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Oracle TopLink開発者ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B31861-01
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12 カスタマイズ

この章の内容は次のとおりです。

概要

TopLinkは、様々なリレーショナル・データ・ソースおよび非リレーショナル・データ・ソースに適応するように設計されています。

TopLink APIで直接サポートされていないデータ・ソースをTopLinkと統合するには、EISプロジェクト(「EISプロジェクト」を参照)またはXMLプロジェクト(「XMLプロジェクト」を参照)を使用することをお薦めします。

EISプロジェクトを使用すると、J2Cアダプタをサポートする非リレーショナル・データ・ソース、および索引付き、マップ済またはXMLなどのサポートされているEISレコード・タイプをTopLink対応のアプリケーションに統合できます。ターゲット・データ・ソース用のJ2Cアダプタが存在しない場合は、統合の際にアダプタの作成に専念できます。同時に、J2C仕様に準拠したアプリケーションを構築できます。これにはカスタム開発も必要ですが、TopLinkクラスを拡張するよりも効率的です。また、これによりその他の任意のプロジェクトでも活用できるJ2Cアダプタを提供し、プロジェクトの価値を高めます。

XMLプロジェクトを使用すると、TopLink対応のアプリケーションとWebサービスまたはその他のXMLメッセージ・ベースの設計を統合できます。

この章では、TopLink APIが提供するその他のカスタマイズ・オプションについても説明します。

カスタム・データ・タイプの作成

TopLinkでは、最も一般的なJavaデータ・タイプをすべてサポートします。表12-1では、カスタム・データ・タイプのサポートに使用できるTopLinkマッピング拡張機能をリストします。また、データ・タイプと独自のJavaタイプの間で変換が可能なオブジェクト・コンバータも作成できます。

表12-1 カスタム・データ・タイプのマッピング拡張機能

拡張機能 説明

「オブジェクト・タイプ・コンバータ」


一定数のデータ値をJavaオブジェクトと対応させる、ダイレクト・マッピングおよびダイレクト・コレクション・マッピングの拡張機能。スキーマの値がJavaの値と異なるときに、このコンバータを使用します。

「シリアライズ・オブジェクト・コンバータ」


マルチメディア・データなどのシリアライズ可能なオブジェクトを、XML文書またはデータベースのバイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)フィールドのBASE64要素などのデータ・ソースのバイナリ形式にマップできる、ダイレクト・マッピングおよびダイレクト・コレクション・マッピングの拡張機能。

「タイプ変換コンバータ」


データ・ソース・タイプをJavaタイプに明示的に対応させる、ダイレクト・マッピングおよびダイレクト・コレクション・マッピングの拡張機能。たとえば、Javaのjava.util.Dateをデータ・ソースのjava.sql.Dateにマップできます。

「シンプル・タイプ・トランスレータ」


XMLスキーマで定義した要素の<type>属性に基づいて、XML要素の値を該当するJavaタイプに自動的に変換する、ダイレクト・マッピングおよびダイレクト・コレクション・マッピングの拡張機能。


パブリック・ソースの使用

ほとんどのパブリック・クラスのソース・コードは、<TOPLINK_HOME>\jlib\source.jarで使用可能です。

これは、デバッグ目的のために提供されます。