ヘッダーをスキップ

Oracle Communication and Mobility インストレーション・ガイド
10gリリース3(10.1.3)

B50836-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

2 Oracle Communication and Mobility Serverのインストール

この章では、Oracle Communication and Mobility Server(OCMS)のインストールを実行する方法について説明します。次の項目が含まれています。

高可用性環境でのOCMSインスタンス・クラスタのインストール

OCMSは、評価または開発用に単一ノードとしてインストールすることも、高可用性の本番トポロジ用に複数ノードにインストールすることもできます。高可用性の本番トポロジを実現するには、他のOCMSノードとともに1つ以上のEdge Proxyノードが必要です。Edge Proxyは、スケーラビリティと高可用性を提供します。Edge Proxyは、高度な本番レベルのトポロジに必要で、通常はSIP分散を提供するために使用されます。Edge Proxyは、SIPを認識しないロード・バランサとOCMSクラスタ間で使用された場合、OCMS SIPアプリケーション・サーバー間の着信SIPトラフィックを分散させます。

推奨されるデプロイ・トポロジと高可用性の構成の詳細は、『Oracle Communication and Mobility Server管理者ガイド』の「デプロイ・トポロジ」と「高可用性の構成」の章を参照してください。

クラスタ環境でのEdge Proxyを使用したOCMSの構成

管理者は、通常Edge Proxyを別々のノードにインストールします。Edge ProxyをOCMSインストールの一環としてインストールするには、Oracle Application Serverインストール・モードで実行する必要があります。Edge Proxyは、OPMNクラスタリングを通して複数のOCMSインスタンスを認識します。これには、各OCMSインスタンスが一意のOracleホームを参照するような、クラスタ化されたOracle Application Server 10.1.3.4環境が必要です。

インストールのサイズ設定

OCMSインストールに推奨されるEdge Proxyの数は、インストールのスケーラビリティおよび高可用性の要件と、SIPクライアントおよびOCMSインスタンスの数によって決まります。クラスタ化環境で高可用性を保証するには、少なくとも2つのEdge Proxyを使用することをお薦めします。SIPクライアントまたはOCMSインスタンス数の増加に応じて、Edge Proxyサーバーを追加できます。詳細は、『Oracle Communication and Mobility Server管理者ガイド』を参照してください。

3つ以上のOCMSインスタンスを含むOCMSの場合、Edge Proxyは通常個別にインストールされたOCMSインスタンスで、Edge Proxyアプリケーションのみで構成されます(つまり、
1つのOCMSインスタンスに対してEdge Proxyのみがインストールするように選択されます)。インスタンス数が2つ以下のOCMSの場合、Edge ProxyをOCMSインスタンスと同時にインストールできます。

複数インスタンス・インストールでのポートの割当て

OCMSのOCMSインスタンスとEdge Proxyのみのインスタンスの数を決定したら、各インスタンスに割り当てるポートを決定する必要があります。マシンが1台のインストールの場合、OCMSの各インスタンスには一意に定義されたポートが必要です。OCMSインストーラは、インストール時にポートが使用できることを確認します。例2-1は、1台のEdge Proxyサーバーを使用した複数インスタンスのOCMSでポートを割り当てる方法を示しています。

例2-1    1台のEdge Proxyを使用した複数インスタンスのOCMSでのポートの割当て

OCMS instance 1: Custom installation consisting of Edge Proxy only
Edge Proxy Port: 5060 (default)

OCMS instance 2: Typical installation
SIP Port: 5080 (user-configured during installation)

OCMS instance 3: Typical installation
SIP Port: 5090 (user-configured during installation)

OCMS instance 4: Typical installation
SIP Port: 5100 (user-configured during installation)

Edge Proxyのインストール

OCMSにEdge Proxyをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Universal Installerの「使用可能な製品コンポーネント」画面で、Edge Proxyコンポーネントを選択します。


    注意

    他のコンポーネントは選択せずEdge Proxyのみを選択する必要があります。 


  2. 「次へ」をクリックします。

  3. OCMSのインストールを完了します。

  4. opmnctl statusコマンドを実行して、Edge Proxyのステータスを確認します。

    インストール後、Edge Proxyは自動的に実行され、「Alive」のステータスを報告します。

  5. Oracle Universal Installerを実行し、上の手順を繰り返して、追加のEdge Proxyを構成します。

  6. 『Oracle Communication and Mobility Server管理者ガイド』の次の手順を実行します。

    • 高可用性のためのOCMS SIPコンテナの構成

    • 高可用性のためのEdge Proxyノードの構成

    • 高可用性SIPサーブレット・アプリケーションの構成

  7. このガイドの手順を使用して、Edge Proxy以外のOCMSインスタンスをインストールします。

    Edge ProxyとOCMSインスタンスすべてをインストールすると、Oracle Application Serverのインストール中に「AS Controlを起動」を選択した場合は、Oracle Application ServerインスタンスからEnterprise Manager経由でOCMSインストールのトポロジを表示できます。

Oracle Communication and Mobility Serverのインストール

OCMSをMicrosoft WindowsまたはLinuxオペレーティング・システムにインストールできます。

OCMSをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 実行中のSIPクライアント・アプリケーションを終了します。

  2. 使用しているオペレーティング・システムでインストール実行可能ファイルを実行します。

    • Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合、setup.exeを実行します。

    • Linuxオペレーティング・システムの場合、runInstallerを実行します。

    Oracle Universal Installerが起動し、Java 2 Platform, Standard Edition Development Kit(JDK)1.5.0.0.6を自動的にインストールします。

    「ようこそ」画面が表示されます。

    図2-1    「ようこそ」画面


    画像の説明


    注意

    Oracle Universal Installerの各画面には「ヘルプ」ボタンがあります。画面の詳細を確認するには、「ヘルプ」を使用します。 


  3. 「次へ」をクリックして、続行します。「ファイルの場所の指定」画面が表示されます。

  4. できればステージの場所は変更しないことをお薦めします。既存のOracle Application Serverにインストールするときは、インストール場所として既存のORACLE_HOMEを選択してください。どのフィールドも空白のままにしないでください。「次へ」をクリックして、続行します。

インストール・タイプの選択

この画面では、インストール・タイプを選択できます。

  1. 実行するインストール・タイプを選択します。

  2. 「次へ」をクリックして、続行します。「使用可能な製品コンポーネント」画面が表示されます。

プライマリ・サーバー・アドレスの指定

プライマリ・サーバー・アドレスは、クライアントがOCMSと通信するために使用するアドレスです。

図2-2    プライマリ・サーバー・アドレス画面


画像の説明

  1. ドロップダウン・メニューからプライマリ・サーバーのリスニング・アドレスを選択します。

  2. 「次へ」をクリックして、進みます。OC4J Adminパスワード画面が表示されます。

OC4J Adminパスワードの指定

スタンドアロン・モードでインストールしている場合は、OCMSインスタンスを停止するときにパスワードによる検証が行われます。

Oracle Application Serverモードでインストールしている場合は、管理者パスワードを入力すると、Oracle Application Serverによってこれらの資格証明の検証がすぐに行われます。

図2-3    OC4J Adminパスワード画面


画像の説明

  1. 管理者のユーザー名を入力します。

  2. 管理者のパスワードを入力します。

  3. 「次へ」をクリックして、進みます。Oracle DBの詳細画面が表示されます。


    注意

    これまでの初期画面の後では、インストールのための画面が表示される順序は、選択した製品およびコンポーネントに応じて異なります。次に説明する画面の順序は、インストールが同じ順序で行われるという意味ではありません。 


Oracle DBの詳細の指定

この画面を使用して、Oracleデータベースの詳細を入力します。

図2-4   


画像の説明

  1. 次のフィールドに値を入力します(データベースの資格証明はデータベースに接続するときに検証されます)。

    • SYSパスワード

    • ホスト名

    • ポート

    • SID

    • スキーマ接頭辞

    • スキーマ・パスワード(および確認用の同じパスワード)

    • サービス名

  2. 「次へ」をクリックして、進みます。

SDPデータファイル・ディレクトリ

この画面を使用して、SDPデータファイル・ディレクトリを指定するかどうかを指定します。

図2-5    SDPデータファイル・ディレクトリ画面


画像の説明

「次へ」をクリックして、進みます。

DBスキーマ

既存スキーマの再利用に対して「はい」または「いいえ」を選択し、「次へ」をクリックして進みます。前にSTUNサーバーのインストールを選択した場合は、STUNサーバー構成画面が表示されます。

図2-6    DBスキーマ画面


画像の説明

STUNサーバー構成の指定

STUNサーバーのインストールを選択した場合、プライマリおよびセカンダリのSTUNサーバーのホストとポートを入力するよう求められます。プライマリとセカンダリ両方のSTUNサーバーを構成する必要があります。

STUNサーバーのホストとポートを指定するには、次のようにします。

  1. プライマリ・ホスト・アドレス・フィールドにプライマリSTUNサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  2. プライマリ・ポートを入力します。

  3. セカンダリ・ホスト・アドレス・フィールドにセカンダリSTUNサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  4. セカンダリ・ポートを入力します。

  5. 「次へ」をクリックして、続行します。

テスト・ユーザーの構成

OCMSのインストール時に、複数の事前定義済テスト・ユーザーを作成できます。テスト・ユーザーを作成するには、「はい」をクリックしてから、「OK」をクリックして進みます。テスト・ユーザーの詳細画面が表示されます。

図2-7    テスト・ユーザー画面


画像の説明

テスト・ユーザーの詳細

この画面を使用して、テスト・ユーザーの詳細を入力します。

図2-8    テスト・ユーザーの詳細画面


画像の説明

  1. テスト・ユーザーの数には、1〜12から選択します。

  2. ユーザー名の接頭辞に、テスト・ユーザーの接頭辞を入力します。

    デフォルトの接頭辞はtest.userです。各テスト・ユーザーのユーザー名には、この文字列の接頭辞が付きます。

    たとえば、テスト・ユーザーの数で3を選択し、ユーザー名の接頭辞にtest.userと入力した場合、次のテスト・ユーザーが作成されます。

    test.user1@sip-domain
    test.user2@sip-domain
    test.user3@sip-domain


    警告

    このリリースのOCMSでは小文字のユーザー名がサポートされています。ユーザー名の接頭辞には、小文字のユーザー名のみを使用してください。  


  3. 「パスワード」に、テスト・ユーザーのパスワードを入力します。

    テスト・ユーザーごとにこのパスワードが必要です。

  4. 確認のため、「パスワード」に、テスト・ユーザーのパスワードをもう一度入力します。

  5. 「次へ」をクリックします。

SIPコンテナの構成

次のSIPコンテナ情報を指定します。

図2-9    SIPコンテナの構成画面


画像の説明

サマリー情報

OCMSインストールのサマリー画面には、インストール環境、インストールするコンポーネント、および構成した設定とポート番号が表示されます。

図2-10    「サマリー」画面


画像の説明

  1. 後で参照できるように、インストール構成セクションに表示されているポート番号などのインストールのサマリー情報を記録しておいてください。

    この情報は、SIPクライアントの構成時に必要です。

  2. すべてのインストールのサマリー情報が正しいことと、適切なOCMSアプリケーションがインストールされることを確認します。

  3. 「インストール」をクリックして、OCMSコンポーネントのインストールを開始します。選択した製品およびコンポーネントがすべてインストールされると、「インストールの終了」画面が表示されます。


    注意

    インストール中にエラーが発生した場合は、$HOME/oraInventory/logsのインストール・ログ・ファイルを調べてください。 


  4. 「終了」をクリックして、インストールを終了します。

Oracle Remote Method Invocation(RMI)ポートのリスト

Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)では、独自のRemote Method Invocation(RMI)/Oracle RMI(ORMI)プロトコルを使用して、OC4Jコンテナ間でEJBの相互起動ができます。Oracle RMIの詳細は、『Oracle Application Server Containers for J2EEサービス・ガイド』を参照してください。

特定のJMXアプリケーションがOracle RMIポートに接続する必要がある場合、RMIに割り当てられているポートを知る必要があります。RMIポートは、OPMN(Oracle Process Management and Notification)によって動的に割り当てられます。

次のコマンドを使用すると、最新のポート割当てが一覧表示されます。

opmnctl status -l

次に例を示します(わかりやすくするため、一部の列は省略されています)。

図2-11    opmnctlコマンドからの出力


画像の説明

表のports列には、opmnによって選択されたポートが表示されています。次の例は、OC4JのOCMSインスタンス(OC4J: ocms)に対応しています。

jms:12603,ajp:12503,rmis:12703,sip:5060,rmi:12403

OCMSインストールの確認

次の手順を実行して、OCMSが正しくインストールされ、動作していることを確認します。

  1. OCMSサーバーを起動し実行した状態で、次のコマンドを実行して、SIPコンテナがポート5060(デフォルトのSIPポート)でSIPトラフィックをリスニングしていることを確認します。

    netstat -a | grep 5060

    5060は、インストール中に選択したポート番号に置き換えてください。次の出力が表示されます。

    tcp 0 0 <hostname>:5060 *:* LISTEN
    udp 0 0 <hostname>:5060 *:*

  2. 次のOracle Enterprise Manager Webページに移動します。
    http://<ip_address>:<port_number>/em

    ポート番号には、次のいずれかの値を使用します。

    • スタンドアロン開発者モードのインストールの場合は、8888を使用します。

    • HTTPサーバーを使用したOracle ASインストールの場合は、HTTPサーバー・ポートを使用します。

    • HTTPサーバーを使用しないOracle ASインストールの場合は、7785を使用します。

    • HTTPSの場合は、Oracle ASインストールのHTTPSポートを使用します。

  3. OC4J管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

  4. OracleホームでOCMSのインストール・ディレクトリが指定されていることを確認します。

  5. サーバーのステータスが「稼働中」であることを確認します。

  6. 「アプリケーション」タブを選択します。

  7. インストールしたアプリケーションがデプロイされ、すべてが起動し、実行されていることを確認します。1つ以上のアプリケーションが、subscriberdataservicesの子アプリケーションとしてデプロイされている場合があります。

    標準インストールの場合、ocmsrouteloaderear、proxyregistrar、subscriberdataservicesおよびpresenceが表示されます。

  8. ホーム・ページに戻り、「アプリケーション」タブを選択します。

  9. JMX/システムMBeanブラウザを選択します。左側でSipContainerを展開し、SipServletContainerをクリックして、MBeanプロパティの値を確認します。

OCMSの確認はこれで完了です。

Oracle Communication and Mobility Serverの起動と停止

インストールが終了したら、Oracle Communication and Mobility Serverを起動することができます。次の手順で説明するように、OCMSを手動で起動または停止できます。

Linuxオペレーティング・システムでOCMSを起動するには、次のコマンドを入力します。

Linuxオペレーティング・システムでOCMSを停止するには、次のコマンドを入力します。

Windowsオペレーティング・システムでOCMSを起動するには、次のコマンドを入力します。

Windowsオペレーティング・システムでOCMSを停止するには、次のコマンドを入力します。

既存のApplication Serverへのインストールの場合は、次のコマンドを実行してOCMSを起動することもできます。

$ORACLE_HOME/bin/opmnctl startproc process-type=ocms

既存のApplication ServerでOCMSを停止するには次のようにします。

$ORACLE_HOME/bin/opmnctl stopproc process-type=ocms

Edge Proxyの起動と停止

既存のApplication Serverでは次のコマンドを使用してEdge Proxyを起動および停止できます。

$ORACLE_HOME/bin/opmnctl startproc process-type=EdgeProxy

既存のApplication ServerでEdge Proxyを停止するには次のようにします。

$ORACLE_HOME/bin/opmnctl stopproc process-type=ocms

削除

個々の製品またはコンポーネントを削除することはできません。製品を削除するためには、OCMSを削除する必要があります(Oracle Universal Installerを使用)。

インストールの問題のトラブルシューティング

ここでは、インストールに関連する問題を解決するための情報を示します(これらの問題は一部のユーザーで発生しています)。

ポートの競合

このガイドの「製品およびインストールの概要」の「ポート要件」で説明したとおり、OCMSではSIP、PresenceおよびEdge Proxyの通信に特定のポートを使用する必要があります。

「ポートが使用中かどうかの確認」の指示に従って、ポートが使用中かどうかを確認します。

競合がある場合は、ポート番号を変更するか、そのポート番号を使用している他のサービスを停止することができます。

インストール中のネットワーク接続の切断

OCMSのインストール中は、アクティブなネットワーク接続が必要です。

インストール中にネットワーク接続が切断するといった不測の事態が発生した場合、インストールは失敗します。installActions<data_time>.logファイル(Oracleインベントリ・ディレクトリ)を調べてこのイベントのログを確認します。


注意

製品の問題の詳細は、このドキュメントに付属するリリース・ノートを参照してください。 



戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2006, 2008 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引