インストールと構成を行う前に、『Sun Cluster 3.0 U1 ご使用にあたって』にあるワークシートをチェックリストとして使用し、以降の手順を実行してください。
インストールを開始する前に、次の点を検討します。
サーバーのルートをどこに置くか。
変更されないファイルやデータは、各クラスタノードのローカルファイルシステムに格納できます。ただし、任意のクラスタノードから、データを参照または更新できるように、動的データはクラスタファイルシステムに置いてください。
1 つのノード上で複数の NDS インスタンスを使用する場合は、適切なネットワークリソースの IP アドレス (論理ホスト名) を指定した listenhost 命令を、slapd.conf ファイルに設定する必要があります。デフォルトの NDS の動作は、ノード上のすべての IP アドレスにインスタンスをバインドするため、この設定は必須です。
たとえば、nds-1 という論理ホスト名を使用するように特定のインスタンスを設定する場合、そのインスタンスの slapd.conf ファイルに、listenhost nds-1 を追加する必要があります。これによって、そのインスタンスは、ノード上のすべての IP アドレスにバインドするのではなく、論理ホスト名 nds-1 にのみバインドします。
LDAP 管理サーバーでは、ホスト名の大文字小文字が区別されます。したがって、この管理サーバーの LDAP 構成に指定されているすべてのホスト名は、そのクラスタノードで使用されるネームサービスの LDAP 指定と大文字小文字の区別と一致していなければなりません。使用するネームサービスが DNS の場合は、この大文字小文字の一致が特に重要です。つまり、DNS ドメイン名もまた LDAP 構成内のホスト名の指定と一致していなければなりません。
LDAP 用マシンの絶対パスによるドメイン名は、リゾルバが返すドメイン名と大文字小文字の区別を含め一致していなければなりません。たとえば、DNS リゾルバがドメイン名として、大文字小文字が混合した Eng.Sun.Com を返すのであれば、LDAP 管理サーバーを構成するときに、この名前を全く同じように指定する必要があります。