマに追加されます。 実行すると、すべてのメッセージがキューから取り込まれます。 また、すべての出力レコードを統合するレコードが作成され、相互作用出力レコードとして使用されます。

dequeue相互作用を使用すると、選択したメッセージをキューから削除できます。 実行すると、特定の属性を含むメッセージがキューから削除されます。

OracleAS Adapter for Tuxedoのアーキテクチャ

Oracle AS Adapter for Tuxedoのアーキテクチャは、次のコンポーネントで構成されています。

図1-1は、OracleAS Adapter for Tuxedoのコンポーネントを示しています。

図1-1 OracleAS Adapter for Tuxedoのアーキテクチャ

Oracle Application Server Adapter for Tuxedoのアーキテクチャ
「図1-1 OracleAS Adapter for Tuxedoのアーキテクチャ」の説明


関連項目:

『Oracle Application Server Adapter概要』

Oracle Application Serverとレガシー・アプリケーションの間の流れ

J2CA 1.5 Tuxedoアダプタは、アプリケーション・クライアントから受け取ったJ2CA相互作用の起動をXMLフォーマットに変換し、XMLフォーマットをレガシー・サーバー上のOracle Connectに渡します。 デーモンは、J2CA 1.5 Tuxedoアダプタ・クライアントから着信するリクエストをリスニングし、リクエストを処理するためにサーバー・プロセスに割り当てます。サーバー・プロセスのプロパティ(接続プーリングの要件など)は、デーモン内のワークスペース定義によって設定されます。サーバー・プロセスにはアプリケーション・エンジンのインスタンスが含まれています。このインスタンスがXMLフォーマットをTuxedoで理解できる固有の構造に変換し、バックエンド・アダプタに渡します。バックエンド・アダプタは、リポジトリに格納されているバックエンド・アダプタのメタデータとXMLから変換された着信データに基づいて相互作用を作成し、その相互作用をレガシー・アプリケーションに渡します。この実行の結果は、バックエンド・アダプタを使用してアプリケーション・エンジンに戻されます。結果は、XMLに変換され、クライアントに渡されます。