Sun Cluster 3.0 データサービス開発ガイド

リソースタイプ

リソースタイプは、クラスタ上で実行されるソフトウェアアプリケーション、アプリケーションをクラスタリソースとして管理するために RGM がコールバックメソッドとして使用する制御プログラム、およびクラスタの静的な構成の一部を形成するプロパティセットからなります。RGM はリソースタイププロパティを使用して、特定のタイプのリソースを管理します。

ソフトウェアアプリケーションに加えて、リソースタイプは、他のシステムリソース (ネットワークアドレスなど) も表すことができます。

リソースタイプの開発者は、リソースタイププロパティを指定し、その値をリソースタイプ登録 (RTR) ファイルに設定します。リソースタイプ登録ファイルの形式は明確に定義されています。詳細は、「リソースとリソースタイププロパティの設定」rt_reg(4) のマニュアルページを参照してください。また、リソースタイプ登録ファイルの例については、「リソースタイプ登録ファイルの定義」を参照してください。

表 A-1 に、リソースタイププロパティのリストを示します。

クラスタ管理者は、リソースタイプの実装と実際のアプリケーションをクラスタにインストールして、管理コマンドで登録します。そして、登録手順で、リソースタイプ登録ファイルの情報をクラスタ構成に入力します。データサービスの登録手順については、『Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成』を参照してください。