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Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31905-01
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C データベース・メンテナンス

この付録では、サポートされている各種データベースをOracle Web Services Manager(Oracle WSM)デプロイメントに接続する方法について説明します。

この付録は、次の項で構成されています。

Oracle WSMによるデータベースの使用方法

Oracle WSMデータベースでは、次のOracle WSMコンポーネントからの情報を格納します。

Oracle WSMデータベースは、Oracle WSM Monitorによって生成されるパフォーマンス・メトリック関連のRAWデータとコンパイル済データの格納にも使用されます。

Oracle Lite 10g

Oracle WSMは、Oracle Lite Database 10gとバンドルされています。Microsoft Windows上にOracle WSMをスタンドアロン・インストールとして基本インストール・オプションでインストールすると、Oracle Lite 10gが自動的にインストールされます。

インストーラは、パラメータinstall.db.typeのプロパティ値がoracleに設定されていることを確認すると、Oracle WSMをインストールし、指定したデータベースに接続します。

wsmadmin initialize操作は、Oracle Web Services Managerに必要なデータベース表を自動的に作成します。次に、必要なデータをそれらの表にアップロードします。詳細は、「initialize」を参照してください。


注意:

Oracle Liteは、単一ホスト・マシンでのOracle WSMの動作確認と概念証明のデプロイメントに最適です。本番環境では動作保証されていません。Oracle WSMの本番デプロイメントをOracle 10gと統合する必要があります。

Oracle Liteのアンインストール

次の手順は、Oracle Liteのアンインストールの方法について説明しています。

バンドルされたOracle Liteインスタンスをアンインストールする手順

  1. コマンド・ウィンドウを開き、Oracle Liteをインストールしたディレクトリに移動します。

    Oracle Liteインストールのデフォルトの場所は、install.propertiesファイルのolite.install.homeプロパティの値によって示されます。

  2. コマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行します。

    wsmadmin uninstallOLite

    wsmadminコマンドを使用したOracle Liteのアンインストールの詳細は、「uninstallOLite」を参照してください。

Oracle 10g

Oracle 10gをOracle Web Services Managerと統合するには、次の作業を完了する必要があります。

  1. Oracle Web Services Managerをインストールし、表C-1に従ってデータベース・プロパティを設定する前に、install.propertiesファイルを変更します。

    表C-1 Oracle 10gのinstall.propertiesの設定

    プロパティ 説明

    db.type

    oracleを指定。

    db.driver.type

    thickまたはthinを指定。JDBC Thinドライバにより、100% Javaを使用してOracleデータにアクセスできます。Thickドライバは、Oracle固有のネイティブ・コード(非Java)を使用します。その結果、サイズがかなり大きくなり、クライアント側のインストールが必要になりますが、Thinドライバに比べパフォーマンスが向上します。

    db.host

    データベースのホストであるコンピュータのマシン名、IPアドレスおよびポートです。

    単一ノードの場合、host:portという構文で指定します。

    RACデータベースの場合、host1:port1^host2:port2^という構文で指定します。

    db.name

    Oracle Web Services Managerレジストリが存在するデータベース・インスタンスのサービス名(デフォルトはCCOREです)。

    db.userid

    データベースにログインするためのスキーマまたはアカウント。

    db.password

    db.useridで指定したアカウントに関連付けられたパスワード。

    db.type

    oracleを指定。


  2. コマンド・ウィンドウを開き、ORACLE_HOME\owsm\binに移動し、次のコマンドを実行して、Oracleデータベースを初期化します。

    wsmadmin initialize [database_server_password]

    wsmadmin initializeコマンドの使用方法の詳細は、「initialize」を参照してください。

パスワードの変更

セキュリティのために、パスワードを変更する必要があります。特に、データベース・パスワードは、定期的な変更が必要です。Oracle WSM環境では、単一のOracle WSMデータベースを使用することをお薦めします。ただし、Oracle WSMコンポーネントは、複数のデータベース・インスタンスをサポートできます。

次の手順は、Oracle WSMデータベースの単一インスタンスのデータベース・パスワードを変更する方法を説明しています。

単一データベース・インスタンスのパスワードを変更する手順

  1. ORACLE_HOME/owsm/bin/coresv.propertiesファイルのdb.password属性を編集します。

  2. コマンド・プロンプトから、次のコマンドを実行します。

    wsmadmin encodePasswords coresv.properties database_server_password

  3. コマンド・プロンプトから、wsmadmin copyDBConfigコマンドを実行します。

    wsmadmin copyDBConfig

  4. コマンド・プロンプトから、wsmadmin deployコマンドを実行します。

    wsmadmin deploy application_server_password component

詳細は、付録B「Oracle Web Services Manager WSMADMINコマンド」を参照してください。

次の手順は、Oracle WSMデータベースの複数インスタンスのデータベース・パスワードを変更する方法を説明しています。

複数のデータベース・インスタンスのパスワードを更新および調整する手順

  1. 各アプリケーションのアプリケーション・プロパティ・ファイル内の関連属性を更新します。これらは、ORACLE_HOME/owsm/config/application_nameにあります。

  2. すべてのデータベース・インスタンスのパスワードを更新および調整します。

  3. コマンド・プロンプトから、影響を受ける各ファイルに対してwsmadmin encodePasswordコマンドを実行します。

    wsmadmin encodePasswords path_to_file properties

  4. コマンド・プロンプトから、wsmadmin deployコマンドを実行します。

    wsmadmin deploy application_server_password component

詳細は、付録B「Oracle Web Services Manager WSMADMINコマンド」を参照してください。