各クラスタノードで次の手順を実行します。
各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。
各アプリケーションをアップグレードし、必要に応じてアプリケーション用のパッチを適用します。
インストール方法については、各アプリケーションのマニュアルを参照してください。
アプリケーションが共有ディスクに格納されている場合は、アプリケーションをアップグレードする前に、関連するディスクグループをマスターして、関連するファイルシステムを手作業でマウントする必要があります。
データサービスを追加します。
ノードの CD-ROM ドライブに Sun Cluster 3.0 データサービス CD-ROM を挿入します。
scinstall(1M) ユーティリティーを起動します。
# /scinstall |
対話形式の scinstall ユーティリティーを使用するときは、次のガイドラインに従ってください。
対話形式の scinstall では先打ち入力が可能です。したがって、次のメニュー画面がすぐに表示されなくても、何度も Return キーを押さないでください。
特に指定のある場合以外は、Control-D キーを押すと、関連のある一連の質問の最初か、メインメニューに戻ります。
データサービスを追加するには、4 (Add support for a new data service to this cluster node) を入力します。
プロンプトに従ってデータサービスを追加します。
CD-ROM を取り出します。
Sun Cluster データサービス用のパッチをインストールします。
パッチの入手方法とインストール方法については、『Sun Cluster 3.0 ご使用にあたって』を参照してください。
Sun Cluster 3.0 ソフトウェアにアップグレードする 2 つ目のノードを停止します。
2 つ目のノードは、最初のノード (スポンサーノード) が再起動するまで停止したままにしておきます。
phys-schost-2# shutdown -g 0 -y -i 0 |
クラスタの最初のノード (スポンサーノード) を再起動します。
最初のノードを再起動する前に、2 つ目のノードが停止していることを確認してください。2 つ目のノードを稼動させたままで最初のノードを再起動すると、定足数 (quorum) の確立に使用される票 (quorum vote) がまだ割り当てられていないため、2 つ目のノードがパニック状態になります。
phys-schost-1# shutdown -g 0 -y -i 6 |
最初のノードが完全に起動した後、2 つ目のノードを起動します。
phys-schost-2# boot |
両方のノードが再起動したら、両方のノードがクラスタメンバーになっていることをいずれかのノードで確認します。
# scstat -n Node Node Name: phys-schost-1 Status: Online Node Name: phys-schost-2 Status: Online |
クラスタ状態の表示方法の詳細については、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
定足数デバイスを割り当て、アップグレードを終了するには、「クラスタソフトウェアパッケージのアップグレードを完了する」へ進みます。