Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのインストール

Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール

次の表に、Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールソフトウェアをインストールするために実行する作業を示します。

表 2-4 作業マップ : Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール

作業 

参照箇所 

Sun Management Center サーバー、ヘルプサーバー、エージェント、コンソールパッケージをインストールする 

Sun Management Center のマニュアル 

「Sun Management Center ソフトウェアのインストール条件」

Sun Cluster モジュールパッケージをインストールする 

「Sun Cluster モジュールを Sun Management Center 用にインストールする」

Sun Management Center サーバー、コンソール、エージェントプロセスを起動する 

「Sun Management Center ソフトウェアを起動する」

各クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する 

「クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する」

Sun Cluster モジュールを読み込んで、クラスタの監視を開始する 

「Sun Cluster モジュールを読み込む」

Sun Management Center ソフトウェアのインストール条件

Sun Management Center 製品 (以前の名称は Sun Enterprise SyMON) の Sun Cluster モジュールは、リソースグループの構成とクラスタの監視をするために使用されます。Sun Cluster モジュールパッケージをインストールする前に、以下の必要条件を確認してください。

Sun Cluster モジュールを Sun Management Center 用にインストールする

以下の手順を実行して、Sun Cluster モジュールコンソール、サーバー、ヘルプサーバーパッケージをインストールします。


注 -

Sun Cluster モジュールエージェントパッケージ (SUNWscsal および SUNWscsam) は、Sun Cluster ソフトウェアのインストール中にクラスタノードに追加されています。


  1. Sun Management Center のコアパッケージがインストールされていることを確認します。

    この手順には、各クラスタノードへの Sun Management Center エージェントパッケージのインストールが含まれます。インストール方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

  2. 管理コンソールで、Sun Cluster モジュールコンソールパッケージをインストールします。

    1. スーパーユーザーになります。

    2. CD-ROM からインストールする場合は、CD-ROM ドライブに Sun Cluster モジュールの CD-ROM を挿入します。

    3. /cdrom/SunCluster_3.0/Packages ディレクトリに移動します。

    4. Sun Cluster モジュールコンソールパッケージをインストールします。


      # pkgadd -d .SUNWscscn
      
    5. CD-ROM からインストールした場合は、CD-ROM を取り出します。

  3. サーバーマシンに、Sun Cluster モジュールサーバーパッケージである SUNWscssv をインストールします。

    手順 2 と同じ手順を実行します。

  4. ヘルプサーバーマシンに、Sun Cluster モジュールヘルプサーバーパッケージである SUNWscshl をインストールします。

    手順 2 と同じ手順を実行します。

  5. Sun Cluster モジュールパッチをインストールします。

    パッチの入手方法とインストール方法については、『Sun Cluster 3.0 ご使用にあたって』を参照してください。

次の作業

「Sun Management Center ソフトウェアを起動する」 に進み、Sun Management Center ソフトウェアを起動します。

Sun Management Center ソフトウェアを起動する

次の手順を実行して、Sun Management Center サーバー、エージェント、コンソールプロセスを起動します。

  1. スーパーユーザとして、Sun Management Center サーバーマシンで Sun Management Center サーバープロセスを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -S
    
  2. スーパーユーザとして、 Sun Management Center エージェントマシン (クラスタノード) ごとに Sun Management Center エージェントプロセスを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a
    
  3. Sun Management Center コンソールマシン (管理コンソール) で Sun Management Center コンソールを起動します。

    コンソールプロセスを起動するには、スーパーユーザである必要はありません。


    % /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c
    
  4. ログイン名、パスワード、サーバーのホスト名を入力し、「Login」をクリックします。

次の作業

「クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する」に進み、クラスタノードを監視対象のホストオブジェクトとして追加します。

クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する

次の手順を実行して、クラスタノードの Sun Management Center エージェントホストオブジェクトを作成します。


注 -

Sun Cluster モジュールの監視および構成機能を使用するには、クラスタ全体で必要なクラスタノードホストオブジェクトは、1 つだけです。ただし、そのクラスタノードが利用不能になると、ホストオブジェクトを通じてクラスタと接続することもできなくなります。したがって、クラスタに再接続するには、別のクラスタノードホストオブジェクトが必要となります。


  1. Sun Management Center のメインウィンドウで、「Sun Management Center Administrative Domains」プルダウンリストからドメインを選択します。

    作成する Sun Management Center エージェントホストオブジェクトがこのドメインに格納されます。Sun Management Center ソフトウェアのインストール中に、「Default Domain」が自動的に作成されています。このドメインを使用するか、別の既存のドメインを選択するか、新しいドメインを作成します。

    Sun Management Center ドメインの作成方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

  2. プルダウンメニューから「Edit」>「Create an Object」の順に選択します。

  3. 「Node」タブを選択します。

  4. 「Monitor via」プルダウンリストから、「Sun Management Center Agent - Host」を選択します。

  5. 「Node Label」および「Hostname」テキストフィールドにクラスタノードの名前 (phys-schost-1 など) を入力します。

    「IP」テキストフィールドは空白のままにしておきます。「Description」テキストフィールドはオプションです。

  6. 「Port」テキストフィールドに、Sun Management Center エージェントのインストール中に選択したポート番号を入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

    ドメインに Sun Management Center エージェントホストオブジェクトが作成されます。

次の作業

「Sun Cluster モジュールを読み込む」に進み、Sun Cluster モジュールを読み込みます。

Sun Cluster モジュールを読み込む

次の手順を実行して、クラスタ監視機能を起動します。

  1. Sun Management Center のメインウィンドウから、クラスタノードのエージェントホストオブジェクトをダブルクリックします。

    エージェントホストオブジェクトが 2 か所に表示されます。どちらをダブルクリックしてもかまいません。続いて、ホストオブジェクトの「Details」ウィンドウが表示されます。

  2. 階層のルート (最上部) にあるアイコンを選択して、強調表示します。

    このアイコンにはクラスタノード名が付けられています。

  3. プルダウンメニューから「Module」>「Load Module」の順に選択します。

    「Load Module」ウィンドウに、利用可能な各 Sun Management Center モジュールと、そのモジュールが現在読み込まれているかどうかが表示されます。

  4. 「Sun Cluster: Not loaded」(通常はリストの最下位にあります) を選択し、「OK」をクリックします。

    「Module Loader」ウィンドウに、選択したモジュールの現在のパラメータ情報が表示されます。

  5. 「OK」をクリックします。

    モジュールが読み込まれ、「Details」ウィンドウに Sun Cluster のアイコンが表示されます。

  6. 「Details」ウィンドウの「Operating System」カテゴリで、以下のいずれかの方法で Sun Cluster サブツリーを展開します。

    • ウィンドウ左側のツリー階層で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをクリックします。

    • ウィンドウ右側のトポロジ表示領域で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをダブルクリックします。

Sun Cluster モジュールの機能の使用方法については、Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプを参照してください。


注 -

Sun Management Center ブラウザの「Help」ボタンをクリックすると、Sun Cluster モジュールに固有のトピックではなく、Sun Management Center オンラインヘルプにアクセスします。


Sun Management Center 製品の使用方法については、Sun Management Center オンラインヘルプおよび Sun Management Center のマニュアルを参照してください。

次の作業

他のアプリケーションをインストールするには、各アプリケーションソフトウェアに付属のマニュアルと『Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成』を参照してください。リソースタイプの登録、リソースグループの設定、データサービスの構成については、『Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成』を参照してください。