- Beanクラス(bean class)
- Beanの実装。Beanは、ホームおよびリモート・インタフェースを使用してクライアントからアクセスされる。
E
- Enterprise JavaBeans(EJB)
- EJBは、サーバー側のドメイン・オブジェクトで、Javaを使用してエンタープライズ・アプリケーションを作成するためのコンポーネント・ベースの標準アーキテクチャに適している。分散型、トランザクション型およびセキュアとなるコンポーネントになるオブジェクトである。TopLink Workbenchでは、セッションBean、エンティティBeanおよびメッセージドリブンBeanの3種類のEJBを使用する。
J
- J2C
- J2EE Connector Architecture(J2C)アダプタは、JavaオブジェクトをXMLなどの非リレーショナル・データ・ソースに永続化するための手段である。
- J2EE
- Java 2 Platform Enterprise Edition(J2EE)は、エンタープライズ・アプリケーションを開発およびデプロイするための環境である。J2EEには、多層化されたWebベースのアプリケーションを開発するためのサービス群、APIおよびプロトコルが含まれている。
- J2EEコンテナ(J2EE Containers)
- J2EEコンテナは、Enterprise JavaBeans(EJB)用のランタイム環境であり、セキュリティ、ライフ・サイクル管理、トランザクション管理、デプロイ・サービスなどの基本機能が含まれている。J2EEコンテナは、通常、Oracle Containers for J2EEのようなJ2EEサーバーによって提供される。
- J2SE
- 中核となるJavaテクノロジ・プラットフォーム。アプレットとアプリケーションをJavaで記述、デプロイ、実行するためのソフトウェア・コンパイラ、ツール、ランタイム、およびAPIが装備される。
- Java Message Service(JMS)
- JMS APIは、分散コンピューティング環境内のコンポーネント間の非同期通信を可能にする通信プロトコルである。
- Java Naming and Directory Interface(JNDI)
- JDBC仕様では、JNDIネーミング・サービスを使用してデータベースへの接続を取得することを推奨している。TopLinkでは、この方法によるデータベース接続の取得をサポートしている。この機能を使用するには、
oracle.toplink.jndi.JNDIConnector
のインスタンスを作成および構成し、そのインスタンスをsetConnector
メソッドのプロジェクト・ログイン・オブジェクトに渡す。
- Java Transaction API(JTA)
- Java Transaction API(JTA)は、トランザクション・マネージャ、リソース・マネージャ、アプリケーション・サーバーおよび分散トランザクション・システムに含まれるトランザクション・アプリケーション間のインタフェースを指定する。
R
- RMI(Remote Method Invocation (RMI))
- Javaオブジェクトが他のJavaオブジェクトとリモート通信できるようにする一連のプロトコル。
T
- TopLinkのセッション・ブローカ(TopLink session broker)
- クライアント・アプリケーションが単一のTopLinkセッションで複数のデータベースに透過的にアクセスできるようにするメカニズム。
V
- ValueHolder
- データベースへのアクセスを遅延させるためにTopLinkで使用されるラップ・オブジェクト。
あ
- アイデンティティ・マップ(identity map)
- パフォーマンスの向上とオブジェクト・アイデンティティの保持のために、オブジェクトのキャッシュに使用されるマップ。
- 「オブジェクト・アイデンティティ」も参照。
い
- インスタンス化(instantiate)
- Javaクラスのインスタンスを作成すること。
- インダイレクション(indirection)
- インダイレクション・オブジェクトは、別のオブジェクトの代理として機能するオブジェクトである。TopLinkでは、インダイレクションはValueHolderにより実装される。ValueHolderは、いずれかのオブジェクト・リレーションシップの代理として機能することで、データベース・アクセスを遅延させる。
- インメモリー問合せ(in-memory query)
- 共有セッション・キャッシュに対して実行される問合せ。
え
- 永続化(persist)
- オブジェクト・テクノロジ分野の用語で、Javaオブジェクトをデータ・ソースとして格納すること。
- エンティティBean(entity beans)
- 永続データ・オブジェクトを表すEJB。TopLinkでは、エンティティBeanを永続化するためにBean管理の永続性(BMP)およびコンテナ管理の永続性(CMP)の2つのスキームを使用する。
お
- オブジェクト・アイデンティティ(object identity)
- 各オブジェクトがアプリケーション内で1つのインスタンスのみによって表されるようにするためのもの。つまり、同じオブジェクトを複数取得しても、同一オブジェクトの複数コピーが返されるのではなく、同一オブジェクト・インスタンスへの参照が返されるようにするためのもの。オブジェクト・アイデンティティが損われると、オブジェクト・モデルが破損することがある。
- 「アイデンティティ・マップ」も参照。
- オプティミスティック・ロック(optimistic locking)
- 書込みロックとも呼ばれ、オブジェクトへの無制限の読取りアクセスを許可する。オブジェクトがクライアントに最後に読み取られて以降に他のクライアントにより変更されていない場合にのみ、クライアントはオブジェクトをデータベースに書き込むことができる。
- 「ペシミスティック・ロック」と比較。
か
- カスタムSQL(custom SQL)
- TopLinkで使用されるSQLのうち、TopLinkで生成されたのではないSQLをこう呼ぶ。ハードコードSQLおよびストアド・プロシージャ・コールがある。
く
- クライアント・セッション・ブローカ(client session broker)
- セッション・ブローカに関連付けられた各サーバー・セッションからのクライアント・セッションの集合。
- クラス(class)
- オブジェクトの1カテゴリ。クラスにより、データおよびメソッドをグループ化できる。
- クラス・インジケータ・フィールド(class indicator field)
- インスタンス化するサブクラスを指定する、ルート・クラスの表内のフィールド。
け
- 継承(inheritance)
- 子クラスがその親クラスの特性をどのように受け継ぐかを意味する。TopLinkでは、継承リレーションシップが維持される複数のデータベース実装方法がサポートされている。
こ
- コンテナ管理の永続性(container-managed persistence: CMP)
- 開発者またはデプロイ担当者によって指定された情報を使用して永続化を実行する、エンティティBeanを永続化するためのスキーム。
- 「Bean管理の永続性(BMP)」と比較。
さ
- 作業ユニット(unit of work)
- トランザクションをデータベース・レベルだけでなくオブジェクト・レベルでも実行可能にするトランザクション型のTopLinkセッション。オブジェクトへの変更は、作業ユニットがコミットされるまで、グローバルには表示されない。
- サービス・チャネル(service channel)
- 複数のセッションが同一コーディネート・キャッシュに参加するためにサブスクライブするTopLinkのコーディネート・キャッシュ・チャネルの名前。
し
- 式(expressions)
- TopLinkでSQLの条件句に相当するもの。TopLinkの式は、
Expression
およびExpressionBuilder
クラスを使用して指定される。
- 失効したデータ(stale data)
- キャッシュしたが、キャッシュ内のオブジェクトがデータ・ソースにコミットされた最新バージョンでない場合のキャッシュ内データ。
- 従属クラスパス(IBM WebSphere)(dependent class path (IBM WebSphere))
- Bean以外のクラスが指定される場所。TopLinkでは、Beanクラスもここに含まれる必要がある(プロジェクトで参照されるため)。
- 主キー(primary key)
- データ・ソース内のレコードを一意に識別するフィールド(またはフィールドの組合せ)。
せ
- セッションBean(session beans)
- ビジネス・オペレーション、タスクまたはプロセスを表すEJB。TopLinkでは、セッションBeanを使用して、Beanがアクセスする標準Javaオブジェクトを永続化することや、他のレガシー・アプリケーションをラップすることが可能である。
- 接続プール(connection pool)
- 単一データ・ソースへの再利用可能な接続の集合。
そ
- 属性(attribute)
- クラスまたはオブジェクトの変数。TopLinkでは、属性によりクラスのすべてのインスタンス変数が記述される。各属性には単一のマッピングが含まれている。属性には、Integerなどのプリミティブ・データの他、
String
やDate
など単純Javaタイプが格納される。
た
- ダイレクト・マッピング(direct mapping)
- オブジェクト属性を表に直接格納する方法は、基本的に次の2つである。
-
- 属性タイプがデータベース・タイプと同等な場合、情報は直接格納できる。
-
- 属性のタイプと論理的に同等なデータベース・プリミティブ・タイプがない場合、データベースとの間で変換が必要である。
- TopLinkでは5つのクラスのダイレクト・マッピングが用意されている。
- 「リレーションシップ・マッピング」と比較。
ち
- 直接アクセス(direct access)
- TopLinkのデフォルトでは、オブジェクトの属性をデータベースに書き込むとき、またはオブジェクトの属性をデータベースから読み取るときに、public属性に直接アクセスする。
- 「メソッド・アクセス」と比較。
て
- ディスクリプタ(descriptors)
- オブジェクトの属性とリレーションシップをリレーショナル・データベース表でどのように表現するかを記述するTopLinkオブジェクト。TopLinkディスクリプタは、デプロイメント・ディスクリプタとは異なるが、類似した役割を果す。
- データ定義言語(data definition language: DDL)
- Structured Query Language(SQL)のデータ定義部分。TopLink Workbenchでは、目的のデータベースでの表の作成に使用可能なDDL作成スクリプトを生成できる。
- データベース・セッション(database session)
- データベース・セッションは、1つの接続で1ユーザーのすべてのデータ・ストア・リクエストを処理する単純なスタンドアロン・アプリケーションのために、単一のデータ・ストア接続をクライアント・アプリケーションに提供する。
- デフォルト・マッピング(default mapping)
- リレーショナルの永続フレームワークの用語で、フレームワークにオブジェクトのディスクリプタ・メタデータ(マッピング、ログイン・データ、データベース・プラットフォーム、ロック、および外部キーなどが含まれる)を自動生成させることを指す。デフォルト・マッピングは、EJB 2.0 CMPアプリケーションとOC4Jを使用するTopLinkプロジェクトで利用できる。
- デプロイメント・ディスクリプタ(deployment descriptor)
- サーバー内にEJBをインストールするために必要な追加情報を提供する一連のXMLファイル。通常、セキュリティ、トランザクション、リレーションシップおよび永続性の情報が含まれる。
- 「ディスクリプタ」と比較。
と
- 問合せの最適化(query optimization)
- TopLinkでは、結合とバッチ読取りという2種類の問合せの最適化がサポートされている。これらの目的は、オブジェクトのグループの読取りに必要なデータベース・コール数を削減することで、データベース・アクセスを最適化することである。
- 問合せマネージャ(query manager)
- ディスクリプタによるデータベースへのアクセス方法を制御する、ディスクリプタ所有のオブジェクト。問合せマネージャは、独自のデフォルトのSQLを生成して、データベースに透過的にアクセスする。
- 独立したリレーションシップ(independent relationship)
- ソースとターゲットが独立して存在するpublicオブジェクトであるリレーションシップ。一方のオブジェクトを破棄したからといって他方のオブジェクトが破棄されることはない。
- 「プライベート・リレーションシップ」と比較。
な
- 名前付き問合せ(named query)
- セッションで後から取得および実行できるように、名前を付けて作成および格納する、TopLink問合せの一種。
に
- 認証(authentication)
- データ・ソースがユーザーのアイデンティティを検証し、そのユーザーに特定のアクションを実行するために十分な権限があるかどうかを確認するための手段。
は
- パケット(packet)
- パケット交換ネットワークを介して送信されるメッセージの断片。データのみでなく宛先アドレスも含んでいることが、パケットの主な特徴の1つである。
- パケットの有効時間(packet time-to-live)
- セッション・データ・パケットが失効するまでのホップ数。デフォルトは2。
- 「パケット」も参照。
- ハブ(hub)
- ネットワーク内の複数のデバイスに共通の接続ポイント。
ふ
- フェッチ・グループ(fetch group)
- 最初にロードするオブジェクト属性のサブセットを定義しておき、それら以外の属性はリクエストに応じてロードするパフォーマンス拡張機能。
- プライベート・リレーションシップ(private relationship)
- ターゲット・オブジェクトがソース・オブジェクトのプライベート・コンポーネントであるとみなされるリレーションシップ。ターゲット・オブジェクトは、ソースなしで存在できず、ソース・オブジェクトを介してのみアクセスできる。さらに、ソース・オブジェクトが破棄されると、ターゲット・オブジェクトも破棄される。
- 「独立したリレーションシップ」と比較。
- ブランチ・クラス(branch class)
- 永続スーパークラスの他にサブクラスを持つクラス。デフォルトでは、ブランチ・クラスに対して実行された問合せにより、ブランチ・クラスおよびそのサブクラスのインスタンスが返される。ただし、ブランチ・クラスの構成方法によっては、ブランチ・クラスに対する問合せ時にサブクラスのインスタンスを省いて、ブランチ・クラス自体のインスタンスのみを返すこともできる。
- 「リーフ・クラス」と比較。
へ
- ペシミスティック・ロック(pessimistic locking)
- 常に1クライアントのみがオブジェクトを編集するように、オブジェクトを編集する前にロックすること。
- 「オプティミスティック・ロック」と比較。
ま
- マッピング(mappings)
- 個々のJavaオブジェクトおよび属性とデータ・ソースとの関係を記述したもの。
め
- メソッド・アクセス(method access)
- アプリケーションでは、属性へのアクセッサ・メソッドを登録する。
- 「直接アクセス」と比較。
- メッセージドリブンBean(message-driven beans)
- 非同期Java Message Service(JMS)メッセージを処理するEJB。TopLinkのクライアントにとっては、メッセージドリブンBeanは単なるJMSコンシューマであり、対話状態およびホームまたはリモート・インタフェースはない。
り
- リーフ・クラス(leaf class)
- このクラスには、階層内の永続スーパークラスはあるが、サブクラスはない。リーフ・クラスに対して実行された問合せにより、リーフ・クラスのインスタンスのみが返される。
- 「ブランチ・クラス」と比較。
- リモート・セッション(remote session)
- リモート・セッションは、クライアント側セッションの1つで、サーバー側の対応するクライアント・セッションおよびサーバー・セッションとRMIを介して通信する。リモート・セッションでは、クライアント側とサーバー側との間で、オブジェクト・アイデンティティとマーシャリングおよびアンマーシャリングを処理する。
- リレーションシップ(relationship)
- TopLinkにおいて、2つのTopLink対応オブジェクト間で持たれている参照関係。
- リレーションシップ・マッピング(relationship mapping)
- 永続オブジェクトでは、リレーションシップ・マッピングを使用して、他の永続クラスのインスタンスへの参照を格納する。適切なマッピング・クラスは、主にリレーションシップのカーディナリティによって選択される。TopLinkでは5クラスのリレーションシップ・マッピングが用意されている。
- 「ダイレクト・マッピング」と比較。
ろ
- ロック・ポリシー(locking policy)
- あるユーザーが別のユーザーの作業を上書きしないようにするためのメカニズム。TopLinkのディスクリプタでは、オプティミスティックおよびペシミスティック・ロック・ポリシーが用意されている。