Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成

Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティの構成

DNS リソースを作成するための必須拡張プロパティは、Confdir_list のみです。

すべての Sun Cluster プロパティについての詳細は、付録 A 「標準プロパティ」を参照してください。

Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティを構成する

通常、拡張プロパティは、Sun Cluster HA for DNS リソースの作成時に、Sun Management Center のクラスタモジュールを使用するか、scrgadm -x parameter=value コマンド行を使用して構成します。または、第 9 章で説明する手順を使用し、後で構成することもできます。

表 6-2 に、Sun Cluster HA for DNS の拡張プロパティを示します。拡張プロパティには、動的に更新されるものと、リソースが作成されたときにのみ更新されるものとがあります。調整の列は、いつプロパティを更新できるかを示しています。

表 6-2 Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティ

名前/データタイプ 

デフォルト 

範囲 

調整 

説明 

Confdir_ list (文字配列)

なし 

なし 

作成時 

パス名をコンマで区切ったリスト。各パス名は、DNS インスタンスの conf ディレクトリを含むディレクトリを示します。

DNS_mode

conf

なし 

作成時 

使用する DNS 構成ファイル。conf (named.conf) または boot (named.boot) を指定します。

Monitor_ retry_ count (整数)

0 - 2,147,483,641 

 

-1 は、再試行の数が無限であることを示す。 

任意の時点 

Monitor_retry_interval プロパティによって指定された時間範囲内に、プロセスモニターが障害モニターを再起動する回数。このプロパティは、障害モニターの再起動について制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。リソースの再起動は、システム定義プロパティの Retry_interval および Retry_count によって制御されます。

Monitor_ retry_ interval (整数)

0 - 2147483641 

 

-1 は、再試行の間隔が無限であることを示す。 

任意の時点 

障害モニターの失敗がカウントされる期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティ Monitor_retry_count で指定した値を超えた場合、プロセスモニターは障害モニターを再起動しません。

Probe_ timeout (整数)

30 

0 - 2,147,483,641 

任意の時点 

DNS インスタンスの検証に障害モニターが使用するタイムアウト値 (秒)