DNS リソースを作成するための必須拡張プロパティは、Confdir_list のみです。
すべての Sun Cluster プロパティについての詳細は、付録 A 「標準プロパティ」を参照してください。
通常、拡張プロパティは、Sun Cluster HA for DNS リソースの作成時に、Sun Management Center のクラスタモジュールを使用するか、scrgadm -x parameter=value コマンド行を使用して構成します。または、第 9 章で説明する手順を使用し、後で構成することもできます。
表 6-2 に、Sun Cluster HA for DNS の拡張プロパティを示します。拡張プロパティには、動的に更新されるものと、リソースが作成されたときにのみ更新されるものとがあります。調整の列は、いつプロパティを更新できるかを示しています。
表 6-2 Sun Cluster HA for DNS 拡張プロパティ
名前/データタイプ |
デフォルト |
範囲 |
調整 |
説明 |
---|---|---|---|---|
Confdir_ list (文字配列) |
なし |
なし |
作成時 |
パス名をコンマで区切ったリスト。各パス名は、DNS インスタンスの conf ディレクトリを含むディレクトリを示します。 |
DNS_mode |
conf |
なし |
作成時 |
使用する DNS 構成ファイル。conf (named.conf) または boot (named.boot) を指定します。 |
Monitor_ retry_ count (整数) |
4 |
0 - 2,147,483,641
-1 は、再試行の数が無限であることを示す。 |
任意の時点 |
Monitor_retry_interval プロパティによって指定された時間範囲内に、プロセスモニターが障害モニターを再起動する回数。このプロパティは、障害モニターの再起動について制御するのであって、リソースの再起動を制御するわけではありません。リソースの再起動は、システム定義プロパティの Retry_interval および Retry_count によって制御されます。 |
Monitor_ retry_ interval (整数) |
2 |
0 - 2147483641
-1 は、再試行の間隔が無限であることを示す。 |
任意の時点 |
障害モニターの失敗がカウントされる期間 (分)。この期間内に、障害モニターの失敗の数が、拡張プロパティ Monitor_retry_count で指定した値を超えた場合、プロセスモニターは障害モニターを再起動しません。 |
Probe_ timeout (整数) |
30 |
0 - 2,147,483,641 |
任意の時点 |
DNS インスタンスの検証に障害モニターが使用するタイムアウト値 (秒) |