この手順では、iPlanet Web Server のインスタンスを構成し、高可用性を実現する方法について説明します。この手順では、Web ブラウザを使用します。
手順を実行する前に、次の点に注意します。
開始する前に、クラスタが存在するネットワークにアクセスできるマシン上に Netscape ブラウザがインストールされていることを確認してください。ブラウザは、クラスタノードまたはクラスタの管理ワークステーションにインストールできます。
構成ファイルは、ローカルファイルシステムまたはクラスタファイルシステムのいずれかに配置できます。
セキュアインスタンス用にインストールされた証明書をすべてのクラスタノードからインストールする必要があります。このインストールには、すべてのノードでの管理コンソールの実行が含まれます。したがって、クラスタに n1、n2、n3、n4 のノードがある場合には、インストール手順は次のようになります。
ノード n1 で管理サーバーを起動します。
Web ブラウザから、次のように管理サーバーに接続します。http://n1.domain:port (例: http://n1.eng.sun.com:8888 または、管理サーバーポートとして指定したポート)。通常、ポートは 8888 です。
証明書をインストールします。
ノード n1 の管理サーバーを停止し、ノード n2 から管理サーバーを起動します。
Web ブラウザから、次のように新しい管理サーバーに接続します。http://n2.domain:port (例: http://n2.eng.sun.com:8888).
この手順を n3 と n4 のノードに対して繰り返します。
以上の手順が終わったら、次の各手順を行います。
管理ワークステーションまたはクラスタノードから、Netscape ブラウザを起動します。
クラスタノードのいずれか 1 つで、https-admserv ディレクトリに移動し、iPlanet 管理サーバーを起動します。
# cd https-admserv # ./start |
iPlanet 管理サーバーの URL を Netscape ブラウザに入力します。
URL は、サーバーのインストール手順 (手順 4) の iPlanet インストールスクリプトによって確立される物理ホスト名とポート番号で構成されます (例: n1.eng.sun.com:8888)。手順 2 を実行すると、./start コマンドで管理 URL が表示されます。
プロンプトが表示されたら、サーバーのインストール手順 (手順 6) で指定したユーザー ID とパスワードを使用し、iPlanet 管理サーバーインタフェースにログインします。
作成された iPlanet Web Server インスタンスの管理を開始します。
別のインスタンスが必要な場合は、ここで作成します。
管理グラフィカルインタフェースでは、iPlanet サーバー構成の詳細を含むフォームが提供されます。以下の項目を除き、このフォームのデフォルト値のまま使用できます。
すべてのノードのローカルディスクにディレクトリを作成し、iPlanet Web Server が管理するログ、エラーファイル、PID ファイルを保持できるようにします。
iPlanet が正しく動作するためには、これらのファイルが、クラスタファイルシステムではなく、クラスタ内の各ノードに配置されている必要があります。
クラスタ内のすべてのノードと同じローカルディスク上の場所を選択します。ディレクトリを作成する場合は、mkdir -p コマンドを使用します。このディレクトリの所有者は、nobody にします。
次の例は、この手順を終了する方法です。
phys-schost-1# mkdir -p /var/pathname/http-instance/logs/ |
ログファイルまたは PID ファイルのサイズが大きくなる可能性がある場合は、これらのファイルがディレクトリを圧迫するため、/var 下のディレクトリに配置しないでください。サイズの大きなファイルを扱うのに十分な空き容量のあるパーティションにディレクトリを作成してください。
magnus.conf ファイルの ErrorLog と PidLog エントリに、前の手順で作成したディレクトリを登録し、管理者のインタフェースからその変更を同期させます。
magnus.conf ファイルは、エラーファイルおよび PID ファイルの場所を指定します。このファイルを編集し、エラーおよび PID ファイルの場所を 手順 5 で作成したディレクトリに場所を変更してください。magnus.conf ファイルは、iPlanet サーバーインスタンスの config ディレクトリにあります。インスタンスディレクトリがローカルファイルシステムにある場合は、magnus.conf ファイルを各ノードで変更する必要があります。
次のようにエントリを変更します。
# Current ErrorLog and PidLog entries ErrorLog /global/data/netscape/https-schost-1/logs/error PidLog /global/data/netscape/https-insecure-schost-1/logs/pid # New entries ErrorLog /var/pathname/http-instance/logs/error PidLog /var/pathname/http-instance/logs/pid |
管理者のインタフェースが変更を検知すると、次の警告メッセージが表示されます。
Warning: Manual edits not loaded Some configuration files have been edited by hand. Use the Apply button on the upper right side of the screen to load the latest configuration files. |
問い合わせが表示されたら、「Apply」をクリックします。
管理者のインタフェースに、次のメッセージが表示されます。
Configuration files have been edited by hand. Use this button to load the latest configuration files. |
問い合わせが表示されたら、「Load Configuration Files」をクリックします。
管理者のインタフェースを使用し、アクセスログファイルの場所を設定します。
管理グラフィカルインタフェースで、「Preferences」タブをクリックし、サイドバーの「Logging Options」をクリックします。GUI にアクセスログのパラメータを構成するためのフォームが表示されます。
手順 5 で作成したディレクトリに配置するようにログファイルの場所を変更します。
次の例に、ログファイルの変更を示します。
Log File: /var/pathname/http-instance/logs/access |
「Save」をクリックして変更を保存します。
「Save and Apply」をクリックしないでください。iPlanet Web Server が起動します。