この手順では、管理コンソールに Cluster Control Panel (CCP) ソフトウェアをインストールする方法を説明します。CCP により、cconsole(1M)、ctelnet(1M)、crlogin(1M) の各ツールを起動できます。これらの各ツールは、一連のノードとの多重ウィンドウ接続に加え、すべてのノードに入力を一括送信する共通ウィンドウも備えています。
管理コンソールとしては、Solaris 8 オペレーティング環境が動作する任意のデスクトップマシンを使用できます。また、管理コンソールは、Sun Management Center コンソール/サーバーとしても、AnswerBook サーバーとしても使用できます。Sun Management Center ソフトウェアをインストールする方法については、Sun Management Center のマニュアルを参照してください。AnswerBook サーバーをインストールする方法については、『Sun Cluster 3.0 12/01 ご使用にあたって』を参照してください。
管理コンソールの使用は必須ではありません。管理コンソールを使用しない場合は、クラスタ内の特定のノードから管理作業を行います。
管理コンソールに Solaris 8 オペレーティング環境と Solaris パッチがインストールされていることを確認します。
すべてのプラットフォームにおいて、少なくとも End User System Support ソフトウェアグループでインストールされた Solaris 8 が必要です。
CD-ROM からインストールする場合は、管理コンソール用のマシンの CD-ROM ドライブに Sun Cluster 3.0 12.01 CD-ROM を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、CD-ROM は自動的に /cdrom/suncluster_3_0_u2 ディレクトリにマウントされます。
/cdrom/suncluster_3_0_u2/SunCluster_3.0/Packages ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/suncluster_3_0_u2/SunCluster_3.0/Packages |
SUNWccon パッケージをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWccon |
(省略可能) SUNWscman パッケージをインストールします。
# pkgadd -d . SUNWscman |
管理コンソールに SUNWscman パッケージをインストールすることで、クラスタノードに Sun Cluster ソフトウェアをインストールする前に、管理コンソールから Sun Cluster のマニュアルページを参照できるようになります。
CD-ROM からインストールした場合は、CD-ROM を取り出します。
/etc/clusters ファイルを作成します。
クラスタ名と、各クラスタノードの物理ノード名をファイルに追加します。
# vi /etc/clusters clustername node1 node2 |
詳細については、/opt/SUNWcluster/bin/clusters(4) のマニュアルページを参照してください。
/etc/serialports ファイルを作成します。
このファイルに、クラスタ内の各ノード用のエントリを追加します。物理ノード名、コンソールアクセスデバイス (端末集配信装置 (TC)、システムサービスプロセッサ (SSP)、 Sun Fire システムコントローラなど) のホスト名、ポート番号を指定します。
Sun Fire 15K システムコントローラには、各エントリのシリアルポート番号に telnet(1) ポート番号 23 を使用します。
その他すべてのコンソールアクセスデバイスには、telnet (1) シリアルポート番号 (物理ポート番号ではない) を使用します。telnet シリアルポート番号は、物理ポート番号に 5000 を加えた値です。たとえば、物理ポート番号が 6 の場合、telnet シリアルポート番号は 5006 になります。
Sun Enterprise E10000 サーバーの詳細と注意事項については、/opt/SUNWcluster/bin/serialports(4) のマニュアルページを参照してください。
# vi /etc/serialports node1 ca-dev-hostname port node2 ca-dev-hostname port |
クラスタノードの物理名
コンソールアクセスデバイスのホスト名
シリアルポート番号
利便性を考慮し、 管理コンソールにおいて、/opt/SUNWcluster/bin ディレクトリを PATH 環境変数に、/opt/SUNWcluster/man ディレクトリを MANPATH 環境変数にそれぞれ追加します。
SUNWscman パッケージをインストールした場合は、/usr/cluster/man ディレクトリも MANPATH に追加します。
CCP ユーティリティーを起動します。
# /opt/SUNWcluster/bin/ccp clustername |
CCP を使用する方法については、『Sun Cluster 3.0 12/01 のシステム管理』の「Sun Cluster に遠隔ログインする」の手順と、/opt/SUNWcluster/bin/ccp(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris オペレーティング環境をインストールします。
Solaris ソフトウェアをインストールする場合は、「Solaris ソフトウェアをインストールする」に進みます。
scinstall JumpStart オプションを使用し、Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする場合は、「Solaris と Sun Cluster ソフトウェアをインストールする (JumpStart)」に進みます。