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Oracle Application Server MapViewerユーザーズ・ガイド
10g(10.1.3.1.0)
B40016-01
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新機能および変更された機能

この項では、新規、またはOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)に含まれていた前のリリースのOracleAS MapViewer以降に変更された主要な機能について説明します。

Oracle Maps機能

Oracle Mapsとは、MapViewerの一部として提供される一連のテクノロジのことです。Oracle Mapsは、事前に生成されるベース・マップ画像タイルの自動キャッシング、使いやすいAjaxベースのWebマッピング・インタフェース、およびAjaxを介したアクセスも可能なOracle Spatialデータベース問合せによって駆動される強力な対象地物(FOI)層から構成されています。Oracle Mapsについては、第8章を参照してください。

Oracle Map Builderツール

Oracle Map Builderは、スタイル、テーマおよびベース・マップの作成と編集用のスタンドアロン型グラフィカル・ツールです。これは、以前のリリースで提供されたマップ定義ユーティリティに置き換わるものです。Oracle Map Builderの主要な機能としては、スタイル、テーマおよびベースマップの定義に対するWYSIWYG方式の編集とプレビュー、ワークフローを簡略化するウィザード、テキスト・ファイルに対するスタイル、テーマおよびベースマップ定義のインポートとエクスポートがあります。

Oracle Map Builderについては、第9章を参照してください。

拡張マップ・ラベリング

次の新機能によって拡張マップ・ラベリング機能が提供されます。

PL/SQL API: SDO_MVCLIENTパッケージ

MapViewerでは今回、PL/SQL Application Program Interface(API)をサポートしています。このAPIを構成しているPL/SQLパッケージSDO_MVCLIENTは、Oracleデータベースの内部からOracleAS MapViewerサービスにアクセスするOracleデータベース・ユーザーを対象としたものです。このパッケージは、OracleAS MapViewerのほとんどの機能を公開しており、中間層で動作する実際のOracleAS MapViewerサーバーとのやりとりを、mapリクエストを出すユーザーに代わってすべて処理します。PL/SQL APIについては、第6章を参照してください。

新しい高度なスタイル・タイプ: ドット密度、棒グラフ、コレクション

MapViewerでは、ドット密度(A.6.4項を参照)、棒グラフ(A.6.5項を参照)およびコレクション(A.6.6項を参照)という新しい高度なスタイルをサポートしています。コレクション・スタイルは、単一のレンダリング・パス内の複数のスタイルを結合し使用します。

TrueTypeフォント記号のサポート

MapViewerでは今回、TrueTypeフォント・ファイルを管理し、TrueTypeフォント内の任意の記号をMapViewerマーカーにすることができます。TrueTypeフォントベースのマーカー・スタイルについては、A.2.3項を参照してください。

カスタムな(外部)属性データ・プロバイダのサポート

MapViewerでは今回、(売上高のような)外部属性データとOracle Spatialに格納されているジオメトリを中間層で結合し、さらに強力なテーマ・マッピングを実行できます。外部属性データを使用したテーマ・マッピングについては、2.3.3.1項を参照してください。

スケール・バーのマッピング

MapViewerでは今回、使いやすく構成可能なスケール・バーをマップ上で使用できます。スケール・バーを追加するには、Java APIのクラスoracle.lbs.mapclient.MapViewerのメソッドsetScaleBar(ScaleBarDef sbar)を使用するか、Oracle Maps JavaScript APIのメソッドaddScaleBarを使用します。Oracle Maps機能については第8章、そのJavaScript APIについては8.4項を参照してください。

テーマ全体の透過性

外部WMS層も含め、どのテーマも今回は、マップのレンダリング時に特定の透過性を持つことができます。

ジオメトリおよびラベル・テキストの埋込み

MapViewerでは今回、ユーザー定義のOracle SQLオブジェクト・タイプ内の埋込みフィールドであるジオメトリおよびラベル・テキストをサポートしています。

WMSサービスの拡張

MapViewerでは今回、SDOからEPSG SRIDへのカスタマイズ可能なマッピング表(ファイル)をサポートしています。これにより、WMSユーザーは、MapViewerのWMSサービスを操作する際、EPSG SRIDを使用できます。

GeoRasterテーマを使用した画像処理オペレーション

MapViewerでは今回、mapリクエストでGeoRasterテーマに対する画像処理オペレーションをサポートしています。詳細は、3.2.19項<operation>要素の説明を参照してください。

クライアント側でのスタイルの作成

MapViewerアプリケーションの開発時は今回、クライアント側で動的スタイルを作成し、それをMapViewer.addStyle(name, StyleModel)という1つのメソッドを使用してmapリクエストに追加できるようになっています。

addStyleメソッドについては、4.3.4項を参照してください。

ベース・マップ・テーマに対するテーマ修飾子

今回は、新しい<theme_modifiers>要素を使用すると、ベース・マップ・テーマに対する動的テーマ修飾子を指定できるようになっています。これについては、3.2.17項を参照してください。

任意のスタイルのサンプル画像

今回は、シンプルなHTTPリクエストをMapViewerサーバーに発行すると、指定したMapViewerスタイルの表示方法を示すサンプル画像が返されるようになっています。たとえば、http://www.mycorp.com/mapviewer/omserver?sty=m.starというURLにHTTPリクエストを発行すると、その場所にMapViewerがデプロイされていれば、M.STARというスタイルを示す小さな画像が返されます。詳細は、2.2.4項を参照してください。