Oracle Containers for J2EE JSPタグ・ライブラリおよびユーティリティ・リファレンス 10g(10.1.3.1.0) B31854-01 |
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この章では、データベース・アクセスに関するカスタムJavaBeansクラスのうち廃止されたクラスをまとめています。
データベース・アクセスのためにOC4Jで提供される次のカスタムJavaBeansは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3)以降は廃止されます。oracle.jsp.dbutil
パッケージには、次のBeanが含まれています。
ConnCacheBean
では、データベース接続にOracle JDBCの接続キャッシング実装が使用されます。
DBBean
は、データベースの問合せを実行します。それ自体に接続機能がありますが、データ・ソースはサポートしません。
ConnCacheBean
が拡張するOracleConnectionCacheImpl
も廃止されます。
次の説明は、Oracle JDBCの操作知識があることを前提にしています。必要に応じて、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
データ・アクセスJavaBeansを使用するには、ojsputil.jar
ファイルがインストール済で、クラスパスに存在していることを確認してください。このファイルは、OC4Jのインストール時にインストールされます。XML関連のメソッドおよび機能については、xsu12.jar
(JDK 1.2.x)またはxsu111.jar
(JDK 1.1.x)のファイルも必要です。これらのファイルはOracle Application Serverに含まれています。
また、Oracle DatabaseおよびJDK 1.2以上の場合は、classes12.zip
などの適切なJDBCドライバ・クラスがインストール済で、クラスパスに存在している必要があります。
次の各項では、データ・アクセスJavaBeans(ConnBean
、ConnCacheBean
、DBBean
およびCursorBean
)の属性とメソッドについて、データ・ソースを使用する例を含めて説明します。
データベース接続には、oracle.jsp.dbutil.ConnCacheBean
を使用して、Oracle JDBCの接続キャッシング機能を使用し、JDBC 2.0の接続プーリングを使用します。接続キャッシングの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
ConnCacheBean
には、次のプロパティがあります。
user
: データベース・スキーマのユーザーID
password
: ユーザー・パスワード
URL
: データベース接続文字列
maxLimit
: このキャッシュによる許容最大接続数
minLimit
: このキャッシュに存在する最小接続数使用接続数がこの最小接続数に満たない場合は、キャッシュのアイドル・プールにも接続があります。
stmtCacheSize
: Oracle JDBCの文のキャッシング用キャッシュ・サイズstmtCacheSize
を設定すると、Oracle JDBCの文のキャッシング機能を有効にできます。Oracle JDBCの文のキャッシング機能と制限の詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
cacheScheme
: キャッシュのタイプこれは、次のいずれかのint
型定数によって示されます。
ConnCacheBean
クラスは、Oracle JDBC OracleConnectionCacheImpl
クラスに定義されているメソッドをサポートします。これにはプロパティに対する次のgetterメソッドとsetterメソッドも含まれます。
void setUser(String)
String getUser()
void setPassword(String)
String getPassword()
void setURL(String)
String getURL()
void setMaxLimit(int)
int getMaxLimit()
void setMinLimit(int)
int getMinLimit()
void setStmtCacheSize(int)
int getStmtCacheSize()
void setCacheScheme(int)
ConnCacheBean.DYNAMIC_SCHEME
、ConnCacheBean.FIXED_WAIT_SCHEME
またはConnCacheBean.FIXED_RETURN_NULL_SCHEME
を指定します。
int getCacheScheme()
ConnCacheBean.DYNAMIC_SCHEME
、ConnCacheBean.FIXED_WAIT_SCHEME
またはConnCacheBean.FIXED_RETURN_NULL_SCHEME
を戻します。
ConnCacheBean
クラスは、oracle.jdbc.pool.OracleDataSource
クラスから、プロパティおよび関連するgetterメソッドとsetterメソッドも継承します。これによって、databaseName
、dataSourceName
、description
、networkProtocol
、portNumber
、serverName
およびdriverType
の各プロパティのgetterメソッドとsetterメソッドが提供されます。これらのプロパティおよびそのgetterメソッドとsetterメソッドの詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
次のメソッドを使用して、接続をオープンおよびクローズします。
Connection getConnection()
ConnCacheBean
プロパティの設定を使用して、接続のキャッシュから接続を取得します。
void close()
接続とオープン中のカーソルをすべてクローズします。
ConnCacheBean
クラスは、Oracle JDBCのバッチ更新および行のプリフェッチを直接サポートしていませんが、getConnection()
メソッドで取得するConnection
オブジェクトのsetDefaultExecuteBatch(int)
メソッドおよびsetDefaultRowPrefetch(int)
メソッドをコールすることで、これらの機能を有効にできます。Connection
オブジェクトから作成したJDBCの文オブジェクトのsetExecuteBatch(int)
メソッドおよびsetRowPrefetch(int)
メソッドを使用することもできます。(バッチ更新は、プリコンパイルされたSQL文でのみサポートされます。)これらの機能の詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
問合せのみを実行するには、oracle.jsp.dbutil.DBBean
を使用します。
DBBean
には、次のプロパティがあります。
DBBean
には、次のようなプロパティのsetterメソッドとgetterメソッドが用意されています。
void setUser(String)
String getUser()
void setPassword(String)
String getPassword()
void setURL(String)
String getURL()
次のメソッドを使用して、接続をオープンおよびクローズします。
次のいずれかのメソッドを使用して、問合せを実行します。
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