Oracle HTTP Server スタンドアロン・デプロイの管理Apache 2.0ベース 10g(10.1.3.1.0) B31848-02 |
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この章では、Oracle HTTP Serverおよびサーバー管理者オプションの設定方法と、ファイル位置の指定方法について説明します。
記載されている内容は、次のとおりです。
該当する場合は、Apache Software Foundationのマニュアルを参照しています。
次のディレクティブを使用して、基本的なOracle HTTP Server機能と管理者機能を設定します。これらのディレクティブは、httpd.conf
ファイルのMain Server Configuration部分にあります。
サーバーでリダイレクションURLの作成に使用するホスト名を設定できます。末尾にスラッシュ(/)がない場合も、このホスト名でディレクトリにアクセスできます。
たとえば、実際のマシンのメイン名がmain.company.com
の場合、ServerName www.company.com
が使用されます。
URLを同じサーバーにリダイレクトするときに使用するホスト名とポートを指定します。
On
: サーバーではServerNameで設定したホスト名とポートの値が使用されます。これはデフォルト設定です。
Off
: サーバーではリクエストで指定したホスト名とポートが使用されます。例: UseCanonicalName On
クライアント側で発生するすべてのデフォルト・エラー・メッセージに含まれる電子メール・アドレスを作成します。このディレクティブは、特定のサーバー用に別個の電子メール・アドレスを作成する場合に役立ちます。
例: ServerAdmin you@your.emailaddress
エラー・メッセージなど、戻されたレスポンスを作成したサーバーを、様々なプロキシからサーバー側で認識できるようにします。
on
: 戻されたドキュメントに、ServerNameやサーバーのバージョン番号などの情報を含むフッターが作成されます。これはデフォルト設定です。
email
: ドキュメントのServerAdminへのmailto:参照も作成されます。
off
: フッターおよびmailto:参照は作成されません。
例: ServerSignature On
エラー・メッセージなどにおいて、クライアントに戻されるサーバー情報を制御します。この情報には、サーバーの一般的なオペレーティング・システム・タイプの説明と、コンパイルされるモジュールが含まれます。
min(imal)
: サーバー名およびバージョンなどの情報が提供されます。
OS
: サーバー名、バージョンおよびオペレーティング・システムなどの情報が提供されます。
full
: サーバー名、バージョン、オペレーティング・システムおよびコンパイル済モジュールなどの情報が提供されます。
例: ServerTokens full
現行の仮想ホストの代替名を設定します。
次に例を示します。
<VirtualHost *> ServerName server.domain.com ServerAlias server server2.domain.com server2 ... </VirtualHost>
次のディレクティブを使用して、各種サーバー・ファイルの位置を制御できます。これらのディレクティブは、httpd.conf
ファイルのGlobal Environmentセクションにあります。
サーバーによるコア・ダンプ・ディレクトリを指定します。デフォルトはServerRootディレクトリです。このディレクティブは、UNIXにのみ適用されます。
例: CoreDumpDirectory /tmp
httpdによってファイルが処理されるディレクトリを設定します。Alias
などのディレクティブと一致しないかぎりは、サーバーにより、リクエストされたURLからのパスがドキュメント・ルートに追加され、静的コンテンツ用のドキュメントへのパスが形成されます。
例: DocumentRoot "/oracle/Apache/Apache/htdocs"
発生したエラーがサーバーによって記録されるファイルの名前を設定します。このファイル名の先頭にスラッシュ(/)がない場合は、ServerRootへの相対ファイル名とみなされます。このファイル名の先頭に縦線(|)がある場合は、エラー・ログ処理用に起動されるコマンドとみなされます。
例: ErrorLog "|/private1/oracle/Apache/Apache/bin/rotatelogs /private1/oracle/Apache/Apache/logs/error_log 43200"
Oracle HTTP Serverをコンパイルするときに使用するロック・ファイルへのパスをUSE_FCNTL_SERIALIZED_ACCEPT
またはUSE_FLOCK_SERIALIZED_ACCEPT
で設定します。デフォルト値を使用することをお薦めします。設定を変更するのは、主にlogsディレクトリにNFSがマウントされている場合で、これはロック・ファイルをローカル・ディスクに格納する必要があるためです。
例: LockFile /oracle/Apache/Apache/logs/httpd.lock
サーバーによってプロセス識別番号が記録されるPID
ファイルの位置を設定および変更できます。このファイル名の先頭にスラッシュ(/)がない場合は、ServerRootへの相対ファイル名とみなされます。
例: PidFile /oracle/Apache/Apache/logs/httpd.lock
このディレクティブは、一部のアーキテクチャで必須です。このディレクティブを使用して、親プロセスと子プロセス間の通信用にサーバーで使用されるファイルを設定します。アーキテクチャにスコアボード・ファイルが必要かどうかを確認するには、Oracle HTTP Serverを実行し、このディレクティブで指定したファイルが作成されるかどうかを調べます。アーキテクチャにスコアボード・ファイルが必要な場合は、このファイルが同時に複数のサーバー起動に使用されないことを確認する必要があります。
例: ScoreBoardFile /oracle/Apache/Apache/logs/httpd.scoreboard
conf
およびlogs
サブディレクトリを含むディレクトリを指定します。-f
オプションを指定してサーバーを起動する場合は、ServerRootを指定する必要があります。
例: ServerRoot /oracle/Apache/Apache
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