Sun Cluster 3.0 U1 データサービスのインストールと構成

Netscape Directory Server をインストールする

Sun Cluster HA for Netscape Directory Server データサービスは、Netscape Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) を使用する Netscape Directory Server であり、Sun Cluster ソフトウェアの制御下で実行されます。この節では、setup コマンドを使用した Netscape Directory Server のインストール手順と、それを Sun Cluster HA for Netscape Directory Server データサービスとして実行するための構成について説明します。

Netscape Directory Server では、デフォルトのインストールパラメータを変更して使用する必要があります。Netscape Directory Server のインストールと構成を行う際には、次の点に注意してください。


注 -

Netscape Directory Server インストールによってクラスタファイルシステムに配置されたファイルやディレクトリは、削除したり移動しないでください。たとえば、ldapsearch などのクライアントバイナリを移動することはできません。これらのバイナリは、他の Netscape Directory Server ソフトウェアとともにインストールされます。


Netscape Directory Server をインストールする

この手順では、対話形式の Netscape の setup コマンドについて説明します。ここでは、Sun Cluster HA for Netscape Directory Server データサービスに関する説明のみが含まれています。適宜デフォルト値を選択するか、値を変更してください。ここでは、基本的な手順のみを説明します。詳細は、Netscape LDAP のマニュアルを参照してください。

  1. クラスタメンバーでスーパーユーザーになります。

  2. Netscape CD のインストールディレクトリから setup コマンドを実行します。

  3. Custom Installation を使用して Netscape Server をインストールするメニュー項目を選択します。

    完全なサーバー名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、論理ホスト名を指定してください。

  4. インストールする場所としては、広域ファイルシステム上の場所を選択します (例: /global/nsldap)。

    完全なサーバー名の入力を求めるプロンプトが表示されたら、論理ホスト名を指定してください。フェイルオーバーが正しく動作するためには、この手順は必須です。


    注 -

    指定した論理ホストは、Netscape Directory Server のインストールを実行しているノード上でオンラインにする必要があります。Netscape Directory Server のインストールの最後で、Netscape Directory Server を自動的に起動するため、そのノード上で論理ホストがオフラインの場合には、起動に失敗します。


  5. 論理ホスト名とそのマシンのドメインを選択します (例: schost-1.eng.sun.com)。

  6. LDAP Administrative Server として使用する IP アドレスの入力を求めるプロンプトが表示されたら、クラスタノードの IP アドレスを 1 つ指定します。

インストールの一部として、LDAP Administrative Server を設定します。このサーバーに指定する IP アドレスは、フェイルオーバーを行う論理ホストの名前ではなく、物理クラスタノードの IP アドレスでなければなりません。

Netscape Directory Server を構成する

次の作業

Netscape Directory Server のデータサービスパッケージが、Sun Cluster Agents CD からインストールされていない場合には、「Sun Cluster HA for Netscape Directory Server パッケージのインストール」へ進みます。パッケージがインストールされている場合は、「Sun Cluster HA for Netscape Directory Server 構成の完了」へ進みます。