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Oracle Application Server mod_plsqlユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)

B31864-01
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1 mod_plsqlの構成

この章では、mod_plsqlの設定および使用方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

1.1 前提条件の確認

mod_plsqlを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。

1.2 必須パッケージのインストール

インストール後に、Oracle HTTP Server mod_plsqlを製品には含まれていないデータベースで使用する必要がある場合は、owaload.sqlスクリプトを使用して、追加の必須パッケージを手動でインストールする必要があります。


注意

Exportユーティリティを使用して全データベースのエクスポートを実行した場合でも、OWALOAD.SQLスクリプトをSYSで実行して、新規のターゲット・インスタンスにmod_plsqlを再インストールする必要があります。インポート/エクスポート・メカニズムでは、SYS内のオブジェクトはインポートされないため、PL/SQLツールキットをSYSにインストールする必要があります。  


  1. owaload.sqlファイルが入っているディレクトリに移動します。このディレクトリは、ORACLE_HOME/Apache/modpsql/owaです。

  2. SQL*Plusを使用して、SYSユーザーでOracle Databaseにログインします。

  3. 次の問合せを実行して、現在インストールされているOWAパッケージのリリースを確認できます。

    select owa_util.get_version from dual;
    
  4. SQLプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    @owaload.sql log_file  
    

    表1-1に、必須パッケージのインストール時のパラメータを示します。

    表1-1    必須パッケージのインストール時のパラメータ 
    エレメント  説明 

    owaload.sql 

    PL/SQL Web ToolkitパッケージをSYSスキーマにインストールします。また、データベースの全ユーザーがアクセスできるよう、パブリック・シノニムを作成してパッケージをパブリックにします。このため、データベースごとに1回のインストールのみ必要です。 

    log_file 

    インストール・ログ・ファイルです。ログ・ファイルを作成するための書込み許可があることを確認してください。 

  5. ログ・ファイルをスキャンして、エラーがないことを確認します。


    注意

    owaloadスクリプトは、データベース内にあるOWAパッケージの既存のリリースをチェックし、次の場合にのみ新しいリリースをインストールします。

    • OWAパッケージが存在しない場合。または

    • 古いバージョンのOWAパッケージが検出された場合。データベースに最新のOWAパッケージが存在する場合または新しいバージョンがインストールされている場合、owaloadスクリプトは何も処理を実行せず、その状況をログ・ファイルにレポートします。

     

  6. 手動で再コンパイルします。


    注意

    OWAパッケージをインストールすると、依存オブジェクトがすべて無効になることがあります。このパッケージは最初のアクセス時に自動的に再コンパイルされますが、再インストール後に手動で再コンパイルすることをお薦めします。 


    インストール後に、Select owa_util.get_version from dual;を実行して、OWAパッケージのリリースをチェックします。表示されたリリースが10.1.2.0.4以上であることを確認してください。

  7. 次へのパブリック・アクセスが付与されていることに注意してください。

    • OWA_CUSTOM

    • OWA

    • HTF

    • HTP

    • OWA_COOKIE

    • OWA_IMAGE

    • OWA_OPT_LOCK

    • OWA_PATTERN

    • OWA_SEC

    • OWA_TEXT

    • OWA_UTIL

    • OWA_CACHE

    • WPG_DOCLOAD

    • OWA_MATCH

  8. 次のパブリック・シノニムが作成されていることにも注意してください。

    • OWA_CUSTOM用のOWA_CUSTOM

    • OWA_CUSTOM用のOWA_GLOBAL

    • OWA用のOWA

    • HTF用のHTF

    • HTP用のHTP

    • OWA_COOKIE用のOWA_COOKIE

    • OWA_IMAGE用のOWA_IMAGE

    • OWA_OPT_LOCK用のOWA_OPT_LOCK

    • OWA_PATTERN用のOWA_PATTERN

    • OWA_SEC用のOWA_SEC

    • OWA_TEXT用のOWA_TEXT

    • OWA_UTIL用のOWA_UTIL

    • OWA_CUSTOM用のOWA_INIT

    • OWA_CACHE用のOWA_CACHE

    • WPG_DOCLOAD用のWPG_DOCLOAD

    • OWA_MATCH用のOWA_MATCH

1.3 PL/SQLアプリケーション用のDADの構成

Web対応のPL/SQLアプリケーションにアクセスするには、まず、mod_plsql用にPL/SQLデータベース・アクセス記述子(DAD)を構成します。DADは、mod_plsqlがデータベース・サーバーに接続してHTTPリクエストを実行する方法を指定する値のセットです。DADには、接続詳細の他、データベースでの各種操作およびmod_plsql全般にとって重要な構成パラメータが含まれています。mod_plsqlの構成パラメータの詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』の「mod_plsql」を参照してください。

1.4 mod_plsqlの構成へのアクセス

mod_plsqlの構成方法は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』の「mod_plsql」を参照してください。

1.5 mod_plsqlの診断結果

mod_plsqlは、HTTPを介してPL/SQLアプリケーションを起動することのできるOracle HTTP Serverモジュールです。Oracle HTTP Serverモジュールであるため、mod_plsqlのロギングはOracle HTTP Serverを介して行われます。

ロギングは、構成ファイルhttpd.confLogLevelパラメータで制御されます。通常、このファイルは次の場所にあります。

ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf

LogLevelの有効な値は次のとおりです。

この値は、これより上の値を対象に含みます。たとえば、LogLevelnoticeに設定した場合、noticewarnerrorcritalertおよびemergのメッセージが記録されます。LogLevelの値を変更した場合は、変更を有効にするためにOracle HTTP Serverを再起動する必要があります。

mod_plsqlログ・ファイルの内容

mod_plsqlの診断情報の場所は、httpd.confファイルのErrorLogというOracle HTTP Serverパラメータによって決定されます。このパラメータはErrorLogと呼ばれていますが、このパラメータによって記述されるファイルには、エラー・メッセージ以外の内容も含めることができます。ErrorLogパラメータの一般的な値は次のとおりです。

ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs/error_log

Oracle HTTP Serverエラー・ログには、2つのタイプのmod_plsqlメッセージが表示されます。

標準のmod_plsqlメッセージ

Oracle HTTP Serverエラー・ログに示される標準のmod_plsqlメッセージの例は、次のとおりです。

[Thu Jun 30 08:34:20 2005] [warn] mod_plsql: 'PlsqlCacheCleanupSize' is deprecated.

標準のmod_plsqlメッセージの内容は次のとおりです。


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