Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster データサービスの構成ガイドライン

この節では、Sun Cluster データサービスを構成するためのガイドラインを説明します。

アプリケーションバイナリの格納先の決定

アプリケーションソフトウェアおよびアプリケーション構成ファイルは、各クラスタノードのローカルディスク上、またはクラスタファイルシステム上にインストールできます。クラスタノードごとにソフトウェアと構成ファイルを置いた場合には、アプリケーションソフトウェアを後でアップグレードするときに、クラスタを停止せずに行えるという利点があります。ただし、ソフトウェアや構成ファイルの異なるコピーが存在するため、保守や管理をするファイルが増えるという欠点があります。

アプリケーションバイナリをクラスタファイルシステムに格納した場合、保守や管理をするコピーが 1 つだけになります。ただし、アプリケーションソフトウェアをアップグレードするためには、クラスタ全体でデータサービスを停止する必要があります。アップグレード時に多少の時間停止できるようであれば、アプリケーションおよび構成ファイルの 1 つのコピーをクラスタファイルシステムに格納するようにしてください。

クラスタファイルシステムの作成については、『Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのインストール』の計画に関する章を参照してください。

nsswitch.conf ファイルの内容の確認

nsswitch.conf ファイルは、ネームサービスの検索用の構成ファイルです。このファイルは、ネームサービスの検索に使用する Solaris 環境内のデータベースと、データベースの検索順序を決定します。

一部のデータサービスについては、「group」検索の対象をまず「files」に変更してください。ファイル内の「group」行を変更し、「files」エントリが最初にリストされるようにします。「group」行を変更するかどうかを判断するには、構成するデータサービスに関する章を参照してください。

Sun Cluster 環境の nsswitch.conf ファイルの構成方法については、『Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのインストール』の計画に関する章を参照してください。

クラスタファイルシステムの構成の計画

データサービスによっては、Sun Cluster の要件を満たす必要があります。特別な検討事項が必要かどうかを判断するには、そのデータサービスに関する章を参照してください。

クラスタファイルシステムの作成については、『Sun Cluster 3.0 ソフトウェアのインストール』の計画に関する章を参照してください。