Sun Cluster 3.0 U1 データサービス開発ガイド

DSDL (Data Service Development Library (データサービス開発ライブラリ))

DSDL は RMAPI 上に構築されており、基盤となっている RGM のメソッド・コールバックモデルを保持しながら、より高いレベルで統合されたフレームワークを提供します。DSDL は、次のようなさまざまなデータサービス開発向けの機能を提供します。

ほとんどのアプリケーションにおいて、DSDL は、データサービスを構築するのに必要なほとんどまたはすべての機能を提供します。ただし、DSDL は低レベルの API に置き換るものではなく、低レベルの API をカプセル化および拡張するためのものであることに注意してください。事実、多くの DSDL 関数は libscha.so 関数を呼び出します。libscha.so 関数を直接呼び出すこともできますが、DSDL を使用することにより、データサービスの大半を作成することができます。DSDL 関数は libdsdev.so ライブラリとして実装されています。

DSDL の詳細については、第 5 章「DSDL (データサービス開発ライブラリ)」scds_calls(3HA) のマニュアルページを参照してください。