Sun Cluster 3.0 U1 のシステム管理

root 以外のユーザーを SunPlex Manager に追加する

root 以外のユーザーが SunPlex Manager にログインできるようにするには、「solaris.cluster.admin」という役割によるアクセス制御 (RBAC) 認証を持つ新しいユーザーを作成するか、この認証を既存のユーザーに追加します。SunPlex Manager のすべての機能にアクセスするための認証をユーザーに与えると、そのユーザーは、自分の通常のシステムパスワードでログインできるようになります。


注 -

「solaris.cluster.admin」RBAC 認証を root 以外のユーザーに割り当てると、そのユーザーは、通常であれば root だけが実行できる管理アクションを実行できるようになります。


詳細については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』の「役割によるアクセス制御」を参照してください。

RBAC 認証を既存のユーザーアカウントに追加する

RBAC 認証を既存のユーザーアカウントに追加すると、そのユーザーは通常のシステムパスワードで SunPlex Manager にログインできるようになります。


注 -

RBAC 認証を root 以外のユーザーに割り当てると、そのユーザーは、通常であれば root だけが実行できる管理アクションを実行できるようになります。


  1. クラスタ内の任意のノード上でスーパーユーザーになります。

  2. クラスタ内のすべてのノード上で、/etc/user_attr ファイルに次のエントリを追加します。


    # vi /etc/user_attr
    username::::type=normal;auths=solaris.cluster.admin
    

  3. SunPlex Manager に root ユーザーとしてログインする場合は、ブラウザを完全に終了して、再起動します。

  4. クラスタ内のノードの 1 つに接続します。

  5. ログイン名 (ユーザー名) とパスワードを入力し、SunPlex Manager にアクセスします。

RBAC 認証を持つ新しいユーザーアカウントを作成する

root 以外の新しいユーザーアカウントに、SunPlex Manager 経由でクラスタ全体にアクセできる root アクセス権を与えるには、クラスタ内のすべてのノード上でそのアカウントを作成します。


注 -

RBAC 認証を root 以外のユーザーに割り当てると、そのユーザーは、通常であれば root だけが実行できる管理アクションを実行できるようになります。


  1. クラスタ内の任意のノード上でスーパーユーザーになります。

  2. 新しいユーザーアカウントを作成します。


    # useradd -d dir -A solaris.cluster.admin login
    

    -d dir

    新しいユーザーのホームディレクトリを指定します。

    -A solaris.cluster.admin

    solaris.cluster.admin 認証を新しいユーザーアカウントに割り当てます。

    login

    新しいユーザーアカウントの名前 (ユーザー名) です。


    注 -

    ユーザー名は固有である必要があります。ローカルマシンまたはネットワークネームサービスのいずれにも、同じユーザー名が存在してはなりません。


    ユーザーアカウントを作成する方法の詳細については、useradd(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. クラスタ内の各ノード上で、パスワードを設定します。


    # passwd login
    


    注 -

    このアカウント用のパスワードは、クラスタ内のすべてのノード上で同じである必要があります。


  4. SunPlex Manager に root ユーザーとしてログインする場合は、ブラウザを完全に終了して、再起動します。

  5. クラスタ内のノードの 1 つに接続します。

  6. 新しいログイン名 (ユーザー名) とパスワードを入力して、SunPlex Manager にアクセスします。