次の表に、Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールソフトウェアをインストールするために実行する作業を示します。
表 2-8 作業マップ : Sun Management Center 用の Sun Cluster モジュールのインストール
作業 |
参照箇所 |
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Sun Management Center サーバー、ヘルプサーバー、エージェント、コンソールパッケージをインストールする |
Sun Management Center のマニュアル |
Sun Cluster モジュールパッケージをインストールする | |
Sun Management Center サーバー、コンソール、エージェントプロセスを起動する | |
各クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する | |
Sun Cluster モジュールを読み込んで、クラスタの監視を開始する |
Sun Management Center (以前の名称は Sun Enterprise SyMON) の Sun Cluster モジュールは、リソースグループの構成とクラスタの監視をするために使用されます。Sun Cluster モジュールパッケージをインストールする前に、以下の必要条件を確認してください。
容量- Sun Cluster モジュールパッケージ用に、各クラスタノードに 25M バイトの容量があることを確認します。
Sun Management Center パッケージ - クラスタ以外のノードに、Sun Management Center サーバー、ヘルプサーバー、コンソールパッケージをインストールする必要があります。管理コンソールやその他の専用マシンを使用している場合は、管理コンソール上でコンソールを実行し、別のマシン上でサーバーを実行することで、パフォーマンスを向上できます。各クラスタノードに Sun Management Center エージェントパッケージをインストールする必要があります。
Sun Management Center のマニュアルに記載された手順に従って、Sun Management Center パッケージをインストールします。
Simple Network Management Protocol (SNMP) ポート - エージェント上に Sun Management Center をインストールするときは、エージェント (SNMP) の通信にデフォルトの 161、または他の番号のどちらを使用するかを選択します。このポート番号によって、サーバーはこのエージェントと通信できるようになります。後で監視用のクラスタを構成するときに参照できるように、選択したポート番号を控えておいてください。
以下の手順を実行して、Sun Cluster モジュールコンソール、サーバー、ヘルプサーバーパッケージをインストールします。
Sun Cluster モジュールエージェントパッケージ (SUNWscsal および SUNWscsam) は、Sun Cluster ソフトウェアのインストール中にクラスタノードに追加されています。
Sun Management Center のコアパッケージがインストールされていることを確認します。
この手順には、各クラスタノードへの Sun Management Center エージェントパッケージのインストールが含まれます。インストール方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。
管理コンソールで、Sun Cluster モジュールコンソールパッケージをインストールします。
サーバーマシンに、Sun Cluster モジュールサーバーパッケージである SUNWscssv をインストールします。
手順 2 と同じ手順を実行します。
ヘルプサーバーマシンに、Sun Cluster モジュールヘルプサーバーパッケージである SUNWscshl をインストールします。
手順 2 と同じ手順を実行します。
Sun Cluster モジュールパッチをインストールします。
パッチの入手方法とインストール方法については、『Sun Cluster 3.0 U1 ご使用にあたって』を参照してください。
Sun Management Center を起動します。
次の手順を実行して、Sun Management Center サーバー、エージェント、コンソールプロセスを起動します。
スーパーユーザとして、Sun Management Center サーバーマシンで Sun Management Center サーバープロセスを起動します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -S |
スーパーユーザとして、各 Sun Management Center エージェントマシン (クラスタノード) ごとに Sun Management Center エージェントプロセスを起動します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a |
Sun Management Center コンソールマシン (管理コンソール) で Sun Management Center コンソールを起動します。
コンソールプロセスを起動するには、スーパーユーザである必要はありません。
% /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c |
ログイン名、パスワード、サーバーのホスト名を入力し、「Login」をクリックします。
クラスタノードを監視対象のホストオブジェクトとして追加します。
「クラスタノードを Sun Management Center エージェントホストオブジェクトとして追加する」に進みます。
次の手順を実行して、クラスタノードの Sun Management Center エージェントホストオブジェクトを作成します。
Sun Cluster モジュールの監視および構成機能を使用するには、クラスタ全体で必要なクラスタノードホストオブジェクトは、1 つだけです。ただし、そのクラスタノードが利用不能になると、ホストオブジェクトを通じてクラスタと接続することもできなくなります。したがって、クラスタに再接続するには、別のクラスタノードホストオブジェクトが必要となります。
Sun Management Center のメインウィンドウで、「Sun Management Center Administrative Domains」プルダウンリストからドメインを選択します。
作成する Sun Management Center エージェントホストオブジェクトがこのドメインに格納されます。Sun Management Center ソフトウェアのインストール中に、「Default Domain」が自動的に作成されています。このドメインを使用するか、別の既存のドメインを選択するか、新しいドメインを作成します。
Sun Management Center ドメインの作成方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。
プルダウンメニューから「Edit」>「Create an Object」の順に選択します。
「Node」タブを選択します。
「Monitor via」プルダウンリストから、「Sun Management Center Agent - Host」を選択します。
「Node Label」および「Hostname」テキストフィールドにクラスタノードの名前 (phys-schost-1 など) を入力します。
「IP」テキストフィールドは空白のままにしておきます。「Description」テキストフィールドはオプションです。
「Port」テキストフィールドに、Sun Management Center エージェントのインストール時に選択したポート番号を入力します。
「OK」をクリックします。
ドメインに Sun Management Center エージェントホストオブジェクトが作成されます。
Sun Cluster モジュールを読み込みます。
「Sun Cluster モジュールを読み込む」に進みます。
次の手順を実行して、クラスタ監視機能を起動します。
Sun Management Center のメインウィンドウで、クラスタノードのアイコンを選択してマウスの右ボタンをクリックします。表示されたプルダウンメニューから、「Load Module」を選択します。
「Load Module」ウィンドウに、利用可能な各 Sun Management Center モジュールと、そのモジュールが現在読み込まれているかどうかが表示されます。
通常はリストの最下位にある「Sun Cluster: Not loaded」を選択し、「OK」をクリックします。
「Module Loader」ウィンドウに、選択したモジュールの現在のパラメータ情報が表示されます。
「OK」をクリックします。
モジュールが読み込まれ、「Details」ウィンドウに Sun Cluster のアイコンが表示されます。
「Details」ウィンドウの「Operating System」カテゴリで、以下のいずれかの方法で Sun Cluster サブツリーを展開します。
ウィンドウ左側のツリー階層で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをクリックします。
ウィンドウ右側のトポロジ表示領域で、カーソルを Sun Cluster モジュールのアイコンに合わせ、マウスのセレクトボタンをダブルクリックします。
Sun Cluster モジュールの機能の使用方法については、Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプを参照してください。
Sun Cluster モジュールの特定の項目のオンラインヘルプを参照するには、その項目にカーソルを合わせてマウスのメニューボタンをクリックし、ポップアップメニューから「Help」を選択します。
Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプのホームページにアクセスするには、「Cluster Info」アイコンにカーソルを合わせてマウスのメニューボタンをクリックし、ポップアップメニューから「Help」を選択します。
Sun Cluster モジュールのオンラインヘルプのホームページに直接アクセスするには、「Sun Management Center Help」ボタンをクリックしてヘルプブラウザを起動し、file:/opt/SUNWsymon/lib/locale/C/help/main.top.html にアクセスします。
Sun Management Center ブラウザの「Help」ボタンをクリックすると、Sun Cluster モジュールに固有のトピックではなく、Sun Management Center オンラインヘルプにアクセスします。
Sun Management Center の使用方法については、Sun Management Center オンラインヘルプおよび Sun Management Center のマニュアルを参照してください。
他のアプリケーションのインストール、リソースタイプの登録、リソースグループの設定、データサービスの構成をそれぞれ行います。アプリケーションソフトウェアに付属のマニュアルと『Sun Cluster 3.0 U1 データサービスのインストールと構成』を参照してください。