クラスタトランスポートケーブルを無効にし、クラスタインターコネクトパスを一時的に停止する必要があることがあります。これは、クラスタインターコネクトで発生する問題の解決や、クラスタインターコネクトのハードウェアの交換に便利です。
ケーブルが無効な場合、このケーブルの 2 つの終端は構成されたままになります。トランスポートケーブルの終端として使用されているアダプタは削除できません。
クラスタノードでは、そのクラスタノードのメンバーとなるクラスタインターコネクトに、機能しているケーブルが少なくとも 1 つ接続されている必要があります。ケーブルを無効にする前には、必ず、ノードのクラスタインターコネクトの状態を確認してください。状態が冗長な場合、つまり別の接続が使用できる場合だけ、ケーブル接続を無効にします。ノードの最後の機能しているケーブルを無効にすると、そのノードはクラスタメンバーシップから外れます。
クラスタの任意のノードでスーパーユーザーになります。
ケーブルを無効にする前に、クラスタインターコネクトの状態を確認します。
# scstat -W |
2 ノードクラスタのいずれかのノードを削除しようとして「パス障害 (Path faulted)」などのエラーメッセージが表示された場合、この手順を続ける前に問題を調査してください。このような問題は、ノードパスが利用できないことを示しています。残りの正常なパスを削除すると、このノードはクラスタメンバーシップから外れ、クラスタが再構成されます。
scsetup ユーティリティーを起動します。
# scsetup |
「Main Menu」が表示されます。
2 (Cluster interconnect) を入力し、「Cluster Interconnect Menu」にアクセスします。
8 (Disable a transport cable) を入力してケーブルを無効します。
指示に従い、必要な情報を入力します。このクラスタインターコネクトのすべてのコンポーネントは無効になります。ケーブルのいずれかの終端のノード名およびアダプタ名の両方を入力する必要があります。
ケーブルが無効になっていることを確認します。
# scconf -p | grep cable |
次に、ノード phys-schost-2 にあるアダプタ qfe-1 のクラスタトランスポートケーブルを無効にする例を示します。
[任意のノードでスーパーユーザーになる] [scsetup ユーティリティを実行する] # scsetup [オプション 8 を入力する] *** Cluster Interconnect Menu *** Please select from one of the following options: ... 8) Disable a transport cable ... Option: 8 [要求された情報を入力する] >>> Disable a Cluster Transport Cable <<< ... Is it okay to continue (yes/no) [yes]? <Return> ... To which node is the cable attached? phys-schhost-2 Name of the adapter on "phys-schost-2"? qfe-1 Is it okay to proceed with the update (yes/no) [yes]? <Return> scconf -c -m endpoint=phys-schost-2:qfe1,state=disabled Command completed successfully. Hit ENTER to continue: <Return> [ケーブルが無効になっていることを確認する] # scconf -p | grep cable Transport cable: phys-schost-2:qfe1@0 ethernet-1@2 Disabled Transport cable: phys-schost-3:qfe0@1 ethernet-1@3 Enabled Transport cable: phys-schost-1:qfe0@0 ethernet-1@1 Enabled |