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Oracle Business Rules ランゲージ・リファレンス
10g (10.1.3.1.0)
B31865-01
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B Oracle Business Rules DMSインスツルメンテーション

Oracle Rules Engineはライブラリとして実行され、アプリケーションまたはアプリケーション・コンポーネントでルールを使用する際に使用されます。アプリケーションまたはコンポーネントの構成には、RuleSessionコンストラクタに渡すアプリケーション名を含めることができます。アプリケーション名が含まれる場合、その名前はDMS階層内で最上位レベルになります。これによって、Oracle Rules Engineランタイムの分析が容易になります。

RuleSessionインスタンスのメトリックを保持するには、インスタンスに名前を指定する必要があります。RuleSessionの名前を構成内に含めて、RuleSessionコンストラクタに渡すことができます。名前を指定しないでDMSを構成した場合は、Oracle Rules Engineによって名前が生成されます。

この付録の内容は次のとおりです。

B.1 Oracle Business Rules DMSインスツルメンテーションの有効化

DMSインスツルメンテーションのサポートはカプセル化されているため、Oracle Rules Engineは、oracle.rules.rl.dmsに定義されている一連のインタフェースを使用します。RuleSessionがDMS対応で作成されている場合は、rl_dms.jarをクラスパスに含める必要があります。そうでない場合、RuleSessionの構成に失敗します。

B.2 Oracle Business Rulesのメトリック

Oracle Business RulesのDMSメトリックは、RuleSessionの主要なコンポーネントを反映した階層に編成されています。RuleSessionのメトリックに対する階層内のパスは、次のとおりです(アプリケーションで指定する部分はイタリックになっています)。

/appName/rules/rl/rule_session_name/

RuleSessionに、workingMemoryruleset/ruleset_name/rule/rule_nameがあります。

ここには、1つ以上のルールセットがあります。mainという名前のルールセットが必ず存在し、各ルールセットには0個以上のルールがあります。ルール、ルールセット、作業メモリー、ルール・セッションおよびRLに対しては、DMS名詞が定義されます。DMS名詞タイプには、メトリックが含まれるDMSセンサーが含まれます。

B.2.1 Oracle Business Rulesのルール・メトリック

表B-1に、Oracle Business Rulesのルール・メトリックを示します。

表B-1 Oracle Business Rulesのルール・メトリック(RLRuleType)

メトリック 説明 単位

addActivation

アジェンダに追加された、このルールのアクティブ化の数

処理

removeActivation

アジェンダから削除された、このルールのアクティブ化の数

処理

clearActivations

reset()またはclearRule()によって削除されたアクティブ化の数

処理

activations

現在アジェンダに存在する、このルールのアクティブ化の数

処理

fire

このルールの起動済アクティブ化の数

処理


アジェンダに対するアクティブ化の追加および削除動作は、ファクトが更新されて再アサートされたときに発生します。削除された後に再度追加されたアクティブ化は有効な一致として存続します。これによって、各センサーの数が1つ増加します。これは、ファクトの更新によって、2つのトークン(削除トークンと追加トークン)がReteネットワーク上をフローするために発生します。

clearRule組込み関数を使用してルールを削除すると、そのルールのRLRuleTypeインスタンスは破棄され、すべてのデータが失われます。

B.2.2 Oracle Business Rulesのルールセット・メトリック

表B-2に、Oracle Business Rulesのルールセット・メトリックを示します。

表B-2 Oracle Business Rulesのルールセット・メトリック(RLRulesetType)

メトリック 説明 単位

rules

このルールセットに定義されているルールの数。このルールセット内にある各ルールのRLRuleTypeインスタンスからのメトリックが、ルールセット・レベルで集計されます。

処理


B.2.3 Oracle Business Rulesの作業メモリー・メトリック

表B-3に、Oracle Business Rulesの作業メモリー・メトリックを示します。

表B-3 Oracle Business Rulesの作業メモリー・メトリック(RLWorkingMemoryType)

メトリック 説明 単位

facts

作業メモリー内のファクトの数

処理

assert

新規ファクトのアサートの数

処理

re-assert

変更されたファクトのアサートの数

処理

retract

取り消されたファクトの数

処理

resetRetracts

reset関数の起動によって取り消されたファクトの数

処理


B.2.4 Oracle Business RulesのRuleSessionメトリック

表B-4に、Oracle Business RulesのRuleSessionメトリックを示します。

表B-4 Oracle Business RulesのRuleSessionメトリック(RLRuleSessionType)

メトリック 説明 単位

rulesets

このルール・セッションで定義されたルールセットの数

処理

reset

reset関数の起動回数

処理


reset関数は、RuleSessionの初期化中に1回起動されるため、reset関数の起動回数は、RuleSessionクライアントで起動された回数より常に1回多くなります。

RLRulesetTypesおよびRLRuleTypesからのメトリックは、DMSのロールアップ機能を使用して、ルール・セッション・レベルで集計されます。RLRuleTypeとは異なり、RLRuleSessionTypeのインスタンスは破棄されません。