Sun Cluster 3.0 U1 データサービス開発ガイド

リソースへの管理サポートの提供

リソース上での管理アクションには、リソースプロパティの設定と変更があります。このような管理アクションを行うために、API は VALIDATEUPDATE というコールバックメソッドを定義しています。

リソースが作成されたとき、および、リソースまたはリソースグループ (リソースを含む) のプロパティが管理アクションによって更新されるとき、RGM は VALIDATE 任意メソッドを呼び出します。RGM はリソースとそのリソースグループのプロパティ値を VALIDATE メソッドに渡します。RGM は、リソースタイプの Init_nodes プロパティが示す複数のクラスタノード上で VALIDATE を呼び出します (Init_nodes の詳細については、「リソースタイププロパティ」 または rt_properties(5) のマニュアルページを参照してください)。RGM は、作成または更新が行われる前に VALIDATE を呼び出します。任意のノード上でメソッドから失敗の終了コードが戻ってくると、作成または更新は取り消されます。

RGM が VALIDATE を呼び出すのは、リソースまたはリソースグループのプロパティが管理アクションを通じて変更されたときだけです。RGM がプロパティを設定したときや、モニターがリソースプロパティ StatusStatus_msg を設定したときではありません。

RGM は、任意の UPDATE メソッドを呼び出して、プロパティが変更されたことを実行中のリソースに通知します。RGM は、管理アクションがリソースまたはそのリソースグループのプロパティの設定に成功した後に、UPDATE を呼び出します。RGM は、リソースがオンラインであるノード上で、このメソッドを呼び出します。このメソッドは、API アクセス関数を使用して、アクティブなリソースに影響する可能性があるプロパティ値を読み取り、その値に従って、実行中のリソースを調節できます。