RMAPI (Resource Management (リソース管理) API) は、リソースタイプを実装するときに使用します。リソースタイプの鍵となる要素はコールバックメソッドです。コールバックメソッドとは、RGM から呼び出され、クラスタ上のリソースを制御するプログラムのことです。API はコールバックメソッドの引数と戻り値を定義します。
リソースタイプの必須コールバックメソッドは、起動メソッド (START または PRENET_START) と停止メソッド (STOP または POSTNET_STOP) だけです。
RMAPI は、次のカテゴリのコールバックメソッドを提供します。
メソッドの管理と初期化
START と STOP は、オンラインまたはオフラインにするグループ内のリソースを起動または停止します。
INIT、FINI、BOOT は、リソース上で初期化と終了コードを実行します。
管理サポートメソッド
VALIDATE は、管理アクションによって設定されるプロパティを確認します。
UPDATE は、オンラインリソースのプロパティ設定を更新します。
ネット関連メソッド
PRENET_START と POSTNET_STOP は、同じリソースグループ内のネットワークアドレスが「起動」に構成される前、または「停止」に構成された後に、特別な起動アクションまたは停止アクションを行います。
モニター制御メソッド
MONITOR_START と MONITOR_STOP は、リソースのモニターを起動または停止します。
MONITOR_CHECK は、リソースグループがノードに移動される前に、ノードの信頼性を査定します。
コールバックメソッドについての詳細は、第 4 章「RMAPI リファレンス」 と rt_callbacks(1HA) のマニュアルページを参照してください。また、コールバックメソッドの使用例については、第 5 章「サンプルアプリケーション」を参照してください。