この節では、Sun Cluster 3.0 でサポートされるソフトウェアとメモリーの必要条件について説明します。
オペレーティング環境とパッチ − サポートされる Solaris のバージョンとパッチに関する情報は、Web サイト http://sunsolve.sun.com で参照できます。詳細は、「サポートされる Solaris のリリースとパッチ情報」を参照してください。
ボリューム管理ソフトウェア - Slstice DiskSuite 4.2.1 と VERITAS Volume Manager 3.0.4
データサービス (エージェント) - 表 1-1 に、サポートするデータサービスのバージョンと Sun Cluster のリソースタイプ名を示します。scinstall(1M) ユーティリティを使用してデータサービスをインストールする場合や、scrgadm(1M) ユーティリティを使用してデータサービスと関連付けられるリソースタイプを登録する際には、リソースタイプ名を指定します。
表 1-1 Sun Cluster 3.0 でサポートされるデータサービス
データサービス |
Sun Cluster のリソースタイプ名 |
アプリケーションのバージョン |
---|---|---|
Sun Cluster 3.0 HA for DNS |
dns |
Solaris 8 の DNS |
Sun Cluster HA for NFS |
nfs |
Solaris 8 の NFS v2,3 |
Sun Cluster HA for iPlanet Web Server |
iws |
iPlanet Web Server 4.1 |
Sun Cluster 3.0 HA for Netscape Directory Server |
nsldap |
Netscape Directory Server 4.11 |
Sun Cluster 3.0 HA for Oracle |
oracle |
ORACLE 8.1.6 (8i) |
Sun Cluster HA for Oracle Parallel Server |
なし |
ORACLE 8.1.6 (8i) |
Sun Cluster 3.0 HA for Apache |
apache |
Apache HTTP 1.39 |
『Sun Cluster 3.0 データサービスのインストールと構成』の第 5 章「Sun Cluster HA for Apache のインストールと構成」で、Apache の Web サイトから Apache Web Server をインストールする手順を説明しています。また、Apache Web Server は、Solaris 8 オペレーティング環境の CD-ROM からインストールすることもできます。詳細は、このマニュアルの「Solaris 8 CD-ROM から Apache をインストールする」を参照してください。
メモリーの要件 - Sun Cluster 3.0 では、通常の負荷を想定して構成されているノードに対しては、メモリーを追加する必要があります。追加するメモリーは 128M バイト + 10% となります。たとえば、スタンドアロンのノードに通常 1G バイトのメモリーが必要な場合、Sun Cluster 3.0 のメモリーの必要条件を満たすには 256M バイトを追加する必要があります。