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Oracle Web Services Manager管理者ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31906-02
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9 Oracle Web Services Managerシステムの管理

この章では次の項について説明します。

バックアップとリカバリ

Oracle Web Services Managerシステムのバックアップおよびリカバリの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

パスワードのセキュリティ

パスワード・ハッシュは、パスワードと同様、機密事項を扱うものです。暗号化されていない通信チャネルでは、パスワードやそのハッシュが送信されることはありません。オラクル社では、パスワードを安全に送信するために、Oracle Web Services Manager(Oracle WSM)のデプロイにおけるすべての通信ポイント間でHTTPSを使用することをお薦めします。

Oracle WSMは、セキュアなJDBC接続をサポートしません。

Webブラウザのセッション・タイムアウト間隔の変更

デフォルトでは、Web Services Manager Controlのブラウザ・セッションは、60分を過ぎるとタイムアウトします。セッション・タイムアウトを変更するには、次のファイルを編集します。

ORACLE_HOME/owsm/config/ccore/ui-config-common.properties

ui.session.timeoutパラメータを編集し、タイムアウトするまでにブラウザ・セッションがアクティブな状態を保つ時間(分)を入力します。

このパラメータを編集したら、wsmadmin deploy password controlコマンドを使用して、Web Services Manager Controlアプリケーションを再デプロイします。アプリケーションの再デプロイの詳細は、『Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド』を参照してください。

Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.1.0)リリースの一部としてOracle WSMをインストールした場合、ブラウザ・セッションの設定の詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』の第14章「OC4JのJava Single Sign-On」を参照してください。

Webサービスの非アクティブ化

次の理由から、サービスを非アクティブ化する必要があります。

サービスを非アクティブ化した場合、そのサービスを再度アクティブ化するには再登録する必要があります。Webサービスの登録の手順については、「ゲートウェイにWebサービスを追加するには」を参照してください。

Webサービスを非アクティブ化するには

  1. Web Services Manager Controlから、「ポリシー管理」をクリックして、「サービスの登録」を選択します。

  2. サービスを非アクティブ化するゲートウェイの「サービス」をクリックします。

  3. 非アクティブ化するサービスの「サービスの非アクティブ化」をクリックします。

Webサービスのプロパティの編集

ゲートウェイにサービスを登録した後、サービス・リストの表示に戻り、サービスの詳細を編集できます。たとえば、Oracle WSMの管理者グループおよびサポート・グループの追加、サービスの説明の更新、サービス・プロトコルの詳細情報や特定のサービスに強制されたポリシーの変更を行えます。

Webサービスのプロパティを編集するには

  1. Web Services Manager Controlのナビゲーション・ペインから、「ポリシー管理」「サービスの登録」を選択します。

  2. サービスを表示または編集するゲートウェイの「サービス」をクリックします。

    Web Services Manager Controlに、ゲートウェイの現在のサービス・リストが表示されます。

  3. 情報や詳細を表示または更新する特定のサービスの「編集」をクリックします。

    Web Services Manager Controlに、選択したサービスのパラメータ、アクセス権を持つグループおよびその他の情報が表示されます。

    このページから、サービスの説明の更新、サービス・プロトコルの詳細の変更(「プロトコル・パラメータの変更」)、特定のサービスに強制されたポリシーの変更(「ポリシーの変更」)、サービスに対してOracle WSMの変更権限および表示権限を付与されているOracle WSMグループの変更を行うことができます。


    注意:

    特定のサービス・ポリシーの情報を表示および編集することも可能です。これを行うには、「ポリシー管理」を選択して、「ポリシーの管理」メニュー・オプションをクリックし、ゲートウェイを選択してから、特定のサービスの「ビュー詳細」または「編集」を選択します。

  4. 変更を完了したら、「保存」をクリックします。

    Oracle WSMが変更を保存し、Web Services Manager Controlに確認のメッセージが表示されます。


    注意:

    Oracle WSMゲートウェイに登録されているサービスを変更すると、ゲートウェイ・リストの表示画面に「ポリシーのコミット」が赤で表示され、新しいポリシー情報でゲートウェイを更新するよう求められます。「コミット」をクリックして、サービスおよびポリシーに対して行われた変更でゲートウェイを更新します。

Webサービスの公開

ゲートウェイに登録されているWebサービスを他者が利用できるようにするには、次のURLを公開します。

http://hostname:port/gateway/inquiry?inspection.wsil

変数hostnameはアプリケーション・サーバーのホスト名、portはサーバーがリスニングしているポートです。

図9-1に、サンプル・ゲートウェイに登録されている3つのサービスを示します。

図9-1 ゲートウェイに登録されているサービス

図9-1の説明が続きます。
「図9-1 ゲートウェイに登録されているサービス」の説明

URLを入力すると、WSILファイルが自動的に生成され、そのゲートウェイに登録されているすべてのWebサービスがWSILファイルに追加されます。WSILが必要とするすべての情報は、サービス情報から抽出されます。

ポリシー強制ポイントの変更

ゲートウェイまたはエージェントを登録すると、Web Services Manager Controlを使用して「コンポーネント・プロパティの編集」ページに移動し、このページでコンポーネントを表示および変更できます。登録されたエージェントとゲートウェイは、コンポーネント・プロパティの変更を定期的に検索し、これらの変更はポリシー強制ポイントに通知されます。

「コンポーネント・プロパティの編集」ページに移動するには

  1. Web Services Manager Controlのナビゲーション・ペインから、「ポリシー管理」を選択して、「ポリシーの管理」を選択します。

  2. プロパティを編集するコンポーネントの「編集」アイコンをクリックします。

    「コンポーネント・プロパティの編集」ページが表示されます(図9-2)。

    図9-2 「コンポーネント・プロパティの編集」ページ

    図9-2の説明が続きます。
    「図9-2 「コンポーネント・プロパティの編集」ページ」の説明

  3. 「コンポーネント・プロパティの編集」ページから、次の操作を実行できます。

    • ゲートウェイまたはエージェントのプロパティを表示および編集します。

    • 「プロパティの追加」をクリックして、ゲートウェイまたはエージェントのプロパティを追加します。

    • 「登録の詳細」をクリックして、ゲートウェイまたはエージェントの「登録の詳細」ページに移動します。このページでは、コンポーネントの基本パラメータを表示および編集できます。

コンポーネントのプロパティを編集するには

コンポーネントのプロパティは、「コンポーネント・プロパティの編集」ページに表示されます。プロパティに関するヘルプについては疑問符(?)をクリックします。

  1. 「コンポーネント・プロパティの編集」ページから、目的のプロパティを編集して、「保存」をクリックします。

    確認のメッセージが表示されます。


    注意:

    確認のメッセージによって、この変更のコミットが求められます。

  2. 「OK」をクリックします。

  3. 変更を有効にするにはコミットします。

登録の詳細を表示および編集するには

  1. 「コンポーネント・プロパティの編集」ページから、「登録の詳細」をクリックします。

    「登録の詳細」ページが表示されます。

  2. このページでプロパティを変更して、「保存」をクリックします。

    確認のメッセージが表示されます。

  3. 「OK」をクリックすると、「コンポーネント・プロパティの編集」ページに戻ります。

  4. 「保存」をクリックします。

    確認のメッセージが表示されます。


    注意:

    確認のメッセージによって、この変更のコミットが求められます。

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 変更を有効にするにはコミットします。

新しいプロパティを追加するには

  1. 「コンポーネント・プロパティの編集」ページから、ページの上部にある「プロパティの追加」をクリックします。

  2. ページの下部にスクロールすると、複数のテキスト・ボックスがあります。プロパティの名前を入力して、リストからデータ型、デフォルト値(オプション)およびプロパティの簡単な説明を選択します。

  3. 「保存」をクリックします。

    確認のメッセージが表示されます。


    注意:

    確認のメッセージによって、この変更のコミットが求められます。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 変更を有効にするにはコミットします。

ポリシー強制ポイントの変更のコミット

ポリシー強制ポイントを登録すると、コンポーネントのプロパティおよびその登録の詳細を変更できます。また、新しいプロパティの追加や、ポリシー強制ポイントに割り当てられているポリシーの編集が可能です。これらの変更を有効にするには、Oracle WSMデータベースの変更をコミットする必要があります。

変更をコミットするには

  1. Web Services Manager Controlのナビゲーション・ペインから、「ポリシー管理」を選択して、「ポリシーの管理」を選択します。

  2. 「コンポーネントのリスト」で、目的のゲートウェイまたはエージェントの「ポリシー」をクリックします。

  3. 「ポリシー」ページで、「ポリシーのコミット」フィールドが赤いテキストで表示された場合、「コミット」をクリックして、ポリシー強制ポイントに対して行われた未処理の変更をコミットします。

    図9-3 赤いテキストの「ポリシーのコミット」フィールド

    図9-3の説明が続きます。
    「図9-3 赤いテキストの「ポリシーのコミット」フィールド」の説明

    ページが更新され、コミット・リンクは、「ポリシーはコミットされています」というメッセージに置き換えられます。

    図9-4 ポリシーがコミットされたことを示す「ポリシー」ページ

    図9-4の説明が続きます。
    「図9-4 ポリシーがコミットされたことを示す「ポリシー」ページ」の説明