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Oracle Communication and Mobility Server インストレーション・ガイド
リリース10.1.3 for HP-UX PA-RISC(64-bit)

E05483-03
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5 OCMSアップグレードの実行

この章では、OCMSリリース10.1.3.2からOCMSリリース10.1.3.3にアップグレードする手順について説明します。また、OCMS TimesTenおよび構成データ移行に関する内容も含まれます。次の項目が含まれています。

OCMSリリース10.1.3.2からOCMSリリース10.1.3.3へのアップグレード

OCMSリリース10.1.3.2のデプロイをリリース10.1.3.3にアップグレードする作業には、
OCMSのすべてのユーザー・データと構成データの移行が伴います。

OCMSリリース10.1.3.2のデプロイをアンインストールする前に、すべてのOCMS TimesTenデータおよび構成データを「OCMSリリース10.1.3.2のデータのバックアップ」の手順に従ってバックアップする必要があります。

OCMS TimesTenデータおよび構成データをリストアするには、「OCMSデータのリストア」の手順に従います。

OCMSリリース10.1.3.2のデータのバックアップ

この項では、OCMSリリース10.1.3.2のTimesTenデータおよび構成データをバックアップするためのスクリプトについて説明します。スクリプトを実行する前に、OCMSおよびTimesTenデーモンが実行されていることを確認してください。実行されていない場合、必要なデータがバックアップされません。

次のコマンドを入力して、OCMSリリース10.1.3.2のTimesTenデータおよび構成データをバックアップします。

perl ocms_upgrade_10132_10133.pl -backup ${BACKUP_DIRECTORY}
${ORACLE_HOME_10.1.3.2} [${TT_HOME}] 


注意

$TT_HOME引数はオプションです。指定しない場合、TimesTenデータはバックアップされません。 


OCMSデータをバックアップしたら、標準のOCMSアンインストーラを使用して、OCMSリリース10.1.3.2のデプロイをアンインストールする必要があります。アンインストール・スクリプト($ORACLE_HOME/_uninst内のuninstaller.bin)を実行する前に、OCMSおよびTimesTenを停止する必要があります。OCMSのアンインストールの完了後、標準のInstallShieldウィザードを使用してOCMSリリース10.1.3.3をインストールします。

OCMSデータのリストア

OCMSおよびTimesTenが実行されていることを確認し、次のコマンドを入力して、以前のOCMSリリース10.1.3.2のデプロイからバックアップしたOCMS TimesTenデータおよび構成データをOCMSリリース10.1.3.3のデプロイにリストアします。

perl ocms_upgrade_10132_10133.pl -restore ${BACKUP_DIRECTORY}
${ORACLE_HOME_10.1.3.3} [${TT_HOME}]

実行が開始されると、スクリプトによってリストア・プロセス中のOCMSの起動および停止が制御されます。


注意

$TT_HOME引数はオプションです。指定しない場合、TimesTenデータはリストアされません。TimesTenデータをリストアするには、先に「OCMSリリース10.1.3.2のデータのバックアップ」の手順に従って、TimesTenデータを含めるようにOCMSリリース10.1.3.2のデプロイをバックアップしておく必要があります。 


OCMSアップグレード・ツールの使用上の注意事項

OCMSアップグレード・ツールでは、OCMSのすべての一般構成(${ORACLE_HOME}/sdp/
conf
フォルダに保存されている構成と、JMXを通じて公開されている構成)をバックアップおよびリストアできます。このような構成データの例として、SIPポート、SIPレルム/ドメイン、ルート・ローダー構成などがあげられます。また、このツールでは、${ORACLE_HOME}/
sdp/edgeproxy/conf
に保存されているEdge Proxy構成も、使用可能であればバックアップおよびリストアできます。


注意

このツールは、OCMSアプリケーション固有の構成のバックアップまたはリストアには対応していません。特に、orion-application.xml、web.xml、sip.xmlなどのデプロイメント記述に対する独自の変更はサポートされません。必要な場合は、リストア・プロセスの完了後に、個々の状況に応じてアプリケーション固有の構成変更を手動で行います。 


アップグレード・ツールは、OC4JまたはOracle Application Serverのデプロイに固有の構成(HTTPポートや管理者パスワードなど)のバックアップまたはリストアにも対応していません。また、リリース10.1.3.2と10.1.3.3のデプロイ間でSIPコンテナのIPアドレスが異なるOCMSのアップグレードもサポートされません。必要な場合は、リストア・プロセスの完了後に、このような構成変更を手動で行います。

さらに、アップグレード・ツールは、プレゼンスXCAPデータの明示的なバックアップおよびリストアにも対応していません。通常、このようなデータは、XCAPサービスによってORACLE_HOMEの外部に存在するフォルダに永続化されます。この場合、リリース10.1.3.2をアンインストールしても、これらのデータは削除されません。XCAPConfigManager構成(XCAP永続ルートの場所を含む)もバックアップされます。このデータは、リリース10.1.3.3へのアップグレード後にリストアされます。したがって、通常は、プレゼンスXCAPデータを明示的にバックアップする必要はありません。

永続ルートがORACLE_HOME内の場所に設定されている場合、OCMSインストーラによって削除されます。この場合、アップグレード・ツールは、バックアップ操作を続行せずに、XCAPデータを別の場所に移動し、XCAPルートをORACLE_HOME以外の場所に設定するかどうかをユーザーに尋ねます。

バックアップ・モードでのスクリプト動作

バックアップ・モードでは、アップグレード・スクリプトは次の作業を実行します。

リストア・モードでのスクリプト動作

リストア・モードでは、アップグレード・スクリプトはOCMSのデプロイに適用可能な次の作業を実行します。


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